心のどこかでは「もしかしたら自分が受け入れられる人がいるかもしれない」と不安に感じている事も多いのです。
「ノンセクシャルだから、あなたはこう感じているんでしょう?」と、相手の感情を決めつけるような発言は控えましょう。
相手がノンセクシャルであろうが、そうでなかろうが貴方には何も関係のない事なのです。
マイノリティとは、本人や同じマイノリティを持つもの同士にしか理解できない感情である事を踏まえて、「何か困った事や悩みがあったら聞くからね」と無理に干渉するでもなく、離れる訳でもない反応の方がカミングアウトした本人もホッとする事でしょう。
相手が聞いて欲しい事を聞く
マイノリティをカミングアウトするという事は、あなたを信頼しているからこそです。
どうでも良い人に自分がマイノリティである事をわざわざカミングアウトする人はいませんよね。
あなたは相手にとって頼れる人であり、信頼できる人であるという事です。
ただし、カミングアウトするからと言って、相手がノンセクシャルを理解して欲しいと思っているかどうかは別だと言えるでしょう。
大抵の場合、ノンセクシャルである事で困った事や悩みを相談したい為にカミングアウトしています。
相手がノンセクシャルである事を受け入れた上で、受け身の姿勢で力になってあげる事が必要ですね。
他人に話さない
自分のマイノリティを、他人が本人の意思とは関係なくカミングアウトしてしまう事をアウティングと言います。
これは相手をとても傷つける行為となってしまう上に、場合によっては名誉棄損に当たる事もあります。
LGBTについてはアウティングの危険性が度々取り上げられているものの、ノンセクシャルについては「ノーマルなんだし、別に知られても問題ないでしょう」と軽く捉えてアウティングしてしまう人がいます。
どんなマイノリティであろうと、本人が望まないアウティングは絶対にしてはいけない事を理解しておきましょう。
万が一、相手を深く傷つけてしまった場合、取り返しのつかない事になる事もあるのです。
無意識のアウティングにも気を付けて
ノンセクシャルについては、認識がまだまだされていない事もあり、何気ない会話の中で「あなたは性欲が無いもんね」等と、無意識にアウティングされてしまうという事が多々あるそうです。
話している本人にアウティングしている自覚がなくても、ノンセクシャルである事に悩んでいる人からすると、そのアウティングで受ける傷の深さは計り知れないものです。
もしも、カミングアウトをされる事があれば、それと同時にアウティングしてしまわない事をキチンと意識する事が大切です。
ノンセクシャルの恋人と付き合うには
好きな人に告白された際に、ノンセクシャルである事をカミングアウトされた、または付き合っている内に相手がノンセクシャルである事を自覚した場合には、一般的な恋愛観を持つパートナーはどうすれば良いのでしょうか?
よく話し合う
これまで解説してきたように、ノンセクシャルである人と付き合っていくのは障害が多く難しい事でもあります。
ノンセクシャルと知っても、付き合っていきたいと思うのであれば、まずはしっかりと話し合う事が必要です。
「何をされると嫌なのか?」「どこまでなら大丈夫なのか?」「将来的にどうしていきたいのか」と相手の気持ちを聞きましょう。
それと同時に、「自分はここまでなら我慢できるけど、これは譲れないと思っている」など自分の意思を相手に伝える事も必要です。
未来の事は、その時その時で変わる事もあるでしょう。
とにかく「今」あなたとパートナーが、どのような関係に落ち着くのかを話し合う事が大切です。
大切で特別な相手であるからこそ、誠実に対応するのが一番良い方法と言えるでしょう。
特別視しない
何かをする度に「もしかしてこの行為は嫌なのかも」と不安になる事はあるでしょう。
しかし、あまりに特別視してしまうと、それがお互いのストレスになってしまう事がよくあります。
「もし普段の行動の中で、嫌な事なんかがあればその都度言ってね」と一言添えておき、あなたが普段と同じ態度でいてくれる事こそがノンセクシャルの人にとって嬉しい事なのです。
友情婚て何?ノンセクシャルの結婚観
恋愛感情は持てても、性的欲求を持たないノンセクシャルの人は結婚についてどう考えている事が多いのでしょうか?
そして、ノンセクシャルの間で話題の友情婚とは?ノンセクシャルの結婚観について一部をご紹介していきます。
友情婚って何?
友情婚とは、そこに性的関係はなくお互いの利害を一致させる為の婚姻関係と言っても良いでしょう。