なにかをしていてわからないなと思っても、自分で調べるより人に聞けばいいと思っています。
多少なら良いですが、それがあまりにも頻繁だと嫌われる要因になってしまうでしょう。
自分がなにかを聞くことで、相手は自分の作業を中断され、集中力もそこで途切れるわけですから、不要不急なことは後にするか自分で調べてなんとかするべきでしょう。
あまり深く考えずに話しているので、誰かと会話をしているときに悪気もなく知ったかぶりをしてしまって、相手から質問されるときちんと答えられずに更に適当なことを言ってしまうということもあります。
その時の気分で話しているせいで、自分の話したいことを話すだけで相手がうんざりしていても自分の知識をひけらかすというウンチクくんになってしまうことも。
うっかり話を盛りすぎて嘘をついてしまい、それがバレるということもあります。
そうしたミスをしても、学習能力がないので同じミスを懲りずに何度も繰り返します。
しかも、行き当たりばったりさんはそれで落ち込んだり、反省して改善しようということができないのです。
事前に計画をたてるタイプの人に比べると、どうしても失敗することが増えがちですが、学習しないというのも自分に甘いせいなのかもしれませんね。
なにかトラブルが起きたときでも、自分のせいでそうなってしまったという考え方をあまりしない人が多い傾向にあるようです。
周りから見ると、事前に予定をたてて様々な事態を想定してからのぞめば失敗しなかったのに、いきなり行動にうつしたからこうしたトラブルを引き起こしたのですが、行き当たりばったりさん本人は自分のせいだとはなかなか考えられないようです。
「ついてないな」「まあ自分のせいじゃないし仕方ない」という考え方をしがちなのです。
ついていない、自分のせいではない、だからミスではない。
なので、次に活かそうという発想が出てこないので、学習能力がない、ということになってしまいます。
リスク回避をしない
きちんと考えていたり、調べたり、計画をたてたりしていれば当然回避できるようなリスクも回避しません。
たとえばさきほども例に出した、旅行の天気。
いまどきはインターネットで旅先の場所と期間を指定することで、ある程度先の天気まで調べることができます。
曇りや晴れだけれど、ところにより雨、なんていう天気予報だった場合、長傘は邪魔だしいらないけれど、折りたたみ傘は念のため持っていくべきでしょう。
しかしながら、行き当たりばったりさんは天気予報をまず調べません。
天気を気にすることがそもそもありませんし、なんとかなると思っているので天気予報を調べてきちんと荷造りをしようという発想もありません。
旅先の雨程度なら、周りをちょっと嫌な気分にさせることもあるでしょうし、無駄な出費もすることにもなりますが、行き当たりばったりさん本人は無駄な出費とも思っていないのでそこまで問題ではないかもしれません。
しかし仕事や部活の大切な試合などの重要な局面でこれをやってしまうと問題です。
初めての取引先なのに下調べをせず、口約束で注文を受けてしまったら代金の振込をいつまでもしてくれない。
少しインターネットで検索でもすれば、「あの会社はやばい」という評判がいくつも出てきて簡単に回避できるはずだったリスクを回避しなかった為に起きたミスでは、周りの人も同情してくれないかもしれませんね。
どうにかなると思っている
なんとかなる、と考えることも、必ずしも悪いことではないはず。
自分がミスをして落ち込んでいるときに、仲間に「どうにかなるよ、大丈夫」と言ってもらえたら、安心したり前向きになれたりして救われることも多いでしょう。
でも自分がミスしたときに「どうにかなるって」と言っていると、場合によっては真剣にやってるのか、反省してるのかと周りの反感を買ってしまう可能性もあるのです。
周りは「おまえのせいじゃないか!」と内心腸が煮えくり返っているかも。
たとえば無計画にお金を使い、こちらが心配になってしまうようなやり方をしていて、「大丈夫?」とたずねても「どうにかるよ」と返ってくる。
でも、きちんと計画をたてていなくてただ根拠もなくどうにかなると思っているだけの行き当たりばったりさん。
手持ちのお金がなくなってしまったら、「返せばいいんだから大丈夫、なんとかなる」と思って消費者金融に出を出すこともやりかねません。
『取り返しがつかない』という言葉の意味がいまいち把握できないという行き当たりばったりさんも多いようです。
なんでも「どうにかなる」と思っているからなのです。
たとえば、仕事で運搬していた骨董品の高価なツボをうっかり割ってしまった、なんていうケース。
事前にきっちり梱包をしていたら割れることはなかったのに、想定が甘かったために起きた問題です。
でも困ったタイプの行き当たりばったりさんは、「割れてしまったものは仕方がない」と自分で言ってしまいます。
損害賠償や同タイプのものを探して購入するなどの対応策を考えるのは良いのですが、割れてしまったものは取り返しがつかないし、防げたはずの問題を防がなかったことで、クライアントからの信用を失ってしまいかねません。
これもまた取り返しがつかない点です。