皆さんは『能動的』に行動することができていますか?
能動的という言葉を理解して、その行動の意義やメリットを知ることで、もっと自分らしく豊かな日々を送ることができるようになります。
️能動的になることが大切とよく言われている
会社や学校などで、「もっと能動的にならないと!」…と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。
能動的になることは、人生においてとても重要なことです。
しかし、能動的と言われても、いまいちピンとこないですよね。
何となくこんな意味だろう、と予想はできるものの本当に合っているか調べないまま終わってしまうこともしばしば。
知ったかぶりをしてしまった経験がある人は、是非この機会に覚えておいてください。
能動的とはどういうこと?
能動的というのは、『自ら進んで行動しようとするさま』を指す言葉です。
自分の意思で周りへ積極的に働きかけるという意味を持っており、『能動的に行動する』や『能動的な人』などと用いられます。
似たような言葉に受動的という単語がありますが、これは、“受身”で行動する状況のことで、誰かからの働きかけによって行動することを指します。
これに対して能動的と言うのは、他者からの働きかけではなく、“自分発信で他人に働きかける”ということなので、決定的に違うのは行動する本人の意識の部分です。
️能動的な人間になるための方法
能動的は、とても魅力的な要素として社会で求められています。
能動的な行動をできる人は、仕事やプライベートでも頼りにされる存在となり、周りから好意的な印象を持たれます。
もちろん、受動的な人よりも能動的な人の方が圧倒的に支持されることは間違いありません。
では、能動的な人になるために、能動的な要素を自分の行動に取り入れていくには、どうすれば良いでしょうか。
️能動的になるためにやるべきこと
能動的な人になるには、まず『能動的』という意味と、その行動の表し方を具体的に知る必要があります。
能動的になるということは、人に影響を与える人材になるということ。
人の意見に左右されず、自分の意思をしっかり持たなくてはいけません。
積極性を持って行動し、周りに働きかけるような存在になることは、そう簡単なことではないのです。
自分の頭で考える
能動的な行動をとるために、必要不可欠となるのが、自分自身で考える力。
人の意見を鵜呑みにしたり、言われるがままに行動する他人は“受動的”です。
周りの意見を取り入れつつも、その上で明確な意志を持って考えをまとめ、的確な答えを導き出す。
これはとても単純に見えて難しいことです。
それに、能動的な行動は、答えを出して終わりではなく、自分の中で出した答えを周りへ伝えて先導していく存在になるということ。
いくら積極性があったとしても、周りへ働きかけた時に、受け入れられなければ意味がありません。
それには、柔軟な感性と判断力、そして周りからの信頼とアプローチ力が重要になります。
先読みする
能動的な行動には、自ら正しい答えを導き出すロジカルな考え方と臨機応変な対応力が求められます。
周りに働きかけるをするようなアイデアや意見を捻出するということは、まだ人が気づいていないことを察知したり、想定するということ。
人の一歩先を行く思考力や、その後の展開を予測する観測力、そしてその先に待ち受ける状況に対して策を投じるための対策を考える発想力。
これらを持ち合わせていなければ、能動的な人材になることは難しいでしょう。
上記のいずれか一つでも欠けていたら、全く説得力がない発言となってしまいます。
確かな根拠を提示し、その上で予測できる展開に対して先に手を打つことができるような人こそ、意味のある能動的な行動ができるはずです。
とりあえず行動に移す
行動を起こさなければ、何も状況は変わりません。
能動的な行動を起こすためには、まず自らが率先して働きかけて、周りを率いていくことです。
人を動かす力を持つ人は、フットワークが軽く、自らの足でどんどん前へ進んでいける人が多いでしょう。
そうでないと、ただ受身な人と何ら変わりません。
受身でただ待っているだけの人は、些細なアクションさえも引き起こすことができません。
能動的な人となるには、自分自身で何事にもチャレンジしていくアクティブさと、挑戦を恐れないポジティブさが大切になります。
目標を持つ
なぜ能動的になる必要があるのか。
そもそも論の部分ですが、この根本が理解出来ていない人には、能動的な行動は起こせません。
能動的であるということは、人としてどんな価値のあることなのか。
なぜ受動的ではいけないのか。
自分がなぜ、どうして能動的になろうとするのか、分からずにただ“何となく”では、あなたの行動は他人に響きません。
言われるがままに行動するのは良くないことだ
