デパ地下でのお買い物を楽しむためにも、どうして食品売り場が地下街にあるのかをチェックしておきましょう。
水やガスの配管が作りやすい
ずばり、水道管やガスの配管などを作りやすいのが地下だからなんですよね。
そのため、デパ地下でお買い物をしているときにそっと天井を見渡してみるといたるところに太いガス管だとか水道管を見ることが出来るはずです。
しかし、最近の百貨店では見た目や居心地のよさを重視しているためにそれらの配管をみえないように工事していることもあるので、必ずしも発見できないかも。
食品街では、ほかの衣料品などの売り場に比べると水道やガスを多く使いますよね。
それは、試食のための料理をつくるだとか販売するためのお惣菜を作ったりするので必要不可欠なものといえます。
そのため、その必要なものをしっかり配置でき、それらを使うことが出来るからこそ地下に食品街がつくられているんですね。
「噴水効果」を狙っている
あなたは、経営をする上で注目されている”噴水効果”というのを知っていますか?噴水効果とは、下部の施設を充実させお客さんを満足させることによって、それをお店全体の売り上げ増加を狙う販売方法のことをいいます。
この反対の言葉に”シャワー効果”という販売方法がありますが、これは逆に上の階のものを充実させることによって下の利益もあげていこうとするものになります。
つまり、デパート全体の売り上げを伸ばすためには”デパ地下”がカギをにぎっているということになるんですよね!
もしもデパ地下がなかったら、デパートの経営が成り立たないようなお店もあるのかもしれません。
(実際にあって閉店していくデパートも少なくないですね)
地下鉄利用者が来店しやすい
あなたは、いつもはどんな百貨店のデパ地下を利用していますか?
ほとんどの方が”地下鉄の駅から直結している”お店に足を運んでいるのではないでしょうか。
百貨店の多くは、大きな駅がある地域にそびえたっています。
そのため、”駅ビル”のような扱いをされていることも多いんですよね。
ずばり、それは地下鉄や大きなそれらの駅の改札からすぐに足を運ぶことが出来るからなんです。
仕事でどんなに疲れていても、乗り換えの駅の途中の道でキラキラと輝いているスイーツやお弁当、お惣菜をみたら気持ちがワクワクしてそちらに目線を奪われてしまうはず。
それに駅のすぐそばにありますし、すぐに電車にものることができるため”気軽”に立ち寄ることが出来ちゃうんです。
地下だからこそ、利用する人が増えたといわれています。
なぜかって?今では地下鉄を利用する方が増えているからなんですね。
あなたも月に1度くらいは地下鉄を利用しているのではないでしょうか?
デパ地下はデパートの売り上げの何割?
デパ地下が大好きでたまらないそこのあなた♪
または、デパ地下にあまり魅力を感じないけれどもどうしていつもあんなにもお客さんでにぎわっているのか分からないというあなたに質問です。
デパ地下の売り上げというのは、デパート全体の売り上げの中で何割をしめているでしょうか?
いつも足をはこ百貨店を想像してみてください。
同じ時間帯であっても、衣料品店の立ち並ぶ階にはあまりお客さんがいないのに対して、なぜだかデパ地下というのはどの時間帯でもお客さんがひっきりなしに買い物をしているのを見ることが出来ますよね。
特に特売の時間だとかお昼、夕食時の時間になるとそのお客さんの量はますます増えているものです。
ずばり、デパ地下の売り上げはデパートの売り上げの全体の25%をしめています。
これは衣料品の32.4%につぐ数値であり、デパートの総売上の2番目に多い売り上げを持っていることを示しているんですね。
(2018年3月時点の情報から)
もうすぐにでも衣料品の売り上げを越えてしまうかもしれない勢いをもっていますし、もしもこのデパ地下の食料品の売り上げがなければデパートの経営は難しいことも示唆しています。
百貨店離れが進む中、デパ地下だけ堅調
最近のニュースでは、よく「百貨店離れがひどい!」とか「百貨店が続々閉店」なんていうのを目にするのではないでしょうか?
それぞれの駅のシンボルともいえるお店であるデパートが閉店してしまうのは、その地域に住んでいる人だけではなく遠方からでもそのお店に通っていた人にとってはとてみ寂しいことですよね。
ちなみに筆者が行きつけていた百貨店のうちのひとつも数年前に閉店してしまいました。