皆さんは思ったことがはっきり言える人でしょうか?
思ったことを言える人は基本的にストレスを抱え込むことがないので、過ごしやすいところがあります。
ですが、「思ったことを言う」と一口に言っても「この人ははっきりと言ってくれるしやりやすいな。」と良い方向性に捉えてもらえるのか「この人空気読めないよね。」と悪い方向性にとらえられるのかは雲泥の差があります。
前者がいいのは言うまでもありません。
ただ、不満をためがちな人は爆発したときに「あれも、これも」と不満を爆発させてしまうところがあります。
聞かされる側は「何で今になってこれを言うかな?」と思ってしまうところがあります。
では、良い方向性で思ったことを言える人になるにはどうしたらいいのでしょうか?
そのためにもまず、思っていることを言いにくい時や、そういう人の傾向について探っていきましょう。
思っていることが言えない時の解決方法
思っていることが言えないと悩んでいる人は多くいます。
ついつい内に秘めてしまうところがあるのでしょう。
もしくはうまく頭の中でまとめられず結局は発言できないという人もいるでしょう。
では、思っていることが言えないというときの対策としてはどうしたらいいのでしょうか?
1:言いたいことを可視化する
結構感情的にあれこれというのは危険です。
沈着冷静に話せる人ならまだしも、感情的な人だと先ほども触れたようにあれもこれもいいはじめ、さらには人格否定をするようなことまで言ってしまう事があり、言われた側はただ怒られたという感情しか持たず、真意が伝わらないこともあります。
そのために言いたいことを可視化することが大切です。
可視化するとはどのようなことかと言えば、メモをすると良いでしょう。
誰に見せるものではないのでここには何を書いてもいいです。
そして、これは言わなくても良いという事を削除していき、言うべきことで大切なことを残していきます。
メモをするというのは結構効果的で話がまとまりやすくなるのでお勧めです。
2:自分自身を受け入れること
よくあるのが、自分がついそう思ってしまうことを受け入れ切れていない人が結構いるのです。
著者の妻から聞いたのですが、どうも下の娘の同級生で何かと意地悪なことをする女の子がいて、その娘の友達がその被害に遭っているというのです。
その娘の友達のお母さんのことについて話してくれましたが、「あの子もいい子なんだろうけど。」という発言が目立ったというのです。
でも、話す内容は我が子に意地悪をしているという事実で憎々しい感じが伝わってきたというのです。
ですので、素直に自分の子に意地悪をする子に対する感情を隠さなくてもいいのになと思ったのだとか。
このように自分の気持ちを隠してしまう人は多くいるようです。
確かに伝える時にはそれを全て表に出す必要はありません。
ですが、心の中で思うくらいは許してあげましょう。
3:伝えたいことを取捨選択する
心の中でいろいろと思うのは自由です。
ですが、伝えるべきことを取捨選択しないと言われた側もただ「怒られた」とかともすれば「八つ当たりされている」という勘違いを生み出すことになります。
ですので、言いたいことはある程度取捨選択する必要があります。
伝える側としてはシンプルにしてほしいことややめてほしい事にとどめる必要があります。
もちろん「そうされると悲しいから(嫌だから)やめてほしい。」という程度の感想なら大丈夫です。
ですが、その感情面をクドクドと言い続けると、ただ感情的に怒られているような感じにしか受け取れず反発しか得られない事もあります。
ですので、言いたいことはある程度絞り、理路整然と話す必要があるのです。
4:思っていることを言葉以外で伝える
ただ、どうしても言葉で伝えるのが苦手な人もいるでしょう。
言葉に出そうとすると急に詰まる人はそのような伝え方に向いていないタイプかもしれません。
では、そのような人が思いを伝えるのが無理かというと決してそうではありません。
もちろん、その伝え方に注意は必要ですが、思っていることを伝える方法はあります。
では、どのような方法があるのでしょうか。
手紙を使って
もし、どうしても言葉で伝えるのが苦手な人であれば手紙がおすすめです。
どうしても言いにくいことを手紙にする人は多くいます。
やはり文章に書くことで、その人に面と向かってではなくても思いを伝えることが可能です。
ですので、なかなか言語化して思ったことが言いにくい人は良くとる手段ですね。
最近だとメールとかラインなどでしょうか。
