私たちが普段扱っている言葉の中には意味が同じようなものがたくさんあります。

頭の中で二つの言葉が思い浮かび、どちらを使うのが正しい選択なのか悩んだ経験がある方も多いと思います。

しかし、同じような言葉の意味として解釈されながら、実は若干の違いがあるような言葉が多いのも事実です。

だからこそ、普段よく使うような言葉などは意味の違いを正しく把握しておくことが求められます。

状況によっては言葉の使い方をちょっと間違えるだけで相手に対して失礼な印象を与えてしまうことにもなりかねません。

また、間違った言葉遣いがきっかけで相手から信頼がなくなってしまうこともあります。

ビジネスの場面においては、特に言葉の選択は重要なので、ある程度の知識を身に着けておいて損にはなりません。

そこで、今回は似た意味を持つ言葉として兆候という言葉をテーマにして、兆候と徴候のいいの違いについてご紹介していきます。

どのような違いがあり、どのような場面で使うべきなのか、正しい知識を身につけましょう。

兆候とは?


兆候という言葉を聞いたことがある方はとても多いと思います。

文書で見たことがあるという方も多いですし、会話の中でも用いたことがあるという方もいらっしゃるはずです。

それぐらい兆候という言葉は一般的な言葉であり、よく使われる言葉でもあります。

しかし、兆候という言葉と徴候という言葉は非常によく似ており、どのような違いがあるのか把握されていないことも多いです。

人によってはごちゃまぜで使ってしまっているという人もいるはずですし、違い自体が存在しないと思っている人もいます。

そこで、それぞれの言葉の違いを理解するために、まずは兆候という言葉の意味についてご紹介していきます。

兆候という言葉の意味と、徴候という言葉の意味を正しく把握し、どのような違いがあるのか比べて考えてみましょう。

兆候の意味とは?

兆候という言葉にはどのような意味があるのかと言うと、「物事の起こる前触れ」という意味が存在しています。

何かしらの物事が起きる前はそれに伴って何かしらのサインが現れることが多いです。

例えば、一つ例を挙げるとすれば雨が降ってくる前は天気が怪しくなる傾向にあるので、だんだんと天気が曇ってくるようになります。

晴天の状態でいきなり雨が降ってくることはあまりなく、たいていの場合雲が怪しくなったり、暗くなったりすることが雨が降る前の兆候であるといえます。

これは日常生活を過ごしていれば、誰しもが経験から理解できるようになるはずです。

このように、物事の起こる前触れのことを兆候という言葉で表現できるといえます。

これは天気だけではなく、もっと広い様々なことに対しても同様に用いることができます。

例えば、相手が自分に対して怒ったりする際にも、相手の期限が悪くなるなどの兆候が見られますよね。

いきなり何の前触れもなく怒り出す人は普通はおらず、だんだん不機嫌になったり、相手の態度や行動などからその兆しが見えてくるのが一般的です。

このように、幅広い意味合いで用いることができるとても便利な言葉です。

兆候の類語は?

