それこそ”自分探しをする為の旅”の事を言っているのかもしれません。
もし、「(旅行的な意味の)旅を楽しむ為に旅人になった」と言う人がいたなら、それは旅人ではなく厳密には旅行者と言えるのではないでしょうか?(※あくまでこの記事内で話している旅人の定義と照らし合わせた場合の話です。)
しつこいようですが、旅人の優先順位は旅そのものではなく、あくまで”旅をする事で達成される目的”が1番である事をお忘れなく。
さらに、旅人になるという事は次の様な現実を受け入れなければいけません。
仕事を辞める
サラリーマンやOLといった会社勤めをしている人の場合、旅と仕事を両立するのはまず不可能ですよね?
「旅に出たいので、無期限で休みを下さい!」と申請したところで、承諾してくれる会社はまずないでしょう。
つまり、いつ終わるとも分からない旅に出る以上、今就いている仕事を辞めなければならないという事なのです。
もし、娯楽として旅を楽しみたいだけであれば旅人にならずとも、アルバイト・パート・派遣として旅行資金を貯めた後長期旅行する期間を設けた方が、旅人になるよりも安定で現実的ですし、その欲求自体も十分に満たせると思います。
家族や友人にしばらく会えなくなる
仮に”自分探し”が目的で旅人を目指す場合、その旅には明確なゴールは存在しませんよね?
本人がその旅を通して「目標は達成された!」と実感して満足するか、何らかの事情で旅が続けられなくなるまで、旅は終わらないという事になります。
そんな旅に出れば家族や友達にもしばらく会えません。
もし恋人がいるなら、旅が終わるまでは遠距離恋愛決定です。
「電話や手紙でやりとりすれば寂しくない!」なんて思っていませんか?
長期の一人旅は想像以上に孤独で過酷なものです。
電話や手紙で寂しさを紛らわせられる程、甘くはないかもしれません。
例えば一人暮らしを始めた時にホームシックになった経験がある人もいると思うのですが、恐らくその非にならない位辛く寂しい思いをすると思います。
まさか旅の途中でしょっちゅう帰って来る訳にもいきませんし(それだと旅人になった意味がありませんよね…)、最低でも数年は家族や友人に会えない覚悟をしておいた方がいいでしょう。
収入が激減する可能性がある
今就いている仕事を辞めるというのは、安定した収入が得られなくなるという事です。
さらに旅先で仕事を探すにも、十分な収入が得られる働き口があるとも限りませんし、そもそも雇ってもらえる保証すらありません。
運良く旅と両立出来る様な稼ぎ口が見つかったとしても、よっぽど上手く稼がないと、会社員をしていた時の収入と比べたらかなり激減してしまうと思います。
旅人になる場合の5個の注意点
「平凡な生活に縛られるのは嫌だ。もっと自由になりたい!」という思いから旅人を目指す人もいるかもしれませんね。
確かに旅人になれば金銭的・時間的・行動的な自由が得られるでしょう。
ただし自由を手に入れるには、同時に何かを失ったり犠牲にする必要があります。
欲しいものだけ簡単に手に入る程、世の中甘くは出来てはいません。
つまり、旅人になったら自由にはなれるかもしれませんが、その一方で発生する問題もあるという話なのです。
そこで、旅人になる場合の5個の注意点を確認してみましょう!
収入が不安定になる覚悟はあるか?
旅をしながら生計を立てるというのはなかなか難しいものです。
旅をしながらの稼ぐ方法はいくつかありますが、収入は安定しないと思っておいた方がいいでしょう。
ですが、旅をするにも交通費や生活費の他にも諸々の費用がかかります。
それを不安定な収入の中で遣り繰りしなければいけません。
旅の途中で資金が尽きてしまう可能性も十分に考えられるでしょう。
もしそんな様な状況に陥った場合はどうしていくのか、も考えておかなくてはいけませんね。
どちらにしろ、相当の覚悟を持って旅に臨む必要があると言えます。
定職に就けない
旅人は各地を転々とするものなので定職には就けません。