子供がいる家庭に憧れる人は多いと思います。
その理由としては、
「周りにも子供がいる家庭が多いから」
「いつまでも夫婦2人より、子供がいた方が楽しそう」
「自分も兄弟が多かったから、子供も沢山欲しい」
「友達や知人に子供がいて、それを見て羨ましいと思った」
「子供が好きだから、自分の子供も絶対に欲しい」
など、様々な意見があるでしょう。
中には、「妊活や不妊治療をしてでも、あるいは養子を取ってでも、子供が欲しい!」という人達がいる一方で、「子供はいらない」と考える人達もいます。
価値観は人それぞれなので、そういう考え方があっても不思議ではありませんが、その”子供いらない派”が増加傾向にあるらしいのです。
しかもそれは、未婚の男女だけでなく、既婚者の間でも意外と多い意見なのだとか。
それではもし、パートナー間で”子供欲しい派”と”子供いらない派”で分かれてしまったら、どう対処するのが正解なのでしょうか?
…因みに、みなさんはどちら派ですか?
恐らくこれを読んでいる方の多くは、”子供欲しい派”だと思うので、この記事では、大きく分けて次の3つのポイントをご紹介していきます!
1つ目は、子供いらない派の人が増加している理由。
2つ目は、パートナーに「子供はいらない」と言われた時の対処法。
3つ目は、「子供はいらない」と考える人の特徴。
「子供いらない派の人の気持ちが分からない!」という人も、これを読めば考え方が変わるかもしれません。
それでは、さっそくチェックしていきましょう。
子供はいらないと考えている人が増えている?!
「将来、自分の子供はいらないor欲しくない」と考えている人の割合は、増加傾向にあると言われています。
これは、性別・年齢・未婚や既婚など関係なく、様々な人が様々な理由で、「子供はいらない」という結論を出しているのです。
そういう話を聞くと、将来子供が欲しい人は不安になってしまいますよね?
ですが、「子供がいらない」という言葉の真意は、人によって少し違います。
厳密には、一生いらない人・現時点ではいらない人・問題や不安(これについては後で詳しく説明します)が解消されない限りいらない人、とで分かれているのです。
つまり、一生いらない人以外は、子供欲しい派に変わる可能性があるという事。
現時点でいらない人も、今後の状況次第では心変わりするかもしれませんし、何か問題や不安を抱いている人の場合は、それを解消出来ればOKですよね。
では、子供いらない派の人達は何をネックに感じているのでしょうか?
子供はいらないと考える人が増えている背景
子供はいらないと考える人が増えている原因はいくつか考えられます。
その内の1つに、当人が子供に対して不安を抱いている事が関係しているパターンもあるそうです。
例えば、親となり子供を立派に育てる自信がなかったり、子供のいる幸せな家庭が具体的にイメージ出来なかったりすると、不安が生じ「子供はいらない」と思ってしまうかもしれません。
責任感がやたら強かったり真面目過ぎる人、あるいは子供時代を複雑な家庭環境で過ごしていたり、過去に家庭内トラブル巻き込まれてそれがトラウマになっている様な人は、こういうタイプに当てはまりやすいと言えます。
気持ちの問題以外にも、子供いらない派が増えている背景には、日本の社会情勢があるみたいです。
それについては、次から詳しく説明していきますね。
少子高齢化の社会現象
日本ではもう何年も前から少子高齢化が問題視されていますが、これが原因で「こ子供はいらない」と考えている人が増えているそうです。