兆候という言葉の基本的な意味合いについてご紹介していきました。

兆候という言葉はあまり難しい言葉の意味はなく、日常的な会話の中でも用いることがよくある言葉なので、本来の意味が分からない方はあまりいないと思います。

では、兆候という言葉の意味について触れたところで、ここからは兆候という言葉と同じような意味を持っている言葉について考えていきましょう。

兆候という言葉と同じような意味を持っている言葉を考えてみると、いくつか該当する言葉があります。

普段自分自身が用いている言葉の中には、必ず兆候という言葉の意味を言い換えた言葉を使っているはずです。

それらの言葉についても改めて把握しておくことで、より兆候という言葉の理解を深めることができます。

様々な言葉に組み合わせて上手に表現することもできますので、この機会に似た意味を持つ言葉も確認しておきましょう。

前兆

兆候という言葉と似たような意味を持つ類語として「前兆」という言葉が挙げられます。

先ほどご紹介したように兆候という言葉は「物事の起こる前触れ」という言葉の意味があります。

では、物事の起こる前触れという言葉を別の言葉で表現するとすればどのような言葉があるでしょうか。

多くの形が想像する言葉として「前兆」という言葉が挙げられるはずです。

前兆とはどのような言葉の意味があるのかというと、「ある物事が起ころうとするきざし」という言葉の意味があります。

または、「ある物事が起ころうとする前触れ」という意味でも表現することができます。

この意味を比較して考えてみると、すでに兆候という言葉の意味と同じであるという点に気が付くはずです。

物事が起ころうとしている兆しも、意味合いとしては前触れという言葉とほぼ等しいため、結果的に同じような意味を持っている言葉であると考えることができます。

なので、前兆とは兆候という言葉と同じ意味を持つ類語として判断することができます。

実際に、兆候という言葉と前兆という言葉を言い換えて使ってみても、同じような意味で用いることができるはずです。

何かが起こる前兆、何かが起こる兆候、両者の言葉は同じ意味で解釈することができるため、等しい意味を持つ言葉同士だといえます。

兆し

次にご紹介する兆候という言葉と似たような意味を持つ類語として「兆し」という言葉が挙げられます。

兆しとはどのような言葉の意味があるのかというと、「物事が起こることを予想させるようなしるし」を意味しています。

物事が起こる事を予想させるようなしるしを別の言葉で表現してみると、おのずと兆候という言葉を想像することができます。

なぜならば、兆候とは物事の起こる前触れを意味しています。

先ほどご紹介した一例を挙げるとすれば、雨が降る前には天気が曇り空になったりする事が一つの兆候として考えられます。

これを別の言葉で表現すれば、雨が降るという物事が起こる事を予想させるしるしとして考えることができます。

兆候という言葉と兆しという言葉、どちらの言葉で表現したとしても意味としては全く同じような意味で解釈することができます。

なので、兆しという言葉は兆候という言葉と同じような意味を持っている類語であると考えることができます。

気配

次にご紹介する兆候という言葉と似たような意味を持つ類語として「気配」という言葉が挙げられます。

気配という言葉は一見すると兆候という言葉の意味からは遠いような存在に感じるかもしれませんね。

では、気配という言葉にはどのような言葉の意味があるのかというと、気配という言葉には「気配り、手配」などの意味が含まれています。

また、それ以外にも「何となく感じられる様子」という言葉の意味も存在しています。

この言葉の意味を考えてみると、兆候という言葉の意味と似たような意味を持っていることが予想できるはずです。

なぜならば、兆候とは物事が起こる事を予想させる前触れという意味があります。

そして、それは言い換えてみればその前触れから何かしらの気配を感じ取るという言葉の意味としても受け止められるからです。

例えば、雨が降りそうになった時に天気が曇り空になるということは、何かを感じさせる様子がそこにあるということです。

それ以外にも、前触れやサインといったものが現れた時には、それらを感じる気配が生まれるということになりますよね。

その点を考えてみると、気配という言葉は兆候という言葉と同じような意味を持っている言葉であると考えることができます。

