「自分勝手」「手前勝手」とよく似た言葉です。
とはいえ、「自由」という言葉が使われている分も、より常識やルールには囚われないといった印象が強いです。
いつでもふらふらと自分の好きに振舞って、勝手な行動を取る人に対し指すことが出来ます。
自由勝手という言葉は、自分勝手よりは一般的に使われていませんが、「自分勝手」や「手前勝手」という言葉に代わる言葉として使うことが出来ます。
7、自己中心的
「自己中心的」とは、「何事に対しても、自分を中心において考え、他人については考えが及ばないさま」を意味します。
よく「自己中」と省略された言葉が使われることが多いです。
子どもや学生でも頻繁に「あの子は自己中だ」などと使うことがあるように、私たちが物心ついた頃から日常的に聞く機会の多い言葉でもあります。
何事に対しても自分を中心において考えるというのは、例えどんな状況下であっても、周りにいる人たちが誰であっても、自分のことが何よりも最優先ということです。
例えば何十人が一度に遭難した際に、怪我をしている人や高齢の人がいる中で、「まずは自分から救出しろ!」と声高に主張する人や、自分が急いでいるからと法定速度を遵守して走っている車に対してしつこく煽ったりする人が、自己中心的な人と言えるでしょう。
誰でも自分のことが一番大切ですし優先ですが、それをどんな状況下でも周りや他人に対して強いる人は、周りの人たちからは嫌われてしまいます。
8、一歩的
「一歩的」とは、「自分の方の考えだけに偏っているさま」や「一方だけに偏っているさま」という意味があります。
あまり聞き慣れない言葉ですので、普段使いをしている人も少ないでしょう。
例えば二人で協力し合って一つのことを成し遂げようとする時に、自分の意見ばかりを押し付けて、相手の意見はまったく聞かずに勝手に事を進めてしまうような人を、「一歩的な人」と表現することがあります。
普段使いはしませんが、知っておくことでもし誰かにそれを言われた時には、自分のことを自分勝手だと思われていることに気付くことが出来ますので、覚えておくと良いでしょう。
9、勝手
「勝手」には、「他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振舞うことやさま」という意味があります。
これ以外にもいくつかの意味がありますが、「わがまま」の類語の意味としてはこれになります。
そのため、「自分勝手」や「手前勝手」のように、前の部分に「自分」と付けなくとも、「勝手」の言葉だけでその意味を表わしています。
よく「勝手なやつだ」「そんな勝手なことは許さない」などと使うことがありますが、これらは全て「自分勝手」という意味で使われています。
10、利己的
「利己的」には、「自分の利益だけを追求しようとするさま」という意味があります。
すなわち、自分さえ利益が上がれば他人の利益はどうでもいい、例え他人が損をしても構わないといった考えを持っていることになります。
競争化社会の中では、そうした利己的な考えを持っている人の方がより成功しやすく、昇進もしやすいです。
しかし、競争化が良いとされる世界や場面以外では、あまり利己的な人は周囲からは浮いてしまいます。
常に自分の利益や得だけを考えて動いていますので、例え友人や仲間と一緒にいても、心底から心を許すことはありませんし、いざとなれば友人を蹴落としてでも自分だけは前に進もうとするでしょう。
それがいけないとは言いませんが、周りに手を差し伸べることもなく、自分のことだけを考えて進もうとする人に対して、自然と周りも心からの信頼や友情を向けることはないでしょう。
利己的という言葉は、プライベートではそこまで使われることはありませんが、職場では時々使われます。
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11、放漫
「放蕩」は、「思うままに振舞うこと」という意味があります。
よく「放蕩息子」などと男性に対して使われることが多いです。
その理由として、放蕩には「酒や女遊びに耽ること」という意味もありますので、昔から男性に対して用いられることが多いです。
周りを気にすることなく、自分の思うままに好きに振舞うという意味では「わがまま」と意味が近いですが、「放蕩」の場合には使い方が限定されていますので、普段からあまり聞く言葉ではないでしょう。
放蕩は、ビジネスシーンよりはプライベートのシーンで使われることが多いです。
放蕩が意味するものは遊びや堕落、怠けなどが多いためです。
12、身勝手
「身勝手」とは、「他人のことは考えず、自分の都合や利益だけを考えて行動することや、そのような態度」という意味があります。