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大正ロマンの服装や髪型の9個の特徴...(続き5)

女性編

ここまでは大正ロマンにおける男性の特徴についてご紹介していきました。

大正ロマンを迎えたことによって男性がどのように変化していったのかということがおわかりいただけたと思います。

その上で、ここからは大正ロマンにおける女性の特徴の変化についてご紹介しています。

大正ロマンを迎えたことで当然女性もファッションや髪型などにおいて様々な変化が取り入れられました。

その変化が今の私たちを作っていると言っても過言ではありませんし、今再びその時の変化がブームになっていると言えます。

現代においてどのようなブームがあり、実際に大正ロマンではどのような変化があったのかということを重ねながらチェックしてみてください。

派手な柄でカラフルな着物

まず初めにご紹介する大正ロマンにおける女性の特徴の変化として「派手な柄でカラフルな着物」ということが挙げられます。

これはどういうことかと言いますと、その当時の時代背景が大きく関係していると言えます。

時代が変化するとともに日本では絹の製紙工場が多く建設されており、絹の生産量などが一段と高まっていました。

そして、絹の大量生産に伴い、絹の商品があまり高価なものではなくなったことと、染色技術などの発達に伴い色鮮やかな色が用いられるようになりました。

大正ロマンを迎えたことによって西洋の文化が入り、洋服なども多く取り入れられていましたが、最初のころはまだ一般的ではありませんでした。

なので、庶民は洋服がまだ高価だったことや、それ以前の生活様式があったことから着物をまだまだ着用していました。

そして、着物の絹の技術の発達や染色技術の向上などの背景からカラフルな着物が生み出されていったとされています。

直接的な西洋の文化というわけでもありませんが、大正ロマンを代表するひとつの特徴であると考えることができます。

今では様々な色が取り入れられている着物も、昔は一般的ではなかったということが分かるはずです。

ショートカットヘア

次にご紹介する大正ロマンにおける女性の特徴の変化として「ショートカットヘア」ということが挙げられます。

元々大正ロマンを迎える前の時代の考え方としては、女は女らしくしなければいけないという考え方が存在していました。

そして、女らしいという特徴の一つとして長い黒髪が存在しており、たくさんの女性がそれまで長い黒髪のヘアスタイルだったといえます。

しかし、それも時代の変化とともに考え方が変わり、大正ロマンを迎えてからは様々な髪型にする女性が続出しました。

そして、その際に多くの女性が憧れていたのがショートカットヘアです。

現代でいうボブやおかっぱの髪型などがそれらにあたりますが、当時はそれでもとても新鮮なものだったと言われています。

モダンガールと呼ばれるような女性達は、総じてこのようなショートカットヘアにしていたので、大正ロマンの一つの特徴であると考えることができます。

次にご紹介する大正ロマンにおける女性の特徴の変化として「袴」ということが挙げられます。

元々袴の歴史はとても古く、遡れば古墳時代から着用されていたと言われています。

そして平安時代になると宮廷などで高い身分の女性達が袴を履くようになり、一部の女性に限られた服装として知られていました。

しかし、江戸時代になると武士の礼服として着用されるようになり、一般的な女性は着用することを禁じられるようになりました。

しかし明治時代になると次第にその考え方も変化していき、着物に帯のスタイルは帯や裾が乱れやすいことから袴の着用が可能になりました。

そして、大正時代になると股に仕切りがない袴が一般的になり、袴姿で自転車に乗ったりする人なども多く見受けられるようになりました。

今では少し異様な光景かもしれませんが、その当時は袴姿に自転車というのが一つのステータスとして考えられていました。

なので、大正ロマンにおいて、袴は非常に重要なものであり、大正ロマンを語るうえで欠かせない変化のひとつであるといえます。

フィンガーウェーブ

次にご紹介する大正ロマンにおける女性の特徴の変化として「フィンガーウェーブ」ということが挙げられます。

フィンガーウェーブとは何かというと、ヘアスタイルの一つであり、テクニックであるともいえます。

現代においては太めのヘアアイロンでしっかりと巻いた後に、コームなどを使って一定の感覚でウェーブを出していくスタイルです。

多くの芸能人などがそのヘアスタイルを取り入れたりしていますが、これは大正時代に流行った髪型でもあります。

その当時はヘアアイロンなどはなかったので、昔は指などでこのウェーブを出していたとされています。