よって、気配という言葉と兆候という言葉は同じ意味を持つ類語であると判断できます。

兆候の例文

兆候という言葉について考えてみると、いくつか同じような意味を持つ言葉があるということがお分かりいただけたと思います。

実際に、日常生活の中で同じような意味を持っている言葉に言い換えて表現したことがあるという方も多いはずです。

では、さらに兆候という言葉を把握するために、ここからは兆候という言葉を使った例文についてご紹介していきたいと思います。

普段自分がどのような兆候という言葉や、兆候という言葉に似た言葉を使っているのか思い出してみてください。

日常会話の中で兆候という言葉を使ったりする機会は非常に多いと思います。

どのような場面で用いることがあるのか、そしてどのような表現で用いたのか、思い出しながらそれぞれの例文をチェックしてみてください。

兆候が見える。

まず初めにご紹介する兆候という言葉を使った例文として「兆候が見える。」という例文が挙げられます。

この例文はどのような意味合いなのかと言うと、「物事の起こる前触れが見える」という言葉の意味として解釈することができます。

物事の起こる前触れが見えるということ、何らかの物事が起きしるしを感じ取ることができたという解釈ができます。

例えば、道を歩いていると空からゴロゴロという音が聞こえてくた経験をしたことがある方も多いと思います。

これだけで、やがて天気が悪くなり、雨が降ったり、雷が鳴ったりするということを予測できるはずですよね。

このように、何かのヒントがきっかけで何らかの兆候を予想できることがあります。

このような場面で、兆候が見えるという例文を使うことで、その場の状況を表現することができるといえます。

良い兆候だ。

次にご紹介する兆候という言葉を使った例文として「良い兆候だ。」という例文が挙げられます。

この例文はどのような意味合いなのかと言いますと、その言葉の通り良い前触れが起こった時などの用いられる言葉です。

物事が起こる前触れは非常に様々なことがありますが、その中には悪いものもあれば、良いものもあります。

例えば先程ご紹介した雨が降るという前触れや、雷がなるということは一般的に考えるとあまり良い前触れではありませんよね。

しかし、その他のことを考えてみた時に、自分が好きな人とよく目が合ったりするなどの出来事においては、良い前触れであると考えることができます。

このように、物事の兆しによっては悪いものもあれば良いものもあると判断することができます。

その中で良い兆しが見えたとするならば、良い兆候であるという例文を使ってその出来事を表現することができます。

つまり、起こりうる物事の前触れの中で、自分にとって嬉しい出来事があるならばこの文章を使ってその気持ちを表現することができる、利便性の高い例文であるといえます。

危険な兆候が現れた。

次にご紹介する兆候という言葉を使った例文として「危険な兆候が現れた。」という例文が挙げられます。

この例文はどのような意味合いなのかと言うと「良くない出来事が起きる前触れ」という意味合いで表現することができます。

先ほどご紹介したように前触れの中には良いものもあれば悪いものも含まれています。

その中で、悪い前触れが起きそうになった時にこの言葉で表現することができるということです。

文章にしてみると、「空がゴロゴロ鳴りだし天気が悪くなってきたので、危険な兆候が現れた」というように表現することができます。

このように、自分にとって悪いことや危険なことが起きようとしたときに表現することが出きる例文であるといえます。

徴候とは?


ここまでは兆候という言葉の意味や兆候という言葉と同じような意味を持っている言葉について触れていきました。

兆候という言葉の意味を理解いただけたところで、ここからは兆候という言葉に似ている徴候という言葉についてもご紹介していきます。

兆候と徴候は同じような意味を持っている言葉として多くの方が認識しています。

実際に、文章の中に用いる場合、同じような意味として用いられていることが多くあります。

しかし、厳密には若干の違いがある言葉同士だといえます。

では、兆候という言葉と徴候という言葉にはどのような違いがあるのか、チェックしていきましょう。

徴候の意味とは?

