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「恐れ多いです」とはどういう意味?...(続き2)

特にビジネスシーンという公の場では、気になってしまいますよね。

「恐れ多い」という言葉をビジネスで使う場合には、どうしたらいいのかを確認していきましょう。

「ありがたい」でも十分使える

「恐れ多い」という言葉は、相手がしてくれたことに対して自分にはもったいないと感じながらも、してくれたことに「ありがとう」の気持ちを持っている、と伝えましたね。

しかし、そのまま「ありがとう」というのでは、自分が少しでも謙遜している気持ちを持っていることを相手に伝えることが出来ません。

そんな時には「ありがたいです」と伝えることで、謙遜している気持ちを交えながら感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。

恐れ多いには身分の高い人に対して申し訳ないという意味も含まれる

「恐れ多い」という言葉の意味には、身分の高い人に対して、その人からしてもらったことで「相手に申し訳ない」「いわせてしまったな」「そうさせてしまったな」という気持ちまでも含まれています。

その気持ちをあえて相手に伝えたいのであれば「恐れ多い」という言葉を使っていいかもしれません。

しかし、そのような相手の気持ちを知って相手は心から嬉しく感じるでしょうか。

誰かに何かをしてあげたのであれば、心から喜んでほしいですよね。

相手の立場になって、どちらが最良なのかをよく考えてから使うようにしたい言葉でもあります。

この場合の「恐れ多い」の例文とは?

あなたは「ありがたい」という意味で使われる恐れ多いという言葉を使ったことがあるでしょうか。

いまだない人のために、ここでは”ありがたい”という意味の恐れ多いの例文を見ていきましょう。

例文1.「こんなことまでしてくださってありがたいですし、それと本当に恐れ多いです。」

きっとこの言葉を発した人は、相手から何かをしてもらたのでしょう。

それもありがたい気持ちもしっかり伝えていますね。

ということは、してもらったことに対して”失礼になってしまったのではないか”という意味だけではなく、感謝の気持ちも持っているということになります。

例文2.「まだ新人の私にこのような大きなプロジェクトを任せてくださり、恐れ多いです。」

この場合はどうでしょうか?

大きなプロジェクトをやっていけるだけの実力があるかどうかまだ分からない新人の私に、その仕事を与えてくれました。

それって少し負担になるけれども、それだけ期待してくれていてありがたいという気持ちが含まれています。

しかし、自分が失敗をしたら責任はすべてその人にいってしまうのではないか、それは申し訳ないと思っている様子をうかがうことができます。

身分が高い人に対して断る時に使う

「恐れ多い」という言葉は、自分よりも身分の高い人に断るときに使うことが出来ます。

では、その例文をみていきましょう。

この場合の「恐れ多い」の例文とは?

あなたは、自分より身分の高い人から何かを求められたり、またその人からお誘いを受けたらどのように感じるでしょうか?

人によっては喜んでその会合に参加、仕事を受け取るなどをすることでしょう。

しかし、あいにく都合が悪く仕事を引き受けることが出来なかったり、お誘いの会合にいくこどができないことも。

そんなときには、「恐れ多い」を使って断ることが出来るんです。

例文1.「あなたのお供をするのは恐れ多く遠慮させてもらうわね。」

これは、誰かのお供をすることになっていたものの、そのお供することが重荷になっていたり、またはありがたいと思っていながらもどこか”申し訳ないな”という気持ちが大きいことを相手に伝えています。

その気持ちがあるために、本領を発揮できない、また相手の足を引っ張ってしまうのではないかという心配までもしている様子を想像できますよね。

なかには、このような言葉を言われて「恐れ多いからって断るなんてひどいわ」なんて感じる人もいます。

例文2.「恐れ多いため、今回のプロジェクトは不参加にいたします。」

相手から何かのプロジェクトを持ちかけられたものの、その内容が自分の身の丈にあっていないと感じたためにこのようなことをいっています。

あなたもそのように感じたことがあるのではないでしょうか?

また、「恐れ多い」という言葉だけでは断ることは出来ないので、その言葉とともに何に参加しないのか、何を断るのか具体的に相手に伝えるようにしましょう。