自然や生き物を慈しむ心もあれば、他人を思いやる優しい気持ちも持っています。
例え見知らぬ相手であっても、困っている人がいれば自ら手を差し伸べますし、ボランティア活動にも積極的に参加することが多いです。
誰かに頼まれごとをされれば、可能な限りそれに応えようとしますし、無暗やたらと人を騙したり、嘘をついたりすることもありませんので、他人から信用されやすい性格でもあります。
美しい心を持った人は、 捻くれたものの考え方をすることがありませんので、他人の発言に対していちいち疑ってかかったり、本心を探ったりすることもありません 。
例えそれで自分が嘘をつかれたとしても、それで相手を憎むことなくさらりと流せる気持ちの余裕がありますので、それだけ心が広いと言えるでしょう。
見返りを求めず助けることができる
大抵の人は、 自分が何かをした分だけ相手にも見返りを求めます 。
例えば恋人同士で、女性が男性に一生懸命に尽くしているとします。
彼女は彼氏のことが好きなのであれこれと尽くしますが、内心では自分が尽くした分だけ相手にも自分を好きでいて欲しいという気持ちを持っているでしょう。
人は善意で誰かを助けたとしても、そこには何かしらの見返りを持っていることが少なくはありません。
金銭や物を直接見返りとして求めることをしなくても、相手に「感謝して欲しい」「喜んで欲しい」と感じた時点で、それは既に相手に対して見返りを求めていることになります。
それが何も悪いというわけではありませんが、時にはその見返りがないために、人間関係でトラブルが起こることもあります。
一方で、心が美しい人はそれだけ広い心を持っていますので、いちいち相手に対して見返りを求めることはしません。
例え自分が善意でしたことに対して、相手が何も感じていなかったり、「助けて当たり前だ」と偉そうな態度を取ってきたりしても、元々何も見返りを求めていないのでそれで腹を立てることはありません。
心が広い人からすれば、「自分が一方的に助けただけだ」という気持ちを持っているので、相手にも何も求めることがないのでしょう。
2.自然と人が寄ってくる
美しい心を持った人の周りには、自然と人が寄ってきます。
それは、一重に その人の心の美しさに周りの人たちが惹かれるから です。
あなた自身、嘘ばかりついて信用出来ない人や、いざとなれば保身に走ってこちらを見向きもしないような人と親しくしたいとは思わないでしょう。
その反対に、無償で自分を助けてくれて、性格に裏表もなく嘘もつかない、そんな思いやりがある人であれば、側にいたいと考えるでしょう。
誰でも自分にとってメリットのある人間と一緒にいたいと思うものです。
それが単に自分が利用できる相手としてであっても、また心から信用できる相手としてであっても、どのような理由からでも心が美しい人が選ばれることが多いのです。
そのため、美しい心を持った人の周りには、いつもたくさんの人が集まってきます。
心が美しい人にももちろん特別な存在を選ぶ権利はあります。
しかし特別な存在以外には、誰に対しても分け隔てなく接することが多いため、やはりそんな魅力に惹かれて自然と人が寄ってくるのでしょう。
3.人によって態度を変えない
心が美しい人は、人によって態度を変えるようなことはしません。
大抵の人は人間関係で好き嫌いがありますので、自分が好きな人とは明るく親しげに接しますが、嫌いな人や苦手な人に対しては距離を置いたり、他人行儀に接したりするでしょう。
好き嫌いといった感情に左右されますので、人によって態度や表情が変わってしまうのはよくあることですし、仕方がないでしょう。
しかしだからこそ、どんな相手に対しても態度を変えることがない心の美しさは、たくさんの人の中でも一際目立ちます。
美しい心を持った人は、 例え相手が自分に敵意や悪意を向けていても、自分も鏡のように敵意や悪意を返すことはありません 。
好意に対しても悪意に対しても、平等に同じような態度で接します。
それは、心の美しさの中に、ぶれない芯の強さを持っているからこそできることでもあります。
どんな人も、自分に好意を向けられて嬉しいと思うことはあっても、悪意や敵意を向けられて喜ぶことはないでしょう。
嫌な態度を取られれば当然自分も嫌な気持ちになります。
しかし心の美しい人と接している時には、決して自分に嫌な態度を取ってくることはありませんし、立場や性別などで態度を変えることもありません。