ある程度5chについて理解いただけたところで、ここからは今回のテーマであるワッチョイにまつわる話をご紹介していきます。
ワッチョイがなぜ生まれ、どのような目的があって使われているのかということについて詳しく解説します。
荒らし対策の補完策
なぜワッチョイという言葉が生まれたのかと考えたときに、考えられる理由としては「荒らし対策の補完策」ということが挙げられます。
そもそもあまり電子掲示板を利用する機会がない方は、荒らしということ自体がよくわかっていない方も多いと思います。
一般的に現実の世界で考えると、何かしらの窃盗行為を行ったり妨害行為を行ったりするような人のことを意味しており、またはその行動を意味している場合が多いです。
そして、電子掲示板上やインターネット上の話に関しては、インターネット上の環境を荒らす人のことを意味しています。
つまり、電子掲示板での荒らしとは、電子掲示板を利用している人が不快に思うような言動を書き込んだり、話をしようとすることを阻害したりするような行動をとる人のことを意味しています。
せっかくたくさんの人が関わりを持っていろんな話題を話そうとしているのに、それを荒らされてしまったとしたら、管理人からしてみればはた迷惑な行為ですよね。
そこで、荒らしの対策にワッチョイが使われるようになったのです。
先ほどもお伝えしたようにワッチョイや、ワッチョイの後に続く数字などはIPアドレスなどをもとに作られています。
そして、IPアドレスは接続をしている地域であったり、どういった回線を使っているのかということしかわかりませんが、もしも5chでレスをした場合、そのIPが残るようになり、ワッチョイなどが一週間の時間が経って変更されない限り同一人物であるということがわかるようになるのです。
なので、同じ人間が継続して荒らし行為を行ったりしているのであれば、それらがすぐに判別できるという治安維持の目的も含めてこのような機能が用いられているのです。
自作自演が出来にくくなった
そしてワッチョイがあることにより、「自作自演」が出来にくくなりました。
これはどういうことなのかと言いますと、例えば何かしらのスレッドで自分自身がコメントを残したとします。
そして、自分が残したコメントに対して、何かしらのネガティブな意見が寄せられたとします。
結局顔も分からないインターネット上の出来事ではありますので、そこでうまく流せば良いのですが、人によってはそれに対して腹が立ったり、自分のメンツを保ちたいと思うような人もいるのです。
そのような人が、あえて自分で自分の意見を擁護するために、第三者を装ったようなコメントを残したりするのです。
つまり、一人の人が同時に複数の人が行っているように見せかけるような行為のことを自作自演といいます。
残念ながらインターネット上にはこのような行動をとる人が一定数存在しています。
しかしながら、ワッチョイが登場してからは、このような行動を取るような人はあまりいなくなりました。
すぐに自作自演がバレてしまうようになってからは、逆にバレたときにさらにバカにされてしまうような状況になっているのです。
ワッチョイ(強制コテハン)の特徴
一見するとワッチョイという言葉はまるでふざけてるようなネーミングにしか思えないかもしれませんが、それなりに存在意義がある大切な役割を持ったものであるということがよくおわかりいただけたと思います。
ワッチョイの役割について理解いただけたところで、ここからは改めてワッチョイがどのような特徴を持っているのかということをご紹介していきたいと思います。
接続を切って繋ぎ直しても簡単に変更されない
まずはじめにご紹介するワッチョイ(強制コテハン)の特徴は「接続を切って繋ぎ直しても簡単に変更されない」ということです。
つまり、自分が普段利用しているインターネット回線の接続を改めて繋ぎなおしたり、無線を一度外して、もう一度接続してログインをしたとしても、簡単に変更になるようなものではないということです。
つまり、同じような環境で同じような方法で5chを利用している場合は、基本的にはワッチョイは変化しないということです。
人によっては接続を切れば全く別の数字に変化したり、別の名前に変化したりするものだと捉えている方もいるかもしれません。
ですが、先ほどもお伝えした通り、ワッチョイは「接続情報と使用ブラウザによって書き込みに付与される文字列」です。
どのようなキャリアを利用しているのかということや、スマートフォンのなのかパソコンなのかということ、どのようなブラウザから利用しているのかということなど、様々な組み合わせから導き出されているようなものになります。
なので、ワッチョイはそう簡単に変更されるようなものではない為、この点を誤った解釈で考えてしまうと、場合によっては恥ずかしい行動につながってしまう可能性がありますので、注意をしておかなければいけません。
同一人物の見分けがある程度可能
一般的に考えていただきたいのが、私たちが普段身を置いている環境というものは簡単に変化するようなものではありませんよね。
IPhoneを利用する日もあれば、androidを利用する日もあり、appleのパソコンを利用する日もあれば、Windowsのパソコンの日もあり、無線の日もあれば有線の日もあり、プロバイダを変える日も…という環境はあまりありませんよね?
基本的には普段自分が利用している環境は、ある程度似たような環境で利用している場合が多いと思います。
いつも同じような端末で検索し、いつもと同じようなブラウザで検索をするという人であればある程度変わらないはずです。
それを踏まえて考えてみれば、ワッチョイは「接続情報と使用ブラウザによって書き込みに付与される文字列」なので、同じような環境で利用しているのであれば、当然同じ数字になります。