兆候という言葉と徴候という言葉の違いを理解するために、まずは徴候という言葉にはどのような意味があるのか触れていきます。

徴候という言葉の意味は「何かが起こる前触れ、きざし」という意味合いが存在しています。

この意味を考えてみると、先ほどご紹介した兆候という言葉の意味とそれほど大差はないように感じるはずです。

なぜならば、兆候という言葉の意味は「物事の起こる前触れ」という意味合いがあります。

何かが起こる前触れと、物事の起こる前触れという言葉の意味はほぼ同じ意味であり、同じような使い方がなされる言葉です。

なので、この両者の言葉の意味自体はそれほど大差がなく、同じような意味で用いることができるということになります。

文章の中に組み込んで使うことを考えてみても、同じ読み方であり、同じような意味合いで用いられますので、同じ言葉の意味として判断できます。

徴候の例文

徴候という言葉の意味をご紹介したところで、ここからは徴候という言葉を使った例文についてご紹介していきます。

兆候という言葉と同じ意味を持っているため、同じような使い方ができることが大きな特徴だといえます。

では、実際に徴候という言葉は例文に直すとどのような使い方ができるのかご紹介します。

病気の徴候が見られる。

まず初めにご紹介する徴候という言葉を使った例文として「病気の徴候が見られる。」という例文が挙げられます。

この例文にはどのような意味があるのかというと、「病気の起こる前触れが見える」という意味で用いることができます。

徴候という言葉の意味には「何かが起こる前触れ、きざし」という意味合いが存在しています。

これをこの例文に当てはめて考えてみると、病気が起こる前触れが見えるという意味で解釈することができます。

病気になるということは、何らかの前触れがみられることが多いです。

例えば、風邪を引いた経験がある方はほとんどだと思いますが、風邪になってしまうときには必ずその前触れがあります。

身体が寒く、重く感じたり、頭がぼ~っとしたり、顔に熱が感じられるような状態になることも多いです。

それ以外にも、鼻水が出たり、咳が出たりと、様々な前触れは必ずあります。

このような前触れがみられるときなどに徴候という言葉を使って表現することができるといえます。

その徴候は良いものではない。

次にご紹介する徴候という言葉を使った例文として「その徴候は良いものではない。」という例文が挙げられます。

この例文にはどのような意味があるのかというと「その前触れは良いものではない」という意味で解釈することができます。

物事が起こる前触れの中には、起きて嬉しく感じられるものもあれば、起きると嫌な気持ちになってしまうこともあります。

その中でも嫌な気持ちになってしまうことなどが起きた時に用いることができる例文だといえます。

例えば、日常生活の中で嫌なことが起きる気配を感じたり、嫌な予感を感じたりすることが必ずあるはずです。

このような時には、この例文を使ってその時の気持ちや状況などを説明することができるといえます。

先ほどご紹介した兆候という言葉とほぼ同じような意味や使い方で表現することができる言葉でもあります。

医学的な徴候とは違うようだ。

次にご紹介する徴候という言葉を使った例文として「医学的な徴候とは違うようだ。」という例文が挙げられます。

この例文はどのような意味なのかというと、「医学的な前触れとは違うようだ」という意味合いで解釈することができます。

何かが起こる際には、何かしらの前触れが起きることが多いとお伝えしました。

先ほどご紹介したように、風邪をひいたりするなど、何かしらの病気にかかったりする際にも前触れが起きることが多いです。

このような、医学的な面においての何かしらの徴候がみられる際に用いることができる例文だといえます。

この基本的な使い方を応用すれば、どのような状況においても広く用いることができる例文だといえます。

徴候という言葉は非常に使い勝手の良い意味を持つ言葉であり、利便性の高い言葉であるとも言えます。

兆候と徴候の違いは?

ここまでは兆候という言葉と徴候という言葉のそれぞれの意味についてご紹介していきました。

それぞれの意味を比べて考えてみても、同じような意味を持ち、同じような使い方ができる言葉だといえます。

例文として使ってみても同じような表現ができますし、何の違いがあるのかわからないと感じる方も多いはずです。

結局それぞれの言葉には何も違いがないのではないかと感じるかもしれませんが、実は調べてみると細かい違いが存在している言葉同士なのです。

では、どのような部分が違うのか、改めてご紹介していきます。

2つの違いは何?