もし少子高齢化に対する体制が整わないまま状況が悪化してしまえば、若者への負担はさらに大きくなりますよね。
特に、労働と金銭面での負担が心配です。
例えば、若者の働き手が不足してしまえば1人当たりの労働負担が増えるだけでなく、作業効率の低下により会社から十分な給料を貰えない可能性も出てきます。
そして、一番心配なのが若者の金銭的負担です。
高齢者が増えれば年金を受給する人も増えます。
そうすれば、若者の年金負担額が増えるので、彼らは老後の貯蓄をするのも難しくなってしまうでしょう。
それなのに、彼らが高齢者になった時には少子化により、十分な年金を貰えないかもしれません。
あるいは、彼らが年金を受給出来る歳になる前に、年金システム自体がなくなってしまう可能性すらあるのです。
経済格差の広がり
経済格差の広がりも原因の1つと考えられます。
あるデータによると、日本人の6人に1人が平均所得の半分以下の額で生活をしている様です。
不況に加え、フリーターや非正規雇用労働者の増大により、富裕層と貧構層との差が広がりつつあるのですが、近年は中間層と言われている一般的なサラリーマン家庭(平均年収600万)までもが貧困層になりつつあると言われています。
税金や社会保障費、家賃またはローンや生活費にその他雑費に加え、子供がいれば学費や教育費も必要になるので、年収600万でもギリギリの生活という家庭も少なくないのだとか。
このまま経済格差が広がれば、不安定な雇用と収入により子供どころか結婚すらしない人が増える可能性もありますし、若くして子供を生んでも貧困に悩まされたり、経済的な問題で子供に十分な教育を受けさせてあげる事が出来ないなどの問題が、今よりもさらに深刻化する恐れもあるのです。
出産や子育ての大変さ
出産や子育ての大変さを考えた時に、「子供はいらない」という結論に達する人もいます。
親が共働きの家庭も少なくありません。
「子供が出来ても仕事は続けたい」という人以上に、「生活の為に共働きをしている」という人の方が多いかもしれませんね。
ですが子供が小さい内は、どうしても子供に付きっきりになってしまいます。
仕事中、自分の両親や知り合いが面倒を見てくれるなら良いでしょう。
しかし、子供を見ていてくれる人がいない場合は、保育園に預ける必要があります。
でも、そういうところは順番待ちが基本ですし、夜勤があったり勤務時間が不規則な仕事をしている場合は、24時間保育を探さなければいけません。
「会社の育休を取ればいいんじゃない?」という声も聞こえてきそうですが、「そういうを実際に利用するのは大企業の人だけで、中小企業など人手が少ない所は制度があっても活用している人は少ないので取り辛い」という話もよく聞きます。
せっかく制度があっても、上手く活用されていないのでは意味がない気がしますが、働かないと子供を育てるのも厳しいという状況なら、子育てに専念したくても、仕事を辞めたり休むという選択は選べないかもしれませんね。
さらに、近年は晩婚化の流行りと同時に高齢出産が増加しています。
高齢出産は母体に負担がかかる場合があり、妊娠中に高血圧やむくみなどの症状が見られたり(”妊娠高血圧症候群”とも呼ばれます)、自然分娩が難しく帝王切開をしなければならなくなったりもするそうです。
後は、子供に先天性の障害が発生するリスクが高くなるとも言われています。
ただ、これらは高齢出産に限らず起こりうる事ですが、妊娠&出産で負担がかかる事には変わりありませんし、「子育てをするにも年齢的&体力的にきつい」という理由から、「子供はいらない」と考える人もいるそうです。
具体的な意見とは?
