資料を送ってくれた相手を立てている表現だからです。
ただし、こちらが相手に資料の送付を促していた場合は、自分が主体的に働きかけていたケースも考えられます。
そのような場合は「〇〇をお送りいただき」という表現でも良いでしょう。
「いただく」以外にも使い方で意味が変わる言葉がある
今回詳しくお伝えしました、「いただく」の使い方以外にも、日本語には使い方や漢字の違いで意味が変わる言葉が多数あります。
この章ではその中から代表的なものを紹介します。
ひとつでも多く知っておくと、表現力が上がりますし、正しい使い分けができるようになるので、文章の意味もより正確に通じるようになるでしょう。
「関わる」と「係わる」
「関わる」と「係わる」は、どちらも対象とつながる、関係をもつといった意味合いがあります。
実はこの2つの漢字の使い分けに明確な違いはありません。
そのため、文章のニュアンスで使い分けをすると良いでしょう。
例えば「命の係わる」や「試験に関わる」などがよく使われる使い方です。
ただし、どちらの漢字も常用外の漢字なので、公的な文書には使用できません。
公文書ではひらがな表記で表すようにします。
「足」と「脚」
「足」と「脚」はどちらも「あし」と読めます。
しかし、正確にはその意味する部位が異なります。
「足」は足首から下の全体を指し、「脚」は、足首から上の骨盤までの部位のことをいいます。
英語では「足」が「foot」、「脚」が「leg」とすると一番近いかも知れません。
同じ足だと思ってしまいがちですが、実は違いがあるのですね。
あなたの日本語、間違っているかも
いかがでしたでしょうか?
意外と正しい使い分けができていなかった人も多いのではないでしょうか?
多少間違えても意味は通じるので、大きなトラブルにはならないと思いますが、正しい使い方ができた方が、社会での信用度が上がります。
また、作家を目指している人は正しい使い方をマスターする必要があるでしょう。
今回お伝えした「いただく」以外にも同じ音で意味が違う言葉はたくさんあります。
自分でそんな言葉を探して、正しい使い方を調べてみることも面白いかも知れません。
間違った日本語を使わずに、正しい日本語で豊かな表現をしましょう。
言葉が豊かになると表現力が上がり、人生が豊かになりやすくなるともいわれています。
正しい言葉を豊かに使い、人生をバージョンアップさせましょう。