→『なぜ良くないことなのか』
→『どうするのが正解なのか』
自分の意志を人に伝えられる人になりたい
→『自分はどうするべきなのか』
→『行動に移すために必要なことはなにか』
自分の行動一つひとつに、自信と責任を持つために、納得のいく答えを見つける必要があります。
目標を達成するため、または自分の信念を貫くため、自分らしくあるため。
それぞれの決めたゴールに到達するためにも、道からそれないよう能動的な行動がキモになるのです。
自分に自信を持つ
人に働きかけるという行動は、自分自身の提案する事柄に自信が無ければできない事です。
曖昧に意志を示したところで、周りは着いてきません。
むしろ発言に根拠がなく、無責任だというマイナスイメージを与えてしまいかねません。
能動的にあろうとするからには、自分に自信を持てる理由や確信があるはすです。
ただ、思いつきや勢いではなく、真の意味がある言動をすること、周りから声や疑問を誤魔化さず受け入れること、そして納得のいく形で答えを示すこと。
どんな時も誠実さを持ち、周りが認める堅実な対応ができなければ、人を動かすことはおろか、自分に自信を持つことさえできません。
時間を有効活用する
能動的に行動するということは、自らの考えにそって物事が進むよう働きかけることです。
他の人が言うまま、その場の雰囲気に流されるまま行動するのではなく、自分が主導権を握って、その場を動かしていくのです。
望まない展開にモヤモヤしたり、無駄な時間を過ごしたりすることが減るので、時間を有効的に使うことができます。
思い通りにことが進まず、「もっとこうしたらいいのに」ともどかしい思いをしているにも関わらず沈黙を続けている人は時間を無駄に浪費しています。
限りある人生を有意義に過ごすためにも、能動的な行動はとても重要です。
人の気持ちを考える
能動的な行動をする時は、独りよがりではいけません。
視野を広げて、全体のことをしっかり把握した上で、その場に最も適した選択をすることが重要。
でなければ、意見を発信したところで、誰にも受け入れてもらえません。
自分の意見はもちろんのこと、人の気持ちを汲んだ判断ができないと、人の行動を変えることはできません。
相手の立場や意見など、あらゆる角度から物事を捉える観察眼と思考の柔軟性が必要になります。
️能動的になるためにやってはいけないこと
能動的になるために、心がけるべき行動のポイントは、お分かりいただけたでしょうか。
この上で、能動的になるために“やってはいけないこと“も具体的に紹介していきます。
指示を待つ
能動的な人は、自ら周りに働きかけることができる人のこと。
ですから、人からの指示を待っているようなタイプでは能動的とは言えません。
誰かの指示がなければ動けない。
1人ではどうしたらいいのか分からずに何も出来ない。
という指示待ち状態が多い人は、とても受動的です。
受動的な人は自分の判断や思考に自信が持てずに、人に決断を委ねることで責任から逃れています。
常に考えることを放棄しているので、いざ勝負所という大切な時にも正確かつ迅速な判断ができないでしょう。
人の指示を待っている人は、判断力と思考力が衰退していくので、今後起こりうるトラブルやリスクを想定して回避するなど、先を見越した行動が出来ません。
すると仕事でミスが増えたり、トラブルを起こすようなことも増えてしまうため、周りからの信用も得られません。
誰かに言われないと何もできない人は、自ら考えて判断できない人は、頼り甲斐がなく、とても“できる人”とは言えないでしょう。
後回し・放置する
どんな時も先回りして物事の展開を予測しながら、行動できる人は、あらゆる想定に対応する備えがあります。
しかし、行動すること、考えることを全て後回しにして、常にぶっつけ本番を迎えるような人は、どうしても失敗が多くなってしまうでしょう。
目の前の課題をスグに解決していく、手の早さと適応力がある人は、常に身軽で頭がフル回転できる状態です。
しかし、目の前の課題から目をそらしわ後回しにしてしまう人や放置してしまう人は、ドンドンとやるべき事が積み重なり、自由の利かない状態に陥ります。
能動的に行動する時には、クリアな思考力とフットワークの軽さがあってこそ、的確な判断ができるものです。
いつも切羽詰まっている状態の人は、なかなか腰が重くて自分のことで手いっぱい。
人に働きかけをする余力もないでしょう。
失敗を恐れる
能動的になるためには、どんなことにも積極的に取組む前向きな姿勢が必要不可欠です。
失敗を恐れて、なかなか挑戦することができず、その場に踏みとどまってしまう人もいるでしょう。
しかし、そういう人は、自分以外の人を巻き込んで何かを成し遂げようという発想は生まれません。