子供いらない派の人が増えている背景を見てきましたが、次はそれに対する当人達の意見をまとめてみました。
少子高齢化が一気に進む社会を生きさせるのは酷すぎる
少子高齢化が改善されない限り、これから生まれてくる子供達は、今よりもさらに生き辛い社会で生きていかなくてはなりません。
子供いらない派の意見としては、「自分の子供に苦労させたくない」という事なのです。
「それなら尚更、少子高齢化を防ぐ為にも子供を増やす必要があるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんね。
確かに、解決策としてはそれが最良ではあるのですが、上でも説明した通り、経済的にも社会制度的にも、そんな簡単な話ではないのです。
国の社会保障体制が全く整っていないから
子供いらない派の人の中には、「子育てがしやすい環境なら、子供も作りやすい」「経済的に余裕があれば、自分も子供が欲しい」といった意見を持っている人はかなり多いはずです。
つまり、本当は子供が欲しいけど諦めている人もそれなりにいるという事。
子供を作るにも子育てと仕事の両立や子育てにかかる費用など、様々な問題をクリアする必要がありますが、それには国の保証体制の力が必要となります。
もちろん国もこの問題に対して何もしていない訳ではありません。
子育て支援の施策として、労働環境を見直したり、子育てに適した生活環境の整備、保育サービスの充実や教育コストの削減など、様々な取り組みを行なってはいるのですが、国民の需要にそれが追い付いていないのが現状なのです。
というのも、それらの保障体制を整えるのにもお金がかかります。
ただでさえ国は、高齢化に伴う多大な医療費や介護費を負担していますし、その他に多額の国債を背負っている状態です。
(それでも、日本の国民負担率は他の先進国と比べると低い水準にあるのだとか。)
もし国に経済的余裕があれば、いくらでも子育てのサポートしてくれるでしょうし、社会保障体制だってもっと早く整っているはずです。
それが実現しない理由には、国民がお金を貯め込んでなかなか使わないせい(お金を使わないと経済が回りませんよね)とも言えるのですが、それは日本の経済が安定していないからでもあるので、なかなか難しいところですよね…。
確たる経済力もないのに子供を作るのは無責任
「子供を育てていけるだけの余裕もないのに、子供を作るのは無責任ではないのか?」という意見もあります。
確かに、自分達の生活もギリギリの状態なのに無計画に子供を作って、「育てられませんでした」というのは無責任と言えるかもしれませんね。
因みに、幼稚園から大学卒までにかかる1人当たりの学費は、全て国公立に通った場合は約800万円、全て私立に通った場合は約2500万円必要(※平均額)で、その他に、大学を卒業するまでの22年間分にかかる養育費として、平均総額約1600万円必要だと言われています。
保険や奨学金などを利用しても、かなりの額が必要になる事には変わりありません。
人生何が起こるか分からないので、途中で経済的に苦しくなってしまうのは仕方がないかもしれませんが、子供を作るつもりなら最初の段階で育てていけるだけの目処が立っていないといけませんね。
モンスターペアレンツを見て嫌気がさした
モンスターペアレント、略してモンペとも言われますが、そういった自己中心的で身勝手な保護者を見て、「そういう人間と付き合いたくないから、子供はいらない」「モンスターペアレントの子供(別名、モンスターチルドレンとも呼ばれます。蛙の子は蛙、というやつですね。)と自分の子供を関わらせたくない」と考える人もいるみたいです。
確かにモンスターペアレントは、残念ながら世にうじゃうじゃと溢れています。
撲滅しようにも、そういう人は言ってもなかなか更生してくれないので難しいでしょう。
そもそも、本人にモンスターペアレントである自覚がない(=自分の主張が正しいと思っている)のです。
「自分の子供が一番!」「ウチの子が一番可愛い!」と思うのは分かりますが、だからと言って、理不尽で非常識なクレームを突きつけるのは、保護者うんぬん以前にその人の人間性を疑ってしまいますよね…。
特に教師など教育関係者は、モンスターペアレントと接する機会も多いのではないでしょうか?
メディアなどでも、モンスターペアレントによる学校や教育委員会へのクレームを取り上げる事が多いですが、実は、モンスターペアレントトラブルは保護者同士の間でも多発しています。
例えば、いじめの決定的な証拠や事実があるのにも関わらず、いじめた側の子供の親が「うちの子はそんな事しない!」「いじめられる方に問題があるのでは?」などと主張し相手に謝りもしないといった事例があるそうです。
そういう保護者に嫌気がさして、「もう二度と関わりたくない」と思うのは仕方がないとも言えるかもしれませんね…。
子供がいると自分の夢や目標を達成できない
例えば、「旅をしながら生きていきたい」とか「老後までに1億貯める!」などの大きな夢や目標を持っていても、子供がいるとそれが達成出来ない可能性が出てきますよね?