兆候と徴候の違いについて考えた見たときに、意味は全く同じですが実は細かい部分にその違いがあります。

どちらの言葉も何かが起こる前触れのことを意味しており、辞書的な意味合いとしてはほぼ変わらない言葉同士であると言えます。

使い方自体も同じような使い方ですし、読み方も同じなので、非常にわかりにくいですよね。

しかし、もっと細い根本的な意味合いの部分を考えてみると二つの言葉には違いが存在していることがわかります。

そのためにはそれぞれの言葉に使われている漢字の違いに注目する必要性があります。

漢字の違いから、それぞれの根本的な意味合いの違いなどを把握できるようになり、正しい使い分けができるヒントが得られるようになります。

どちらの言葉にどのような根本的な意味があるのか、チェックしてみましょう。

漢字の違いから考えてみると

まず初めに、兆候という言葉の使われている漢字に着目して考えてみましょう。

兆候という言葉に使われている漢字である兆という字には、もともと占いという言葉の意味が含まれています。

知らないという方も非常に多いかもしれませんが、兆候の兆の字には占いを意味するひびの印が意味として込められています。

というのも、昔は占いなどを行ったりする際には今と違って亀の甲であったり獣の骨などを使って占いを行っていました。

もっと具体的な方法としては、亀の甲や獣の骨などを火で熱し、そこからひび割れていく様子などを占いの印として用いていました。

そのひびこそが兆という字に表れており、兆という字には占いを意味するひびを反映させているということです。

実際に、兆という字について考えたみると、吉兆や凶兆、予兆などの言葉に兆という字は用いられています。

これらの言葉はよい兆しであったり、悪い兆しなどを意味しており、占いにおける前触れなどを意味している言葉でもあります。

つまり、兆候という漢字の兆は占いに出た印という根本的な意味を持っている言葉だということです。

また、さらに細かく漢字について考えてみると、徴候という言葉に使われている徴にも実は意味があります。

徴という漢字には実は王様が隠れている人材を見つけるという意味が隠されています。

もともと徴という言葉は物事の気配を表面に浮かび上がらせる、物事の起こりを予想させるという意味があります。

このことから、気配を感じ取る、という意味を込めて物事の起こりを表すしるし、証拠となるしるしという根本的な意味が含まれています。

なので、両者の言葉を比較して考えてみると、表面上の意味は同じでも、細かい根本的な意味は違いがあるということになるのです。

兆候と徴候の使い分けはどうしたらいい?

