ただでさえ国は、高齢化に伴う多大な医療費や介護費を負担していますし、その他に多額の国債を背負っている状態です。
(それでも、日本の国民負担率は他の先進国と比べると低い水準にあるのだとか。)
もし国に経済的余裕があれば、いくらでも子育てのサポートしてくれるでしょうし、社会保障体制だってもっと早く整っているはずです。
それが実現しない理由には、国民がお金を貯め込んでなかなか使わないせい(お金を使わないと経済が回りませんよね)とも言えるのですが、それは日本の経済が安定していないからでもあるので、なかなか難しいところですよね…。
確たる経済力もないのに子供を作るのは無責任
「子供を育てていけるだけの余裕もないのに、子供を作るのは無責任ではないのか?」という意見もあります。
確かに、自分達の生活もギリギリの状態なのに無計画に子供を作って、「育てられませんでした」というのは無責任と言えるかもしれませんね。
因みに、幼稚園から大学卒までにかかる1人当たりの学費は、全て国公立に通った場合は約800万円、全て私立に通った場合は約2500万円必要(※平均額)で、その他に、大学を卒業するまでの22年間分にかかる養育費として、平均総額約1600万円必要だと言われています。
保険や奨学金などを利用しても、かなりの額が必要になる事には変わりありません。
人生何が起こるか分からないので、途中で経済的に苦しくなってしまうのは仕方がないかもしれませんが、子供を作るつもりなら最初の段階で育てていけるだけの目処が立っていないといけませんね。
モンスターペアレンツを見て嫌気がさした
モンスターペアレント、略してモンペとも言われますが、そういった自己中心的で身勝手な保護者を見て、「そういう人間と付き合いたくないから、子供はいらない」「モンスターペアレントの子供(別名、モンスターチルドレンとも呼ばれます。蛙の子は蛙、というやつですね。)と自分の子供を関わらせたくない」と考える人もいるみたいです。
確かにモンスターペアレントは、残念ながら世にうじゃうじゃと溢れています。
撲滅しようにも、そういう人は言ってもなかなか更生してくれないので難しいでしょう。
そもそも、本人にモンスターペアレントである自覚がない(=自分の主張が正しいと思っている)のです。
「自分の子供が一番!」「ウチの子が一番可愛い!」と思うのは分かりますが、だからと言って、理不尽で非常識なクレームを突きつけるのは、保護者うんぬん以前にその人の人間性を疑ってしまいますよね…。
特に教師など教育関係者は、モンスターペアレントと接する機会も多いのではないでしょうか?
メディアなどでも、モンスターペアレントによる学校や教育委員会へのクレームを取り上げる事が多いですが、実は、モンスターペアレントトラブルは保護者同士の間でも多発しています。
例えば、いじめの決定的な証拠や事実があるのにも関わらず、いじめた側の子供の親が「うちの子はそんな事しない!」「いじめられる方に問題があるのでは?」などと主張し相手に謝りもしないといった事例があるそうです。
そういう保護者に嫌気がさして、「もう二度と関わりたくない」と思うのは仕方がないとも言えるかもしれませんね…。
子供がいると自分の夢や目標を達成できない
例えば、「旅をしながら生きていきたい」とか「老後までに1億貯める!」などの大きな夢や目標を持っていても、子供がいるとそれが達成出来ない可能性が出てきますよね?
子供ができれば自然と子供中心の生活になりますし、子供が独立するまでは時間やお金もそれなりにかける必要があります。
独身の頃と違い、家庭を持ったら自分中心の生活という訳にはいきません。
夫婦だけならお互いに大人ですし、相手次第では自分優先(自分勝手という事ではなく、自分の夢や目標を大切にするといった意味です)でも良いかもしれませんが、子供がいるとなれば話は別です。
何か事情があるなら未だしも、子育ては出来る範囲で夫婦で協力して行うのが理想ですし、自分の夢や目標を追いかける為に子育て(養育費なども含む)をパートナーや他人に全て丸投げするのは、「親としての責任がない」「育児放棄」と言われても文句は言えないでしょう。
だからこそ、子供を諦めて夢や目標を選ぶ人がいるのかもしれません。
価値観は人それぞれですし、子供がいる家庭が絶対に幸せとも限りませんよね?
子供がいる家庭に幸せを感じる人もいれば、子供がいなくても、夢や目標を達成出来る人生に幸せを感じる人もいます。
それに人生は一度きりなので、どうしても達成したい夢や目標を諦めて一生後悔するより、多少の犠牲を払ってでも自分のやりたい様にするのも生き方としてはアリなのではないでしょうか。
子供はいらないといわれたらどうしたら良い?
「好きな人との子供が欲しい」と考えるのは本能的にも自然な事です。
しかし、肝心のパートナーの口から「子供はいらない」と言われてしまったら、どうすればいいのでしょう?
相手の意見を尊重するにしても、納得出来ないまま我慢するのはこちらが辛いだけですし、こちらの意見を一方的に押し付けるのも良くありませんよね。
とは言っても、最終的にはどちらかに決める必要があります。
こういう場合は、やはりパートナーとじっくり話し合わなければいけません。
そこで、話し合いのポイントを次にまとめました!
いらないという理由を詳しく聞く
まずは、相手の意見を聞いてみましょう。
何故子供がいらないのか、その理由が分からなければ、こちらだって納得のしようがありませんよね?