子供ができれば自然と子供中心の生活になりますし、子供が独立するまでは時間やお金もそれなりにかける必要があります。
独身の頃と違い、家庭を持ったら自分中心の生活という訳にはいきません。
夫婦だけならお互いに大人ですし、相手次第では自分優先(自分勝手という事ではなく、自分の夢や目標を大切にするといった意味です)でも良いかもしれませんが、子供がいるとなれば話は別です。
何か事情があるなら未だしも、子育ては出来る範囲で夫婦で協力して行うのが理想ですし、自分の夢や目標を追いかける為に子育て(養育費なども含む)をパートナーや他人に全て丸投げするのは、「親としての責任がない」「育児放棄」と言われても文句は言えないでしょう。
だからこそ、子供を諦めて夢や目標を選ぶ人がいるのかもしれません。
価値観は人それぞれですし、子供がいる家庭が絶対に幸せとも限りませんよね?
子供がいる家庭に幸せを感じる人もいれば、子供がいなくても、夢や目標を達成出来る人生に幸せを感じる人もいます。
それに人生は一度きりなので、どうしても達成したい夢や目標を諦めて一生後悔するより、多少の犠牲を払ってでも自分のやりたい様にするのも生き方としてはアリなのではないでしょうか。
子供はいらないといわれたらどうしたら良い?
「好きな人との子供が欲しい」と考えるのは本能的にも自然な事です。
しかし、肝心のパートナーの口から「子供はいらない」と言われてしまったら、どうすればいいのでしょう?
相手の意見を尊重するにしても、納得出来ないまま我慢するのはこちらが辛いだけですし、こちらの意見を一方的に押し付けるのも良くありませんよね。
とは言っても、最終的にはどちらかに決める必要があります。
こういう場合は、やはりパートナーとじっくり話し合わなければいけません。
そこで、話し合いのポイントを次にまとめました!
いらないという理由を詳しく聞く
まずは、相手の意見を聞いてみましょう。
何故子供がいらないのか、その理由が分からなければ、こちらだって納得のしようがありませんよね?
「子供が嫌い」とか「自分の為」など、理由によってははぐらかされてしまう可能性がありますが、2人の今後の人生に大きく関わる事なので、ここはしっかり聞き出して下さい。
ただし、「なんで?」「どうして?」と質問攻めにしたり、「私はあなたとの子供が欲しいんだけど、あなたは違うの…?」といったプレッシャーを与える言葉をかけるのは絶対にNGです。
話しにくい事や本音を引き出すには、いくつかコツがあります。
まず、質問の仕方ですが、「なんで?」「どうして?」という曖昧な言葉より、もう少し相手が答えやすい質問を投げかけてあげるべきです。
話の最初はYESがNOで答えられる質問から始めて、徐々に具体的な質問に切り替えていくのがいいでしょう。
なかなか話したがらない場合は、こちらから思い当たる理由をいくつか挙げてみましょう。
その中に答えがあるかもしれません。
ただ、それだと嘘を吐かれてしまう可能性もあるので、聞き方に気を付けて慎重に探る必要があります。
それから、お酒の力を借りて本音を引き出すのも方法の1つです。
真面目な話ではあるのですが、あまりシリアスな雰囲気を醸し出してしまうと、相手も余計に話しにくくなってしまうので、出来るだけ世間話を装うのがポイントかもしれませんね。
感情的にならないように
「ケンカになって話し合いにならなかった…」なんて話もよく聞きますが、それはお互いに感情的になってしまっているからです。
どちらか片方が冷静でいれば、ケンカに発展する事なくスムーズな話し合いが出来るはず。
「子供なんていらない」と言われたら、ショックで悲しくなったり、怒りが込み上げてきて取り乱してしまいそうになるかもしれませんが、ここはグッと堪えましょう。
もし話し合うのが精神的に難しい状態なら、一度時間を空けて気持ちを落ち着かせてから話し合いの機会を設けた方がいいかもしれませんね。
話し合いの最中は、出来るだけ相手の意見に反論したり否定しない様にして下さい。
「それは間違ってる!」「私はそうは思わない!」と言ってしまえば、それこそケンカの原因になりかねませんし、相手もこちらの話を聞いてくれないかもしれませんよね?