失敗を恐れているということは、「失敗したらどうしよう」「うまくいくはずない」とマイナスなことばかり考えている証拠。
ネガティブで後ろ向きな人に、人はついてきません。
期待と希望を感じられる、パワフルなエネルギーを持ち、前へ前へと人を率いていくタイプの人こそ、能動的に行動することができるのです。
他人の目を気にする
周りからの目を気にするのはとても大切なことですが、気にしすぎるのは良くありません。
他人の目が気になるあまり、自分の率直な気持ちよりも、人に合わせることを選んでしまうこともあるでしょう。
もちろん、人に合わせる協調性が求められることもあります。
しかし、常に自分を押し殺した判断ばかりしている人は、本当の自分の意見を言えないようになってしまいます。
気持ちを誤魔化し、本音を隠して生きている人は、いつの間にか流されることが当たり前になってしまい、自分自身を優先することができなくなってしまうのです。
そうなってしまうと、自分から意見を発信することもなくなり、ただただ人の決めたレールに従い生きていくため、自らの力で得た達成感や充実感を感じることもなくなります。
無気力でつまらない毎日を過ごして、無駄な時間を浪費しているだけの日常は、人を衰退させることはあっても、成長させることはありません。
常に受け身な人が、自ら能動的なアクションを起こすことはほとんど無いと言えます。
考えるだけ・考えすぎ
頭では色々と考えているけれど、いざ行動に移すことはできない。
考えれば考える程、正しい答えが分からなくなってしまい、行動に繋がらないという人も、能動的になれずじまいです。
能動的に行動するには、自分自身が納得のいく正しい答えを導き出す思考と、それを周りへ発信していくための大胆さが必要です。
失敗を恐れず、チャレンジ精神を持って行動することができれば、自ずと結果はついてきます。
考えてばかりで、なかなか実行できない人は、思い切りと自信が足りていないのでしょう。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、周りに働きかけるプラスのエネルギーを生み出すことができません。
「自分なんかが」と悲観的になって、積極的な行動を取ることができず、自分自身を押さえ込んでしまいます。
自分の意見を発言することや、周囲を先導していくようなリーダー的な基質が薄く、どこか消極的な人は能動的になることはできません。
どんなに優れた観察眼や想定力を持っていても、活かさなければなんの意味もありません。
頭で理解していたとしても、それを行動に移すか移さないかで、その人の生み出せるものの幅は全く異なります。
可能性を広げられるか、そのまま無に返すかは、能動的になれるかそうでないかで決まります。
️能動的の意味
では、改めて『能動的』の意味についておさらいしてみましょう。
ここまで見ていただけたのならば、きっと能動的の本質を理解していただけだと思います。
自分から進んで行動すること
能動的な行動とは、自分から進んで行動を起こすことです。
そしてその行動は、誰かに何かを働きかけるもの。
自分のために行動するのではなく、他人に呼びかけたり、訴えたりすることで、新しい連鎖を生み出していくような働きかけです。
誰かに促されるのではなく、自らの意思で動くことになるので、能動的な行動は、アクティブで積極性のあるものだと言えます。
あらゆる選択肢や考えがある中、きちんと自分で考えて答えを出した結果、確固たる意思を持ってアクションに移すことがポイントです。
️能動的と似ている言葉
能動的と類似する言葉はいくつかあります。
言葉の意味をあまり理解しないで使ってしまうと、間違った使い方をしてしまう可能性があるため注意しましょう。
今回は、類似する言葉の中でも意味を取り違えやすいものをピックアップして紹介いたします。
自発的
自発的という言葉は、能動的と同様に『自発的な行動』『自発的な人』と言うような使い方をされます。
他者からの働きかけや干渉がなくても、自分の意思で行動を起こすことのできる人を指しています。
自発的というのは簡単に言うと、自ら行動を起こすことなので、原理としては能動的と大きく変わりません。
積極的
積極的も、能動的と自発的と同様に、自分から進んで行動するさまを示しています。
しかしこれは、積極性を持って行動する際に使われます。
能動的と自発的、どちらの意味とも取れるような言葉なので、2つの言葉よりも使用される頻度が高くなっています。
️能動的になるためのOK・NGを覚えておこう
能動的になるためには、やるべきこと、やるべきではないことがハッキリしています。
それぞの行動が持つ意味をきちんと理解し、自分の考えをしっかりと持っていれば間違えることはないでしょう。
ぜひ、能動的な人材として、活躍の幅を広げていってみてください。