でも結局、その気持ちすら利用されてしまうということなんですよね。
お人好しな人のその行動で、騙す相手や利用しようとする相手が改心すればいいのですが、そうなりづらいのがお人好しな人だったりすると思います。
相手が同情心を抱かれていることを感じてしまえば、逆に馬鹿にされたと受け取られて、さらに行動を悪化させてしまうこともあるはずです。
7.大人しめ
お人好しの意味には“大人しくて善良な人”という意味も出てくるんですよ。
大人しい人が、イコールお人好しとはならないと思いますが、お人好しな人は大人しめな人が多いとは言えそうですよね。
特に“断れない”人には、大人しめな人が多い印象があります。
控え目で大人しい。
つまり押しに弱そうに見えるんですよね。
それが、断れない状況も生み出してしまいやすいと言える気がします。
大人しめでお人好しな人の元には、お人好しにならざるを得ない事柄が集まってきやすいのでしょうね。
8.意見を主張しない
断れず、大人しめなお人好しな人に、騙されたり利用されたりする状況が生まれやすいのは、“意見を主張しない”からでもありますよね。
はっきりと意見を主張してくる人には、何かを頼むにしても頼みづらいですし、騙すにはハードルが高いと考えるはずです。
そうなるともちろん、自然と大人しそうな人がターゲットになってしまいます。
意見を主張してこなそうな人、断るのが苦手そうな人…。
お人好しな人は、良からぬことを考えている人を自ら引き寄せてしまっているとも言えるんです。
意見を主張しないと言うのは、良く言えば協調性があるとも言えるのです。
ですが、悪く言えばやっぱり保身なんです。
言わないほうが楽、他人に賛同している方が楽なんですよね。
意見を主張しないお人好しな人と見せつつも、意見を出すのは他人任せ。
自分では何も考えない。
…と、意見を出す人は感じているかもしれません。
それが、「お人好しだよね」という皮肉交じりな言葉の真意だったりもするということです。
9.頼られると嬉しい
お人好しな人の心理には、“頼られると嬉しい”というのがあるのかもしれません。
ここまでも指摘してきたように、単純な利他の精神だけでお人好しが成り立っているわけではないということですよね。
必ずしも、相手の為だけではないということです。
もちろん、頼られるような存在になりたいと誰もが思うもので、頼られたら嬉しいはずです。
でもお人好しな人の場合、頼られているのではなく利用されている可能性も捨てきれません。
それでも単純に、頼られている喜びを感じられるところが、お人好しな人の素直さだったり、すぐ人を信じてしまうところなのでしょうね。
10.人によく思われたい
お人好しな人の、頼られると嬉しいと思ってしまうところはまだ、素直な可愛らしい人柄とも取れるのです。
でも実はその深層心理には、“人に良く思われたい”という気持ちが隠されていたりもします。
これももちろん、誰だって人に悪く思われるよりは良く思われたいですよね。
当然のことです。
でも、お人好しな人の場合、人に良く思われたいという気持ちが強すぎる場合があるんです。
この気持ちが強いと、単純な利他精神ではなく、人に良く思われたいが為の自己犠牲になってしまうんです。
つまり、人に良く思われたいがために、自分の心の中に矛盾を生んでいるということにもなりますよね。
本当は嫌なこと、本当は断りたい気持ちを押し殺して、人に良く思われる行動を優先するということは、自分の本当の気持ちとは矛盾した行動です。