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頂くと「戴く」「いただく」はどう使...(続き3)

お土産を頂いた

この場合も「頂」を使用しているので、食べるという意味で使われています。

つまりこの文は、お土産を食べた、という意味がある文章です。

因みにもし「戴いた」と、表記されていれば、お土産をありがたく受け取った、という意味の文章になります。

大分意味が変わりますね。

素晴らしい賞を戴く

こちらはありがたく受ける、という意味のある「戴く」を使用しているので、素晴らしい賞を受け取る、という意味の文章です。

あまり使わない漢字ですが、この際使い方を覚えて、正しく使い分けができるようになりましょう。

先日はお菓子を戴きありがとうございました。

こちらはお菓子を受け取った事に対するお礼の文章です。

もしも「頂く」を使用するとしたら、意味が変わります。

その場合の意味は「お菓子を食べた」という意味になるので、お礼の理由が変わってきますね。

微妙な使い分けができると、日本語でより豊かな表現ができるでしょう。

明日はお休みさせていただきます

この文章では補助動詞として使用しているので、ひらがな表記です。

主に店舗などでお客様に休みのお知らせを伝える場合などに使用されます。

時々「頂く」を使用している文章をみかけることもありますが、正しくはひらがな表記ですので、正しい使い分けができるようにしましょう。

動詞の後に使用する場合はひらがな表記です。

〇〇の件は△△にお願いさせていただきました

上の文章と同じく、補助動詞として使用しているのでひらがな表記です。

ただし、このような表現自体は、人によっては過剰な敬語と感じることもあります。

その場合は「お願いいたしました」などとする方が好感を持たれる場合もあります。

これはケースバイケースなので、その時の状況で的確に判断しましょう。

「いただく」の間違いやすい使い方


ここでは「いただく」の間違いやすい使い方をお伝えします。

間違えやすい使い方を覚えて、実際のビジネスや人間関係に活かしましょう。

正しい使い方を覚えれば、より気持ちが伝わる言葉の使い方ができるようになるでしょう。

「ご利用いただきまして」は間違い

「ご利用いただきまして」とは、よく耳にする表現に聞こえますが、実はより感謝を伝えるという意味では間違いであるといえそうです。

例えば「ご利用いただきましてありがとうございます」という文は、利用者主体ではなく、お店などの施設主体の表現です。

そのため、より利用者が利用してくれたことに対して感謝の意を述べるには利用者主体の表現に変える必要があるのです。

「ご利用くださいまして」が正解

そこで、利用者主体で感謝の意を述べる場合は、「ご利用くださいましてありがとうございます」が正解といえます。

この文だと直接利用者に感謝をしている表現になるので、より心がこもった、正しい使い方をしているといえるのです。

「〇〇をお送りいただき」も間違い

この表現も間違いになる場合があります。

例えば「資料をお送りいただきありがとうございました。」という文章があるとします。

この場合は資料を送ってくれた人や、その行動にお礼を言いたいので、より相手のことを立てる言葉使いにした方が正解といえます。

「お送りくださいまして」が正解

資料を送ってもらったことに対するお礼の場合、「資料をお送りくださいましてありがとうございました。」という表現が正解といえます。