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ゆとり教育が失敗だったと言われる7...(続き2)

なのでその事に関して「ゆとり教育」は失敗だったのではないかと不満に思うような人も多いのではないかと思うのです。

言うのであれば、学校に行く際の授業の内容やカリキュラムに関して大幅な変更が入ってしまっていた時期が、いわゆるゆとり世代の人達だったという事です。

ではどのような内容のものが実施されていたのか、更に詳しく見てみたいと思います。

土日休み

今でもこの名残というようなものはあるかもしれませんが、ほとんどの小学校や中学校では土日休みになってしまいましたよね。

実はこのゆとり教育が始まる前というのは土曜日にも学校があったという事はご存知でしょうか?

土曜日にも学校に行くというような事もありましたが、基本的に午前中までといったものも多いのではないかと思います。

私立なのか公立なのかでも土日休みかどうかというのは変わってくると思いますが、基本的に日曜日が休みで土曜日にも学校に行ってたというのがゆとり教育前の話になります。

ここで重要なのはゆとり教育前というのは基本的に土日休みでもありましたが、学習時間も多くあったという事なのです。

学習内容の削減

学習内容の削減がありました。

どういう事かというと、昔というのは基本的に詰め込み教育と呼ばれるものでした。

いわゆる勉強をして知識量を増やしていくというような事を主として授業をしていたという事になります。

今でもそんなに変わりはないのでは?

と思うような人もいるかもしれませんが、この時代というのはいかにその事に関する知識があるのかという事だけで評価をされていた時代でもあるという事です。

簡単に言えば知識さえあれば、というようなイメージで良いと思います。

しかしながらそれを削減することで、何を重点的に置いたのかというと思考力であったり経験を主とした学習内容にしたという事です。

簡単に言えば「その結果になるのは何故なのか?」というような思考力が昔は全体的に低い状態であったのでそれを重視するために削減をして、知識量だけではなく、思考力や経験といったものが重視されるようになったという事です。

これは今で言う会社でも同じような事が言えますよね。

知識だけではなく、実際にしてみないと意味が無いです。

ここで重要なのは削減されたものはどのようにして補うのかという話になりますが、実はこの削減されたものは高校での学習で習うようになったのです。

なのでよく聞くのが「昔は中学で習ったけれど今は無いのか」というような事は、まさにこのゆとり教育があり、学習内容も変わったからなのではないかと思います。

総合学習の時間を追加

総合学習の時間を追加するというような事もあるでしょう。

これはどういう事かと言うと、どうしても苦手な科目であったり不足している、というような科目というものがありますよね。

それを重点的に、総合的に学習をする時間としてこの総合的な学習の時間が追加されました。

しかしながらゆとり教育でこれを行うことにより、学力が増えたというような事もあれば逆に減ったという例もあり、今では削減をされている傾向にあるのではないかと思います。

これも実は昔は詰め込み教育であったものを変えようとして実施されたものの1つであり、自分で考える、学ぶといった思考力を鍛える際にあるような時間でもあったのです。

選択学習の追加

選択学習の追加というような事もありました。

これは中学生の頃などに体験をしたというような人も多いかもしれませんが、選択科目というようなものが出てきたと思います。

自分が気になる分野に対してどんどん取り組むというような形で選択学習というようなものが追加されました。

基本的には今で言う5教科が主でしたが、それ以外の科目として選択式にしていたのもあるのではないかと思います。

相対評価から絶対評価に変更

ゆとり教育で変わった内容のもう1つとしては相対評価から絶対評価に変わったという事になります。

相対評価というようなものはクラスで50人いたとしてその50人の平均での評価をするという形です。

例えば50人中上位10人がA判定というような、いわゆる平均でその上の人数の評価が決まっていました。

しかしながらこの評価というのはどうしても個人差というようなものが出てきますよね。

誰もが同じ体力であり、誰もが同じ条件であるというような事は先ずないです。

身体が弱い人は体力が少なく、筋力が無い人というのは力が入らないので、体育的なものに関してはどうしても低くなってしまいます。