一生懸命に何かをやっている人や、まめまめしく誰かの世話を焼いている人などに対して、「甲斐甲斐しいね」という言葉を使うことがあります。
この甲斐甲斐しいという言葉は、他人から見た時に如何にもせっせと何かを頑張っている人に対して使われることが多いです。
それも自分のためではなく、他人のためにあくせくと動いている人に対して使われますが、そんな甲斐甲斐しい人にはどのような特徴があるのでしょうか?
甲斐甲斐しいという言葉の意味やその特徴を持つ人、また甲斐甲斐しい人が他人から抱かれやすい印象などをご紹介します。
褒められている?”甲斐甲斐しい”の意味知っていますか?
「甲斐甲斐しい」という言葉は、素直に相手を褒めるよりも、遠回しな嫌味を言う時に使われることが多いです。
そのため、甲斐甲斐しいことが悪いことのように思っている人もいるかもしれません。
しかし、そもそも甲斐甲斐しいという言葉の意味は、「骨身を惜しまずに健気に仕事ややるべき事に打ち込むようす」などです。
他にも「頼りがいのあるようす」などの意味もありますので、甲斐甲斐しいという言葉自体の意味は悪いものではないでしょう。
むしろ甲斐甲斐しい人には真面目な人が多いため、本来であればいい意味の言葉です。
ただ甲斐甲斐しい人の様子を見ている人が、何らかの嫉妬心や気まずさ、罪悪感などの感情からわざと嫌味としてこの言葉を用いることがあるため、その言葉を聞いた人は甲斐甲斐しいが悪い意味の言葉だと誤解してしまうことがあります。
また、甲斐甲斐しい人の多くは他人のために一生懸命になりますので、その献身的なさまを不快に感じる人が、あえて嫌味として使うこともあるのでしょう。
言葉の意味だけで見れば、「甲斐甲斐しい」はいい意味なのです。
甲斐甲斐しい人の13個の特徴とは
甲斐甲斐しい人には、ある共通する特徴が見られます。
まず甲斐甲斐しい人は、いつも何かのために一生懸命になっています。
それは例えば家族のためだったり友人のためだったりと、純粋に自分の利益だけを追求するというよりは、他人のためにあくせくと働くことが多いです。
そのため、甲斐甲斐しい人はいわゆる「良い人」であることが多いでしょう。
また、自分の目的としていることのためであれば、少々の自己犠牲は必要だと考えていることも多いです。
甲斐甲斐しい人は自らが必死になって動き回るのが常なので、他人を利用して楽にメリットを得ようという考えを持ってはいないでしょう。
この他にも、甲斐甲斐しい人に共通する特徴を以下に挙げていきます。
1.いつも忙しそうにしている
甲斐甲斐しい人はいつも忙しそうにしています。
ただ忙しそうにしているだけであれば、時間にルーズで余裕がないためいつも焦って慌しくしている人もいますし、また仕事などの納期が迫って忙しくしている人もいるでしょう。
甲斐甲斐しい人の場合には、自分のために忙しくすることもありますが、誰かのために忙しく動き回っていることもよくあります。
例えば仕事が終わらない部下のために、自分もサービス残業をして仕事を手伝ってあげたり、体調が悪いという恋人のために、仕事を慌しく終わらせて買い物をし、恋人の身の回りの世話をしたりと、誰かのために自分が忙しくなることも厭わないため、常に自分や他人のために忙しそうにしていることが多いです。
2.優しい
甲斐甲斐しい人は優しい性格をしています。
優しい性格をしていなければ、他人のために自分を犠牲にしたり、誰かのために忙しく走り回ったりすることは出来ないでしょう。
それが例えば自分の子どもや両親などの家族であれば、甲斐甲斐しくなるのも当たり前かもしれません。
しかし、甲斐甲斐しい人というのは自分の身内のためだけでなく、時には赤の他人のためにも一生懸命になれますので、場合によっては他人のために忙しくすることで自分が損をすることもあるでしょう。
しかし、それでもし自分が損をしたとしても、他人のためになったのであればそれで満足してしまえるため、甲斐甲斐しい人は人一倍優しい性格をしていると言えるでしょう。
また、甲斐甲斐しい人によっては、他人を思いやる優しさからではなく、自分が「放っておけないから」というお節介の気持ちから他人のために動いてしまう人もいます。
甲斐甲斐しくなるその動機はどうであれ、自己満足のお節介でもやはり他人から見れば優しく思えることでしょう。
3.勤勉
勤勉とは、仕事や勉強を一生懸命に頑張ることです。
甲斐甲斐しい人は何事にも一生懸命に取り組む人が多いため、甲斐甲斐しい人には自然と勤勉さが身に付いている人が多いです。
また、勤勉というだけであれば、自分のためだけに努力をしたり、自分の利益だけを追求したりするために一生懸命に努力する人もいるでしょう。
しかし甲斐甲斐しい人の場合は、自分のためだけでなく、他人のためにも一生懸命に頑張ることがよくありますので、その勤勉な性格の原動力は他人の助けになりたいという気持ちから起こっていることも多いです。
そのため、甲斐甲斐しい人の勤勉さは、勉強や仕事の面だけでなく、ボランティアや人助けといった奉仕活動でも大いに表れることでしょう。
4.頼りになる
甲斐甲斐しい人は、自分のためだけでなく、他人のためにもその一生懸命さが発揮されます。
それどころか、他人のためにこそ全力で頑張れるという人もいるでしょう。
甲斐甲斐しい人には、自分が他人の役に立てていることや、他人のためになっているということで自己満足できることも多く、感謝を求めることはしなくても、自分で「相手のためになれた」と感じたらそれを嬉しいと思います。
困っている人がいれば親しさの度合いに関係なく助けに入ることもよくありますし、それによって自分が迷惑を被ることがあっても、自ら首を突っ込んだことをきちんと自覚していますので、相手を逆恨みするようなこともありません。
そんな他人のためになろうとする姿は、困っている人から見ればとても頼りになることでしょう。
甲斐甲斐しいと言われる当人もまた、自分が頼りにされることを嬉しいと感じていますので、どんなに自分に余裕がない時でも、人から頼りにされればやる気に火が点いて、一生懸命に頑張ろうとするでしょう。
甲斐甲斐しい人は、困難な状況にある人を見るとつい手を差し伸べたくなりますので、当人が助けを求めていない時には「大きなお世話」や「お節介」だと思われてしまうこともあります。
しかし邪険にされてもなお、誰かが困っていればいつでも助けに入れるようにとそわそわしていますし、頼りにされればすぐにでも力になろうとするでしょう。