何しろ周囲に女性はさっぱりいないのですから。
継いでしまった後では、結婚は難しかったでしょう。
彼の場合は、退職する前に社内でパートナーを確保していました。
このあたりのタイミング、周辺の状況をよく考えて行動しましょう。
頼れる人
若いころは、同性の先輩は、ときに大きな導き手となってくれます。
そういう人がいない場合には、常にどこかに頭をぶつけながら、ジグザグに進むことになります。
前進すればまだよいのですが、後退してしまうこともあり得ます。
周囲にとってやっかい存在となってしまい、本人は自分の将来にまったく自信を持てなくなる。
このような状況に陥ることが考えられます。
何としても、いざというときの相談相手を確保しておかなければなりません。
最近はいろいろな相談にのるNPOも増えています。
それらを使ってみるのも有効な手段でしょう。
頼れる人が誰もいないことは、人生の在り方にそのものに、重要な結果を招く事態なのです。
心配してくれる人
今の世の中は、お節介な上司や近所のおばさんがいて、結婚の世話を焼いてくれるような時代ではないでしょう。
しかし地方都市においては、現代でも意外と有効に働くことがあります。
筆者の先輩が長野県の支店に赴任したときの昔話は印象的でした。
赴任早々、会社の女の子を誘って食事にいったそうです。
するとその週のうちに、彼女の兄貴という人物があらわれました。
「妹が大変お世話になっております。」から始まり、交際を既成事実化され、両親に紹介され、とにかくこの兄貴が大活躍し、一気に結婚まで持ち込まれたそうです。
向こうは一家を挙げて、本社から赴任してくる独身男性を狙っていたのです。
地方都市ならこういうことは、今でも起こり得ます。
心配してくれる人がいないときは、地方勤務を希望してみるのも有効な手段です。
なおこの人は幸せな家庭を築くことができました。
こういう周囲の段取りに乗る、という行為は、主体性こそ感じられないかもしれませんが、効果は大いに上がることが多いものです。
人生一度くらい周囲に身を任せてみるのもありだと思います。
声をかけてくれる人
肉親以外に、同僚や友人など、異変を感知してくれる人が近くにいてほしいものです。
落ち込んでいる様子を見たら、一声かけてくれるような人です。
故郷を離れて暮らし、結婚もしなかった、となると、その土地に根付くということはなかなか困難です。
結局、会社の中で、比較的関係のよかった人くらいしか候補は見当たりません。
なにかのきっかけでその人とも疎遠になれば、もはやそれまで、ということになりがちでしょう。
逆に自分には、常に気にかけている友人がいるかどうか自問してみましょう。
お誘いをしてくれる人
自分から人に働きかけることができれば、孤独に苛まれる生活には陥らないはずです。
それができない人は、コミュニケーション能力の不足から、誰かからのお誘いを待つ受け身の生活になってます。
そういう誰かが近くに存在しているしているかどうかは、運の作用するところ、天の配剤というべきでしょう。
受け身のままでは状況は好転しません。
このことをよく考えましょう。