すばらしい活字の表現などを感じ取って、言葉を好きになって欲しいと思います。
映像や音声では表現できないものを活字の世界は持っています。
活字の世界は映像や音声の世界よりも想像力というものが試されるので、より自分で考えたり、味わったりする感覚が必要となります。
そうするには鋭い感覚が必要で、自然と語彙力は鍛えられるでしょう。
日本文学の世界には素晴らしい作家を輩出した歴史があります。
そういった古典作品を読んでみることも、日本語の表現の素晴らしさを知る良い機会だと思います。
また、詩であったり、俳句や短歌のようなダイレクトに言葉の表現が表に出てくるものを味わうのもいいと思います。
2.引用した表現を心がける
最初から語彙力が完璧な人などいません。
本を読んだり人から教わったりして少しずつ鍛えていくのですが、その過程において、どんどん本などから得たいい文章を引用していきましょう。
最初はいろんなところからの引用を引っ張ってくるので、自分の意見や考えがないように思います。
ですが、引用した表現を繰り返していくことで、徐々に言葉の使いかたというものがわかってくると思います。
そうすると後に自分のオリジナルな語彙力というものが完成されてくるのだと思います。
どんなジャンルでも第一線でやっている人でさえ、最初は誰か先人のマネをしてうまくなっているのです。
最初は見よう見まねでやっていたことを、最後に自分のスタイルとして磨き上げるということを一流は皆やっているのです。
ですから、いいなと思った文章はどんどん引用して表現していきましょう。
テレビやラジオからでも
テレビやラジオのコメンテーターや評論家などの話しているのを聞いていると、この人のあの表現はいいなとか、聞きやすいなとか思うことはよくあります。
そういったものはどんどん引用していきましょう。
優れたコメンテーターの言ったことを引用することで、語彙力が自然に鍛えられていくと思います。
好きなラジオのパーソナリティができたら、そのパーソナリティの番組を毎回聴いて、フレーズの言い回しや間の取り方を学ぶのがよいでしょう。
最初は真似事のようなことから始めるのがいいと思います。
別の言い回しを考えてみる
始めは誰かが言ったことや、本に書いてあったことを引用していくことはいいですが、自分なりに別の言い回しを常に考えていきましょう。
この作業が語彙力を鍛えてくれることになります。
普段意識せずに生活をしていると、頭で考えることをしないまま一日が終わることが多いです。
それは一日のルーティンがほぼ決まっているので、頭で考えるよりも自然と体が動くように習慣づけられているからであると言えます。
次第に自分のオリジナルな表現ができるようになればよいのです。
本で見つけた気になる言い回しや、テレビ・ラジオで聞いた気に入った表現、人との対話の中で使えるなと思った表現の仕方など全てを、毎回違う言い回しはないかと考えてみることが大切なのです。
3.わかる楽しみを知る
何か分からない言葉などが出てきた時、分からないままにしておくともやもやした気持ちになりませんか?
そんな人こそ分からないことがわかった時の心地よさを味わってほしいと思います。
一度でもわかる、疑問が解けるといった経験をすると、自分がわからないことについては、わかるまで追及しようという姿勢が芽生えてくるのだと思います。
小さいころ勉強が嫌いで、中学、高校になっても勉強が好きになれなかったという人というのは、勉強をすることによって「わかる」という喜び、楽しさというものを知ることがなかったために、勉強が嫌いになってしまったのかもしれません。
わかる楽しさを知ると、自分がどんどんレベルアップしていくのが楽しみになってきます。
テストなどで良い点数をとるなど具体的な結果が出てくると、もっともっと勉強してみたい、知りたいと思いはじめるのです。
知らない言葉はすぐに調べる
本を読んでいたり、ネットで検索したりするときにわからない言葉に出くわしたら、すぐに調べるという癖をつけていきましょう。
最初は面倒臭く感じるものですが、習慣にしてしまえば苦でもなんでもなくなります。
わからないものはそのままにしないでその場でサッと調べる。