もちろん無理に共感する必要はありません。
ただ間違っていると思っても「違う!」とは指摘はせず、「確かに、そういう考えもあるかもしれないね」と、相手の意見をとりあえず受け入れる事が大切なのです。
そうすれば、相手も「自分の意見を理解してくれた」と感じて、さらに本音をさらけ出しやすくなるはずですし、こちらの話も真面目に聞く気になってくれるかもしれません。
最後は「正直に答えてくれてありがとう」と伝えれば、話し合いが原因でパートナーとの関係が悪くなる事はないでしょう。
まずは何故自分は子供が欲しいかを心を込めて語る
相手の話を聞いたら、次はこちらが話す番です。
ただ、相手を説得するのではなく、まずは”自分の子供が欲しい理由”をしっかり伝える事が重要です。
説得するにも相手が納得出来る理由がなければいけませんよね。
本人を目の前に上手く伝える自信がない場合は、手紙に思いを綴ってそれを読んでもらった後に、再度話し合うのもいいでしょう。
手紙なら時間をかけて気持ちを整理しながら素直な思いが書けますし、手元に残るので何度も読み返せます。
相手にじっくり考えてもらうきっかけにもなるのでないでしょうか。
ただ、手紙が苦手な相手だと最後までしっかり読んでもらえるか怪しいので、そういう人には出来るだけ短文で思いを綴った手紙を送るといいかもしれません。
直接話すにしろ手紙を送るにしろ、ここでしっかり自分の気持ちを伝えないと、お互いに納得のいく結論を出せないと思うので、時間をかけてでもお互いの意見をしっかり理解し合う事が大切ですね。
子供がたくさんいる場所に一緒に出かけて様子を見てみる
相手が子供に対してどんなイメージを抱いているのか見る為に、子供が沢山いそうな場所に一緒に出掛けて様子を見てみるのもいいかもしれません。
例えば、公園や遊園地や動物園などのテーマパークは子供が多いので、デートでさり気なく誘ってみるといいでしょう。
子供との接している様子を見れるのがベストですが、いくら子供が多い場所に行っても、迷子を見つけたり子供の方から寄ってこない限り、見ず知らず子供と接する機会は殆どないと思います。
なので別の方法としては、親戚や知人の子供を預かって子供と接する機会を作るのもアリでしょう。
もし、子供嫌いなら関わろうとしないでしょうし、嫌いな訳ではないのなら子供と接している内に「可愛いな」「自分も欲しいな」と思うきっかけになるかもしれません。
経済的な問題なら将来をシミュレーションしてみる
経済的な問題がネックになっているなら、将来のライフプランをシミュレーションし、今後の人生にかかる費用を数値化してみるのもオススメです。
もちろんその結果を保証するものはありませんが、ライフスタイルに合わせて今後の人生設計を立てるのは、子供の事に限らず後に苦労しない為にも必要な事になります。
まずは現在のライフスタイル(収入など)から、夫婦2人で暮らしていく場合にかかる費用を算出し、次に子供が出来た場合の事をシミュレートし、どの位の差があるのか見てみましょう。
大体の目安が分かれば、結論も出しやすいはずです。
判断は早めに!