兆候という言葉の意味には「占いに出た印」という意味があり、徴候という言葉には「証拠となる印」という意味があるとお伝えしました。

表面上の意味は同じでも、根本的な意味の違いがあるということになりますが、ここで疑問に感じるのが使い分けの問題です。

いくら根本的な部分に意味の違いがあったとして、表面上の意味が同じなのであればどのように使い分ければいいのかわからないと感じる方も多いはずです。

そこで、兆候と徴候の使い分けについても簡単に触れていきたいと思います。

まず、大前提として意味自体は両者それぞれ同じ意味になるので、使い分けを行う必要性はあまりありません。

基本的にどちらの言葉を使っても同じ意味として解釈することができますので、無理に使い分けて文書に組み込む必要性はないのです。

しかしながら、一般的に考えてみると、兆候という言葉のほうが認知されている傾向にあります。

同じ意味を持っていたとしても、兆候という漢字になれていると、徴候という言葉を使うと違和感を感じてしまうこともあります。

実際に、報道機関などにおいては兆候という言葉で統一されており、徴候という言葉で表現されることはありません。

なので、どちらが間違っているというわけではないのですが、一般的な目線で考えてみると兆候という言葉のほうに軍配が上がるといえます。

しかし、使われていない理由に関しては非常にシンプルで、間違っているから使われないというわけではありません。

兆候という漢字と徴候という漢字を比較して考えてみると、兆候という漢字の方が画数が少なく、簡単な漢字が使われています。

難しい漢字などは敬遠される傾向にありますので、それが理由で簡単である兆候が用いられていますので、決して間違っているというわけではありません。

なので、結論はどちらを使っても問題はないということになります。

基本的には兆候が馴染みがある

兆候と徴候の使い分けは、どちらを使っても特に問題はないとお伝えしました。

しかし、時と場合によっては漢字の使い分けを行う必要性があります。

そもそも、兆候という言葉と徴候という言葉は意味は同じですが、辞典によっては用いられている漢字が違います。

例えば、医療業界を考えてみた時に、医学用語辞典などには何かの前触れのことを表現する際に徴候という漢字が使われています。

兆候という漢字は医療業界では用いられず、徴候という言葉に統一されて使用されています。

なので、医療業界においては兆候という言葉を使わないで、徴候という言葉を使ったほうが適していると考えられます。

もともと医療業界に限ったことではなく、様々な分野のそれぞれの専門用語などに関してはもともと指定された漢字を使っていることが多いです。

なので、今回のように同じ読み方や同じ意味だからと言ってどちらを使っても問題ないというわけではない場合もあるということです。

医療業界以外の方であれば問題はないかもしれませんが、医療業界に携わっている方であれば、前触れを意味する際には徴候という言葉を用いるほうが正しいといえます。

しかし、それ以外では基本的に兆候がメインで使われているということも併せて理解しておきましょう。

分野で使い分ける

兆候と徴候の使い分けは非常にややこしい場合があります。

意味自体は同じでも、細かい根本的な意味の違いがある言葉なので、知っている人からしてみればその違いが顕著にわかってしまうからです。

なので、どちらの言葉をどのような状況で用いるべきなのかということを正しく理解しておくことが必要です。

しかし、細かい使い分けを意識するのは難しいかもしれませんので、簡単な使い分けについて触れていきたいと思います。

基本的には分野の違いを理解して置くことが兆候と徴候の使い分けでは正しい理解を得られるはずです。

では、どのような分野ではどちらの言葉を使うのか、詳しくご紹介していきます。

兆候を使っている分野は?

兆候という言葉に関しては、基本的に様々な分野で用いられています。

先ほどご紹介したように、ニュースなどにおいては兆候という言葉が用いられていますし、一般的なビジネスの分野においても兆候という漢字が使われています。

なので、一般的な職業についている人に関しては兆候という漢字を使っても何の問題もありません。

どちらかといえば、兆候よりも徴候を使っている分野のほうが狭い分野に該当するといえますので、注意するべきは徴候を使う場面だといえます。

兆候は広い範囲で用いられますし、あまり難しく考えずに用いることができる言葉です。

徴候を使っている分野は?

徴候という言葉に関しては、先ほどお伝えしたように医療の分野で用いられていることが多い言葉だといえます。

兆候という言葉が一般的に用いられているので、兆候という言葉を使ってすべて表現してしまいそうですが、その点は注意する必要性があります。

医療の分野においては、徴候という言葉が一般的に用いられており、兆候という言葉が用いられることはほぼありません。

実際に、がんの前触れなどのような表現においても、がんの徴候と表現したり、病気の徴候、異変の徴候などのような使い方が主にされています。

これをがんの兆候などのような表現にしてしまうと、使い方が間違っているということになります。

なので、医学用語としては徴候という言葉で表現されるので、医療分野での使用は注意する必要性があります。

この分野の違いさえ理解しておけば、間違った使い方をすることはなくなります。

活用する分野を理解することが使い分けのヒントにつながるはずです。

まとめ

今回は兆候という言葉をテーマにして、兆候という言葉と似たような意味を持つ言葉や徴候との違いなどについてご紹介していきました。

兆候という言葉と徴候という言葉は意味も読み方も同じなので、まったく同じ言葉として用いられてしまいがちです。

しかし、よくよく考えてみると、根本的な意味の違いがあるということや、分野によっての違いがあるということがお分かりいただけたはずです。

非常にわかりにくく、注意して考えてみないとわからないことでもありますが、医療分野の方などはその違いをしっかりと理解しておく必要性があります。

これは兆候や徴候という言葉に限ったことではなく、この言葉以外にも同じような意味を持つ言葉などはたくさんあります。

それぞれの違いはどのような違いがあるのか、どのような場面や分野でどちらの言葉を使わないといけないのかは早い段階で理解しておくことが重要です。

特に、社会人として活躍している方はこの違いを理解しておくことが失敗をなくす一つの方法にもつながります。

日常生活の中で、兆候という言葉を使う機会があれば、正しい使い分けができるようにぜひ意識してみてください。