子どものわがままであれば、それが可愛いものに思えることもありますし、甘やかされたり許されたりすることも少なくはないでしょう。
しかし、大人になってからも同じようにわがままな言動を繰り返していると、周りの人からは見放されてしまいますし、人間関係が悪くなってしまうこともあります。
大人になれば誰でも自分のわがままや欲求を我慢出来て当たり前だとされていますので、その当たり前が出来ない人に対しての周囲の反応や評価はとても厳しいです。
しかし、そんなわがままも、時には良い意味の言葉として使うことが出来ます。
どんな言葉でわがままを表現すれば良い意味として捉えてもらいやすいのでしょうか?以下にご紹介していきます。
マイペース
「マイペース」とは、「自分に適した速度で、物事を進めること」です。
周りがせかせかと速いペースで進んでいても、自分は自分のペースを崩すことなく、ゆっくりと確実に歩みを進めていきます。
個人的なことであればマイペースにやっても問題はありませんが、ある程度期限が定められていたり、みんなで同じペースでやらなければならなかったりした場合には、一人だけ違うペースで進んでいると周りからは迷惑がられたり、疎まれたりすることもあります。
しかしそれを「わがまま」と表現するのではなく、あくまでも「マイペースにやっている」と表現することで、一気にその人の行動に対する悪評や嫌味がなくなることがあります。
とはいえ、マイペースを嫌う人もいますので、みんながみんな良い意味として捉えてくれることはありません。
それでもわがままと言うよりは、マイペースと言った方が周りが納得しやすいのは確かでしょう。
曲げない
わがままな行動も、「自分の意志を曲げない」と表現すると、良い意味として捉えられやすくなります。
もちろん単に自分の好みや趣味、都合などを周りに押し付けるのは自分の意志を曲げないことでも何でもなく、ただのわがままでしかありません。
しかし、例えばそれが仕事の内容や個人の信念に関わるものであった場合には、わがままではなく自分の確固たる意志を曲げないのだと表現することがあります。
自分の意志を曲げないということは、誰にでも出来るようでいて、意外と簡単に出来ることではありません。
周りの評価や視線を気にして周囲に合わせる人の方が多い中で、頑なに自分の意志を曲げないということは、ある意味で器の大きな人にしか出来ることではありません。
そのため、単なるわがままではなく、個人が絶対に譲れない部分でのこだわりや意志を曲げないことは、むしろ良いことでもあるでしょう。
「わがまま」な人は嫌われる?
「わがまま」の意味や類語、良い意味での類語についてご紹介してきました。
わがままな人は世間一般的には嫌煙されたり、周りから浮いたりしていることが多いです。
しかしそれも、その人のキャラクター性によって変わってきます。
例えばおどけて周りを笑わせることの出来る人であれば、多少のわがままは周りに大目に見てもらえることがあります。
また、わがままの理由が個人的な信念によるものであれば、それを許してもらえる時もあります。
常にそうだというわけではありませんが、場合によってわがままは嫌われたり、嫌われなかったりします。
どんなわがままは許されて、どんなわがままは嫌われるのでしょうか?
可愛い小さなわがままはOK!
わがままの中でも、可愛い小さなわがままは大抵の場合周りの人は大目に見てくれることが多いです。
例えば一緒に食事をしている時に、相手の食べているものを一口欲しがったり、恋人に対して「いつも連絡をくれないと寂しい!」とわがままを言ったりと、そうした小さなわがままであれば相手が笑って許してくれることは多いです。
もちろん人によって許せるわがままと許せないわがままとがありますが、ちょっとしたわがままであれば、本人に愛嬌があれば大抵の場合はOKとされています。
また、人的被害が少なく、実害がほとんどないようなわがままも許してもらえることが多いです。
限度を考えて!
わがままには限度があります。
とくにわがままを言う相手によって、どのレベルまでそのわがままを許してくれるかは人によって大きく差がありますので、わがままを言う時にはよく見極めなければなりません。
ささいなわがままに対しても直ぐにイラついてしまう相手には、頻繁にわがままな振る舞いをすることは出来ませんし、一方でかなり器の深い人であれば、それなりのわがままであっても笑って許してくれる可能性もあります。
そのため、わがままを言う側は相手に対して限度を考えなければなりません。
人に迷惑をかけるのはやめよう
わがままとは、相手がいて初めて成立するものですので、どんなに小さなわがままであっても、少なからず周りには迷惑をかけています。
しかし、それもほとんど実害がないものであれば、度量のある人なら大抵の場合は許してくれるでしょう。