民族的な対立は現在はそれほど激しくはないようですが、シンハラ民族とタミラ民族ではやはり、今でも心理的な障壁はあるようで、全ての民族が民族に関係なく仲良くしているというような印象ではありません。
実際に、シンハラ語とタミラ語では、お互いに何を言っているのか分からないということから考えても、日本とは少し事情が異なると思った方が良いでしょう。
食文化
スリランカの食文化は、南アジアのだいぶ運の食文化と似たようなものとなっています。
暑い国に良くイメージされるように、多くのスパイスを使った料理が主に食べられています。
有名なのはやはりカレーであり、米を食べているというところは日本人にとっては親しみやすい文化かもしれません。
ただし、多民族が暮らしている国ということもあり、色々な影響を受けて変化しているため、エスニックで日本人にとってはあまり親しみのない料理もたくさん存在しています。
面白いのは、歴史上の時代で、オランダやポルトガルがスリランカに来たこともあり、それらの国々の影響を受けた料理も残されているというところでしょうか。
オランダやポルトガルで良く見られる伝統的なケーキに似たものをスリランカでも見ることができますよ。
宗教は?
スリランカ人の多くは、仏教徒です。
仏教的な考えをきちんと尊重している国なので、日本とは少し文化が異なっているでしょう。
日本も仏教徒が多い国ではありますが、それほど敬虔な人がいないのに対し、スリランカ人の多くはとても敬虔な仏教徒です。
魅力的な観光地の多くも寺院であり、歴史的にも仏教が大事にされてきた国であるということが分かります。
ただし、仏教徒だけの一枚岩と言うわけではもちろんなく、イスラム教やヒンドゥー教も全体の1割程度はいます。
宗教的な対立がないわけではありませんので、もし旅行をする際には、事前にきちんと治安について、それから情勢について調べておいた方が良いかもしれません。
また、もう一つスリランカの宗教において特徴的なのが、占星術が発達しているということです。
スリランカでは、仏教のカルマに基づく占星術が発達しており、これは西洋の占星術とは若干異なるものだと言われています。
生まれたときには必ず星の運行を基にしたホロスコープを作成することになっており、これに基づいて恋愛や結婚が決められることもあります。
また、困ったときには占星術師に頼るような風潮も見られます。
最近の若者はそれほど占星術を大事にしないような傾向になってきているようですが、それでもやはり、成長とともに占星術を信じるようになっていったり、大事なことを占星術に頼って決めるようなことがあるなど、日本人にとってはあまり理解できない宗教観を持っている人が多いということになるかもしれません。
スリランカ人の性格の4個の特徴
ここまでスリランカの基礎知識について見てきましたが、スリランカについてのイメージはばっちり浮かぶようになりましたでしょうか。
日本人にとってはあまりなじみがない国かもしれませんが、そこの国に魅せられてしまう人もたくさんいます。
美しい寺院があり、また、英語が通じる国ということもあり、これから日本人にも人気の観光地となっていくかもしれませんね。
それでは、そんな国に暮らすスリランカ人にはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
スリランカ人と一口に言っても個人差が大きいかもしれませんが、旅行全体を通して感じるような国民性と言うのは、どこの国に行ってもあるものですよね。
ここではスリランカ人のおおまかな性格の特徴について見てみることにしましょう。
とても気さく
スリランカ人の特徴の一つ目としては、とても気さくというところがあるでしょう。
とてもフレンドリーの話しかけてくれるので、輝度ッて鼻持ちならないという印象を抱くことはありません。
笑顔で話しかけてくれるというようなイメージを持っておいて、ほとんど間違いはありませんね。
公用語の一つとして英語が挙げられているようなところもありますので、こちらが困って話しかければ気さくに応じてくれる人も多いでしょう。
上下関係にはうるさい
とても気さくでフレンドリーなスリランカ人ではありますが、上下関係にはとてもうるさくなっています。