とにかく面と向かって話す必要がなく思うことが伝えられるという利点からその方法を選ぶ人が多いです。
ただ、デメリットとして、やはり残ることですね。
「こんなことを言われた」と他の人に見せびらかされる可能性があります。
もちろん、見られて困るというわけではなくてもそのようにして周囲に知れ渡る可能性があることは知っておいたほうがいいです。
第三者に伝える
どうしても本人に伝えるのが苦手な方は、手紙はもちろんのこと第三者に伝える手もありです。
要するにその第三者の人に伝えてもらうという方法です。
この場合ですと、比較的そのようなことを伝えるのが苦にならない人を選ぶと、その人も同意していて何とかしてしたほうがいいと思っているのであれば伝えてくれる可能性が高いです。
ただ、注意点としては、この第三者の人がどのように伝えるかと言うことです。
いろいろなタイプの人がいるので一概には言えませんが、もし「自分はあなたの味方だけど周りの人がこういうんだよね。」というふうに、「他の人は敵だけど自分だけが味方だよ」と言う伝え方をするような人もいます。
そのような人だと、第三者に伝えてもらう方法とったけれど、なんだかんだで悪者にされてしまう事はあり得ます。
5:言葉ではなく先に行動する
こちらが何を伝えたいかにもよりますが、何かをして欲しいと要求があるとき、あらかじめこちらが先に行動してしまうのもありです。
例えば共働きだとして、そのような時は掃除や料理などで色々と揉め事が起こりやすいです。
そして、多くの場合は、部屋を片付けてほしいと一方が思っているのに対し、片付けが苦手だったりでなかなか片付けに取り付けられるような人もいます。
そのような人は、片付けて欲しいと言うより先に、自分がもう片付けてしまうのです。
そうすることで、部屋がぐちゃぐちゃでイライラする気持ちが解放されます。
もしかしたら、片付けは自分ばかりがやるようになって、その人が一方的に散らかすような形になるかもしれません。
思いを伝えるているのは大切ですが、まずは、このように行動起こすことも大切です。
6:1日1回でも聞けるようにしておく
思いを伝えるには、まずはコミュニケーションをしっかりと取ることが大切です。
ですので、あらかじめ相手がどのようなことを考えている人なのかということをあらかじめ話し合いれば気持ちも分かりやすいです。
よく、部下などを叱りすぎて、自分についてきてくれないという人もいますよね。
そのような人は一方的に叱るばかりで、あまりその部下の話を聞いていないことがあります。
部下が何かを言っても頭ごなしに否定をしてしまったりすることがあると、心を閉ざしてしまいます。
このようなフォローは女性が得意かと思ってしまいますが、やはり男性も同じく仕事でいろいろな人に関わるので色々とそのようなコミュニケーションスキルを会得する必要があります。
少なくとも、1日1回はそのような思いを伝えたい人とコミュニケーションを取り、本音が聞きやすいようにしておきましょう。
そのためにも、1日1回でもその人のとのコミュニケーションをとるようにしましょう。
7:失敗、間違いはあるものだと思う
確かに、思いを伝えてうまくいくことばかりではありません。
ときには感情的になって失敗してしまうこともあるでしょう。
受け取り方はそれぞれですので必ず修復できるとは限りませんが、もしうっかりその伝え方に失敗をしまっても、その感情的になったところ誠心誠意謝罪していけば何とかやっていけるものです。
ですので、そのような失敗や間違いはあると思っておきましょう。
ただ、言葉に出して言うとついつい感情的になってしまっている人は、あらかじめ手紙等にして落ち着いて書くと良いでしょう。
ただ、その時の注意点としては手紙だと感情が暴走しやすいところがあります。
ですので、読み返してみて、冷静かどうかというのを客観的に確認するようにしてください。
8:否定はされるものの、嫌われることはないと考える
確かに思ったことをいうことは非常に勇気が要ることです。
もしかしたらそのことを言ったばかりに嫌われてしまうかもしれません。
ただ、思ったことを言う事は、その言われる人の考え方をするのかにもよりますので、必ずしも肯定はしてもらえないでしょう。
もしかしたら否定されるかもしれません。
ですが、否定されたからといってそれは嫌われたこととイコールではありません。
ですので、もし否定されたとしても、それを嫌われたのではなくただ考え方の相違があったと言うだけです。
そのように捉えると、少々思ったことも言いやすいのではないのでしょうか?
