キラキラ感よりは全体的にふんわりぼかしたメイクにしたいので、極力ラメの入っていないものを選びましょう。
ドールメイクは目尻拡張が基本になるため、目頭や中央よりも目尻側が幅広になるように色を重ねていきます。
まず薄めのブラウンでアイホール全体を彫の深い印象に仕上げたら、まぶたの半分のラインから目尻をオーバーしたアイラインのところまで1段階濃いブラウンを重ねます。
そして、一番濃いブラウンをまつ毛のキワからアイラインの少し上をなぞるくらいのラインまで重ねます。
さらにドーリーにする場合は、目尻の上側、目頭に少しと、目尻の下まぶた側の粘膜のキワにオレンジやピンクをぼかし入れて、涙ぐんだときのような血色の色味を追加します。
これは、ドールにほどこされるメイクでもよくつかわれる技法です。
4.まつ毛をしっかりカールさせて
“ぱっちりおめめ”というよりはボリュームがあって、横から見たときにほんのり上向きにカールしている状態が綺麗です。
根本から垂直に上に向かったまつ毛ではなく、自然なカールになるようにしっかり癖付します。
アンニュイな雰囲気のドーリーメイクを目指すなら、あえて下向きまつ毛でも構いませんが、全体的にクールさと妖艶さを出すカラーコントロールをしなければならないため上級者向きです。
まつ毛をハッキリ上げすぎるとバービータイプのドールになる
根本からまつ毛を鋭角にグイッと上げるのはバービーのドールメイクをする際のテクニックです。
この場合はベースメイクも白より小麦色、眉も鋭角で、目の印象もキリッとしたネコ目になるため、今回ご紹介しているドールメイクのタイプとは異なっています。
5.場合によってはつけまつげも
自まつ毛のボリュームが足りなければつけまつ毛をします。
ギャルメイク用のつけまつ毛ではボリュームと束感が強すぎるので、1本1本が自然な生え方をしていて、全体的にふんわり見えるまつ毛を選びましょう。
ブラックよりはダークブラウンの方がなじみが良いです。
あるいは、1本ずつ、3本ずつの植え込みタイプやまつ毛エクステでも自然な仕上がりが目指せます。
6.涙袋は白ではなくブラウンやピンクで
涙袋は目を大きく見せるためには必要な部分なので、もともと持っているいないにかかわらずメイクします。
涙袋というのは下まぶたのぷっくりした部分のことです。
これがあると目の範囲がそこまであると見えるため、全体的に丸く大きな目に見えるというメリットがあります。
通常メイクでは涙袋形成に白やクリームのハイライトを入れますが、ドールメイクではむしろ影をつくることで涙袋を形成します。
もともと涙袋がある人はさらにそれを強調するために、目の半分から目尻くらいの長さにある涙袋の下に薄くブラウンを入れて影を作ってみましょう。
強調されたことがよくわかると思います。
涙袋がない人は、とりあえず明るめピンクで涙袋のラインを決め、同様にブラウンを下に入れて涙袋を強調しましょう。
目尻とつながるキワのところだけピンクとブラウンを濃いめに入れるとグラデーションの綺麗な目元が完成します。
7.眉は並行眉でふんわりと
球体関節人形の眉は概ね並行眉なので、メイクも並行眉に仕上げます。
アーチや鋭角、太すぎる眉だと活動的な印象を与えてしまうため、ドールメイクとは合致しません。
自眉がしっかりしている場合は、とりあえず写真映えすればいいので長すぎる分はカットし、コンシーラーでいらない分を塗りつぶします。
そうすれば、画像上は耐えきれるので問題ありません(現実だとさすがに不自然さが出ます)。
並行眉は文字通り、ラインに角度をつけずに並行に描けばいいだけですが、全体を均一に濃く塗りつぶすとイモトさんみたいになるので、グラデーションは必要です。
眉頭が濃いめ、眉尻が薄めのカラーになるようにしましょう。
アイブロウパウダーは大体3色セットで売っているため、眉頭よりやや手前に一番濃い色、眉山にむかって濃い色と中間色を混ぜた色、眉尻は中間色にして、パウダーがついたままのブラシで眉頭に、ちょっと手前にある濃い色を持ってくるようなイメージで動かしたら自然な仕上がりです。
眉がまばらな人はペンシルを使おう
眉がまばらに生えている人はパウダーだけだと濃い所と薄い所もまばらになることがあるため、毛の無い地肌そのもののところだけブラウンのペンシルで毛を描いておきます。
その上からアイブロウを重ねれば自然な眉をつくれます。
目と眉までの間が開きすぎている人は眉毛前剃りも可
目と眉までの間は近い方が彫が深く目が大きく見えるため、できれば近づけたいです。