そうなってしまう理由のひとつに、自信が無いという点があげられます。
自分の話に自信がある人は、だらだらと話をせず要点と理由をすぱっと説明します。
自信がない人は、自信がないからこそいろいろな理由付けや言い訳をしてだから自分が言っていることは正しいのだと自分で思い込みつつ、人にも思わせようとします。
だから無駄なことを話してしまい、要点を得ない長話をすることになっていまって、結局説得力があるどころか「くどい」と周りから思われてしまうのです。
自信がある人は、うまい話し方というのもある程度わかっています。
笑わせたり考えさせたり、聞いている人を飽きさせない工夫があります。
相手に合わせた話し方をして、それが合っているときには結論から先に話し始めるなど臨機応変に動くことができます。
どうすれば相手が興味を持つのかを理解しており、相手の希望に沿って話す能力があるから自信も持てるわけです。
インパクトを与え、かつ完結に話ができるので無意味に長々と話す必要がありません。
意識せずとも話は短くなります。
宴会で乾杯の音頭をとるときにいつまでも話していてもうビールの泡が消えちゃったよ、なんていうことが時々ありますが、あれも挨拶がくどいのが原因ですよね。
自信がないだけでなく話をまとめる能力がない、センスがないなど様々な要因が考えられます。
自信があればくどくどと話さなくても「みんな今年一年ありがとう、乾杯!」でも十分みんなに自分の気持ちが伝わると思えるので、一言で終えられてしまうわけです。
自信がないと話も下手になりがちです。
こんな自分の話を興味深く聞く人なんているのだろうかなんて内心思いながら話しているようなことすらあるでしょうね。
自信がないから、自分がどのような話をすれば良いのか、どのような話し方をすれば相手が喜ぶのか、惹きつけられて飽きずに話を聞いてくれるのか、といったようなことがわからないわけです。
わからないから取り敢えずなんでも話そうと思って要点をまとめられずに、ついつい長い話になってしまいます。
自信がないと相手の様子を見る余裕がなくなりがちなのも理由として考えられますね。
他人とのコミュニケーションを取るのがそもそも下手だというわけです。
だから、ちょうどよい距離感や話し方、話の長さがわからなくなってしまうのです。
結論がなくてただ同じことを繰り返して話していて、本人はたくさん話したから相手にも伝わっただろうと思って満足して話すのをやめてしまうのです。
でも、聞いていた方としては、「で、つまりは何が言いたかったの?」とまったく伝わっていないなんていうこともありがちです。
自信を持っている人というのは、話をしようとするときに自分でまず調べます。
得た情報を自分で理解した上で、噛み砕き、相手に伝わりやすいようにうまくまとめてから話します。
自信がない人はそのような事前準備をしないままで話すので、実は自分が一番よくわかっていない、なんていう状態にもなりがちです。
考えすぎる
くどくなってしまいがちな人の心理として、相手のことを考え過ぎてしまうというところがあります。
相手がどう考えているか、どう感じているかなど、相手の気持ちを考えてあげるのはとてもよいことで、優し人です。
しかし、度がすぎてしまって、恐る恐る話をしたり、自分の結論を言わずに相手がどのように受け止めて結論を出すか様子を見たりしてしまいます。
自分の話を結論まで含めてズバッと話すことができずに、なんだかむにゃむにゃと結論のない話で、回りくどいことばかり説明して終わってしまうのです。
気の弱い人が相手に苦言を申し立てようというときに、はっきり言うことがなかなかできません。
こういうときにも相手がどう反応するかなどを考えすぎて、言いたいことを言わずにうにゃうにゃしている内にかえって相手が「だから何を言いたいのかはっきりしてよ」と怒ってしまうことだってありえます。
本人にとっては、相手を傷つけたくないし自分も傷つきたくないと思っているのに、はっきりと言わないでくどくど話してしまったことで相手が傷つき怒って自分も結局傷ついてしまうという、残念ながら誰も幸せになれないパターンです。
相手のことを考えればこそ、思い切ってはっきり伝えることも時には必要ですよね。
まとめるのが下手
先程も少しご説明しましたが、話をうまくまとめられない人も、話がくどくなります。
頭の中でまとめて話すことができないのです。
自分でも理解していないまま話し始めてしまうので、結論にたどりつけません。
話している本人がよくわかっていないのですから、聞いている方はもっとよくわからないですよね。
わからないまま説明しようとするという方向性の間違った努力の結果、本論とは関係ないことをいつまでも何度も話して話が終わらないので、「くどい」と思われてしまうわけです。