️思っていることがなかなか言えないのはなぜ?
ではそもそも、相手に思ったことがなかなか言えない人はなぜそのような心理でそうなってしまうのでしょうか?
そのようなことがなかなか言えないことが不思議に思う人には本当にわからないところがあるのかもしれません。
ですが、思っていることがなかなか言いにくい人は、下記のような心で思っています。
ですので、思った事は割と言えるタイプである人は、「なんでこの人は思ったことが言えないんだろう?」と思う前に、下記の理由があることをに気がついてあげるだけでも良いです。
思ったことがなかなか言えない人は、もしかしたら自分がこのような心理があるからなのではないかと気づくことができるのではないのでしょうか?
相手に嫌われるのが怖い
やはり、1番に挙げられることが相手に嫌われるのが怖いことでは無いのでしょうか?
思ったことをはっきりと言う事は、もしかしたら嫌われるかもしれないと言うのと表裏一体なところがあります。
今まで特に言えなかった場合、それがネガティブな情報であればあることに、言ってくれてありがとうと思いにくいところがあるかもしれません。
それは何故かと言うと、今まで何も言われずに急にいわれたとなると、心の奥底でそう思いながらも表面的に笑顔で日々接していたということになると、「もしかしたらこの人はまだまだ何か気持ちを隠しているのではないか?とても付き合いにくそうな人だな。」と思われてしまう可能性もあります。
そのようなことを考えてしまうとついつい思った事を引っ込めてしまう人も多くいるようです。
「甘えちゃいけない」と教わった
基本的に「人に甘えて何でも解決していきなさい。」と言われた人だと、ついつい思ったことが言いにくいところがあります。
例えば子供の時に、「助けてほしい」と言ったら「自分の力で解決しなさい!」と言われてしまい、手を差し伸べてもらえなかった経験がある人もいるのです。
そうすると、何か思ったことがあったとしても、それは言わずなんとか自己解決していこうと思ってしまうところがあるのです。
著者の子供は、とある療育の受けています。
そこで学ぶ事は、意外と人に助けを求めようと言うことを教わるのだそうです。
やはり、自分1人だけでがんばってみるのも悪くはありませんが、1人の力が限度があります。
ですので、人の力を借りるということに罪悪感を抱くことなく、人に心おきなく助けを求めるっていうのも悪いことでは無いのです。
もし、自分で抱え込んでしまう癖があるのでしたら、今一度、「助けて」と言ってみることから始めてみましょう。
その時に思ったことを伝えるスキルは必要です。
気を使いすぎてる
あとよくあるのは気を使いすぎていると言うことです。
「こう言ったら、嫌な思いをさせてしまうのではないか?」と思ってしまうところがあるのですね。
ですがその一方で、結果的に「言ってくれた方がよかったのに。」と思われるようなこともあるのです。
ですので、ある程度気を使いすぎず、思ったように言うことも考えていきましょう。
具体例を挙げると、仕事の量が多く忙しいにもかかわらず、部下に気を遣って彼らに「早く帰りなよ。」と言ったがばかりに、部下が早く帰っててしまう事に関する悩みはよくあります。
そんな時、部下に助けを求めるのは悪いと気を遣って自分ばかりが忙しくなりイライラしてしまうということがあります。
ですので、そんな時は素直に「仕事量が多いからあなたにも手伝って欲しい。」と思ったことをはっきりと言う方がいいのです。