その後の2人の人生に大きく関わる事なので、子供を作るか作らないかは、なるべく早めに決めた方がいいでしょう。
判断が遅くなればその分、子供が出来るのも遅くなりますよね。
すると、体力や経済面での負担が大きくなるのが心配です。
歳を取れば当然体力も落ちますし、老後も子育てをする事になれば年金だけで養っていくのは難しいので、定年退職後もしばらく働く必要があるでしょう。
さらに、自分の親の介護と子育てが重なってしまった場合もかなり大変です。
体力的にも経済的にも安定している内に子育てを終わらせられれば理想的ですよね。
いざ子供が生まれたら180度態度が変わってデレデレになる人もいる
「子供は欲しくない」と言っていた人や子供嫌いな人も、いざ自分の子供が出来ると「可愛くて仕様がない!」と豹変するケースも少なくありません。
「自分は子供嫌いだから、子供が出来ても愛せないかも…」という理由で「だったら子供はいらない」と考える人は多いみたいですが、実際に子供が出来て接していく内に、自分の子供はもちろん他人の子供も可愛く見えてくる、という事が起こるみたいです。
何だか少し食わず嫌いに似てるかもしれませんね。
ただ、これは全ての人に当てはまる訳ではないので注意して下さい。
「自分の子供なら愛せるでしょ!」と言われ無理に作り、「やっぱり子供は無理!」となってしまえば、親も子供もお互いに辛い思いをしてしまいます。
「好きになれるかも…」と淡い期待の下で子供を作ってしまうのは、かなり高いリスクを伴うので注意して下さいね。
「可愛い」と思う様になった瞬間は人によって違うのかもしれませんが、そういう人はきっと、自分の子供が出来る事で父性や母性のスイッチが自然とONになるのかもしれませんね。
子供を作るか否かは人生で大きな要素
子供を作り育てるというのは、その後の自分の人生を子供に捧げる事と同じです。
これは大袈裟な話ではなく、実際子供が独立するまでは時間もお金も子供の為に使う事になりますし、生活も自然と子供中心になります。
それに、人1人の命を守っていくだけでなく、道を踏み外さない様に教育していかなければならないので、親はかなり大きな責任を背負う事になるのです。
つまり、子供を作ると決断したのなら、相当の覚悟を持たないといけない訳ですね。
子供を作るか否かは、それだけ人生の中で大きな要素を占めると言えるのではないでしょうか。
子供のいる人生とその相手、どっちの方が大事?
自分の意見を子供のいる人生を取るか、「子供はいらない」という相手の意見を尊重するか、はかなり難しい選択ですよね。
大抵の人は「子供も欲しいけど、相手も大事!」と思っているでしょう。
ですが、結論を出すには優劣をつけなければいけません。
子供のいる人生とその相手、あなたにとってどっちの方が大事ですか?
子供のいる人生を取れば望みが叶う訳なので、「子供が欲しい」という欲求は満たされますが、それにより子供に付きっきりになってしまうので、パートナーとの時間は減ってしまいます。
逆に、「子供はいらない」という相手の意見を尊重すれば、子供に振り回される事なく自分達の為の人生を謳歌出来ますが、子供がいる事で得られる幸せを知らないまま過ごす事になります。
どんな結論になっても納得出来る様によく考えてみましょう。
長い目で自分の人生をシミュレーションしてみよう
子供がいる人生と子供がいない人生とをそれぞれシミュレーションし、どっちが自分にとって有意義な人生かを想像してみて下さい。
シミュレーションする際は、出来るだけ具体的に細かく想像するのがポイントです。
子供がいる場合の人生をシミュレーションする時は、子育て期の事だけでなく子供が独立した後の事も考えてみましょう。
例えば、子供が小さい内は仕事をするのか子育てに専念するのか、もし仕事をするとしたら子育てと両立出来そうか?
子供がある程度大きくなったら、進路や将来の夢によってかかる費用も変わってきますが、そこら辺の費用工面はどうするのか?
子供が独立した後、自分はどう過ごすつもりなのか?
何歳まで仕事をして、老後は子供と同居するのか、それとも施設に入るのか…。
子供がいない場合の人生なら、元気な内に達成しておきたい夢や目標はあるか、それは何歳までに達成するつもりなのか?
仕事は何歳までするつもりなのか、老後までにはどの位貯金しておくつもりなのか?
老後は何をして過ごすのか、住居はどうするのか?
自分たちが亡くなった後の手続きは誰に頼むのか、遺産相続はどうするか…。
シミュレーションしたところで、その通りになるとは限らないので、「そこまで綿密に考える必要があるの?」と思われるかもしれませんが、どちらの人生が良いか答えが出ないのであれば、なるべく具体的に考えイメージする必要があります。
そうやって、長い目で自分の人生をシミュレーションする事で、子供を作るか否か結論も下しやすくなるはずです。