オバタリアンにならないために…
現代版オバタリアンの実態をみて、”もしかして自分にもそんな一面があるかも”とドキッとした人もいたかもしれません。
”自分は絶対にああはなりたくない”と思っていても、気をつけていないと、知らず知らずのうちにオバタリアン化している可能性があるのです。
ですから、オバタリアンにならないためには、誰もが持っている自己中心的な傾向や、年とともに鈍感になることや、周りの目を気にしなくなる傾向と戦う必要があるのです。
これから特にどんなところに気をつけるべきか、幾つかのポイントを見ていきましょう。
余計なお世辞やお世話はしない
素敵なおばさまが、気さくに話しかけたり、暖かい気遣いを示たり、さりげない気配りができるのは、子供を育てたり、色々な人と接してきたり、自分自身も人からの気遣いで助けられたなどの人生経験を通して学んだからでしょう。
そのように人に対する関心が良い方向に向かうのは、本当に素晴らしいことで、そのように年を重ねた人は非常に魅力的ですよね。
逆に、困っている人を見て見ぬ振りしたり、事務的な態度しか取れない大人を見ると、良い人生を歩んでいないように感じます。
ですから、どんな人に対しても優しさを示し、困っている人などには一言「大丈夫?」と声をかけれる大人にはなりたいのですが、それが余計なお世話にならないためには、やはり心から相手を思う気持ちと、自分の感情をコントロールできる器が必要でしょう。
ただの興味本位で首をつっこんだり、ただ楽しい気分だからと相手を持ち上げたり、自分が何かメリットを得ようとしてよいしょするような発言は相手を嫌な気持ちにします。
ですから、オバタリアンにならないためには、人に関心を持たないというよりは、心の底から相手のことを気遣う気持ちを培うことが大切なのでしょう。
相手の気持を考える
表情や発言からその人がどんな気持ちでいるか、また自分の行動がその人をどんな気持ちにさせるか考えることは、オバタリアン化を防ぐのに役立ちます。
そのためには、勝手な思い込みで判断するのではなく、相手のことをよく観察する必要があります。
ですからまず、自分の感覚が全てではないこと、そして人によって感覚が全く異なることを理解して、その人はどう考えているのか、どんな感じかたをするのかを想像力を使って考えるのです。
自分が大丈夫だからといって、相手も大丈夫なわけではありません。
よくおばさんが不躾な質問をしたり、ありがた迷惑なことをするのは、全てこの気配りと想像力の欠如だと思います。
鈍感になった自分の感覚を物差しにすると、相手の気持ちを知ることなど到底できなくなります。
ですから、常に心をフラットな状態にして、その人ならどう思うか相手の気持ちを考えるようにしましょう。
とにかく空気を読む
「空気を読む」という言葉自体が曖昧なので、空気が読めないと言われても、自分は良かれと思って話していたり、全く悪気はなくしていたこともあるでしょう。
ですから、一体自分のどこが悪いのかわからないかもしれません。
一般的に、その場のムードを空気の温度に見立てて、寒いとか暖かいと表現します。
ですから空気を読むとは、その場のムードを把握し、それに対応し、雰囲気をよくする能力と言えるでしょう。
ですから、自分の気持ちや、誰か一人の人の気持ちを考えて動くだけでなく、その場にいる人全員のこと、場所、時間帯など、全体の状況を把握するように意識する必要があります。
シーンとしている場所なら、友達とのおしゃべりが楽しくても少し控えたり、みんなが疲れている状況なら、盛り上げようとするより休ませてあげようとか、常に全体をみて何をするべきかを判断しましょう。
陰口・悪口は禁止
陰口や悪口を言って、人からの評価が上がることは絶対にありません。
例えば、同じように感じている人と、共通の敵の悪口を言ってスッキリしたね~と話したとしても、その相手はあなたのことを陰口を言う人とインプットして、信用しなくなります。
人の口から出た言葉は取り消しようがありませんし、どこでどのように使われるかわかりません。
自分の意図とは全く異なる形で、望んではいない状況で言葉だけが広がっている可能性の方が高いです。
女性は特に人の話に興味を示し、事実確認を取らなくても、もっともなことのように広めてしまう傾向があります。
ですから、陰口や悪口は絶対に言わない、聞かないという硬い決意を持って生活するようにしましょう。
人を話題にしない
人のことは話さないに越したことはありません。
なぜなら、どうしても噂話や陰口に発展していき、当初は意図していない悪い方向に会話が進んでいくからです。
そして、話し始めたあなたのことを、周りの人は”噂好きの人””お節介な人”さらには”時間を無駄にしている人””くだらない人”と見るようになります。
それこそオバタリアンと見られてしまうのです。
自分のことで忙しくし、成長を目指して新しいことに取り組んだり、自分が幸せだと感じる生き方をしているなら、人のことを話している時間はなくなります。