例えば「お越しいただきありがとうございます。」「ご覧いただく」などの表現が可能です。
補助動詞として使用する場合は、ひらがなを使用すると、文部科学省が指定しているので、ひらがなの使用が正しいといえます。
「頂く」「戴く」「いただく」の使い分け方
前章で「頂く」「戴く」「いただく」の意味の違いをお伝えしました。
この章ではさらに詳しく掘り下げて、それぞれの使い方についてお伝えし、使い分け方ができるようにしてゆきます。
正しく使い分けができれば、あなたの文章力もアップします。
そうすれば、プレゼンやメールの質も上がり、評価につながる可能性もあります。
「頂く」と「いただく」の違い
「頂く」と「いただく」は、よく同じような意味合いで使われています。
文章の流れで意味は通じるので、相手を困らせることもあまりありません。
しかし、意味の違いでお伝えしたように、本来はきっちりと使い分けるべきです。
「頂く」は主に何か食べ物を食べる際の使用する時に使用し、ひらがなでの使用を控えると、使い分けがしやすいでしょう。
動詞に付属し”いただく”と使う場合、ひらがな表記
先ほどお伝えしたように、ひらがなの「いただく」は、補助動詞として使用すると、文部科学省により指定されています。
つまり、動詞に付属して「いただく」を使用する場合は、ひらがな表記が原則であるということです。
「お乗り頂く」と、「乗る」という動詞に「頂く」を使用するのではなく、ひらがな表記で「お乗りいただく」と表記することが、「いただく」の正しい使い方です。
動詞の後にいただくを使用する場合はひらがな表記で、と覚えておきましょう。
「頂く」と「戴く」の違い
「頂く」と「戴く」も意味に違いがありました。
ここではさらにその違いについて詳しくお伝えします。
言葉の意味を覚えると表現の幅も広がります。
正しい使い分けをマスターして、より表現力のある文章を書けるようになりましょう。
漢字1つ違うだけで意味がガラリと変わる
「頂く」「戴く」。
漢字1つ違うだけですが、意味が変わります。
よく外国人の人は、日本語を勉強すると、漢字が特に難しいと感じるようです。
それには画数の多さ以外にも、こういった意味の変化と使い分けをする必要があるからでしょう。
私たち日本人にとっても難しい場合が多々あります。
しかし、一度覚えてしまえば、後は簡単です。
正しい使い分けを覚えて、正しい意味の文章を書けるようにしましょう。
「頂く」「戴く」「いただく」の例文
ここでは「頂く」「戴く」「いただく」の例文と、その文の説明をしてゆきます。
多くの例文を見ることで、体験的にそれぞれの違いや使い方が分かるようになるでしょう。
簡単なパターンが把握できたら、後は応用して自分で文章を作成することも簡単にできるでしょう。
美味しいごちそうを頂く
この文章は、ごちそうを食べる、という意味の文章ですね。
そのため食べる、という意味のある「頂く」を使用します。
ひらがなでも文章の流れとしては、意味は通じると思います。
しかし、正しい使い分けのためには「頂く」を使用しましょう。
正しく「頂く」と使用できれば、それだけで評価に差がつく可能性もあります。