「お腹が空いたから」と会社の研修中に勝手に食事をとろうとしたり、「イライラしていたから」という理由で公共の物を蹴って八つ当たりをしたりと、常に身勝手な行動をとる人は、周りの人の気持ちなど考えて行動することはないため、道徳心に欠けているでしょう。
噓つき
嘘つきな人も、道徳心に欠けている部分があります。
人は誰でも、嘘をつく誘惑に駆られる瞬間があります。
自分を守ろうとしたり、または誰かを傷つけないようにという気持ちから、つい嘘をついてしまうことがあるでしょう。
場合によっては、相手を守るためや傷つけないようにするために嘘をつくことがあり、そうした嘘は「嘘も方便」や「優しい嘘」などと表現されることもあります。
しかし、例え相手のための嘘であっても、もしもそれで相手が真実を知った時に傷ついてしまうのであれば、やはり相手の本当の気持ちを思い遣るまでの道徳心は足りなかったと言えるでしょう。
さらに、自分を守るための嘘や相手を陥れるための嘘は悪意や自己保身に満ちているため、道徳心があるとは言えないでしょう。
責任感がない
責任感がない人は、他人の面倒を見るどころか、自分自身のことにも無責任な場合があります。
その場限りの誤魔化しは、周りから自分への評価を下げて、後から自分の首を絞めるだけなのに、そこまで考えが及ばずについその場限りの誤魔化しをしてしまうことがあるでしょう。
また、自分がリーダーに立って始めたことなのに、少し上手くいかなくなるとすぐにリーダーを別の人に押し付けたり、自分を頼っている周りの人たちを放置して、自分だけ逃げだそうとしたりします。
そうした責任感のない行動は周りの不信感を買い、誰からもまともに相手をされなくなってしまうでしょう。
人を馬鹿にしている
人を馬鹿にするような人は、道徳心とは正反対のタイプです。
人を馬鹿にする人は、自分の劣等感を隠すために他人を見下して馬鹿にしたり、もしくは自分を過大評価することで他人を見下したりすることがよくあります。
自分が失敗した時には自分を笑った人に対して激怒するくせに、他人が失敗すると平気でそれを指さして馬鹿にします。
自分のことは棚に上げて、常に人を馬鹿にしているような人は、自分が周りの人たちから嫌われても、他人を馬鹿にする癖を改善させることは難しいでしょう。
そして性格のキツイ人は、持ち前の強引さで気の弱い人を何人も自分の取り巻きにして、いつも他人を見下していい気分に浸ります。
道徳心が少しでもあればとてもやらないような行為ですので、人を馬鹿にする人には道徳心が足りないでしょう。
道徳心を持つためにはどうしたらいいのか
道徳心を持つことで、周りの人たちとの関係は少なからず良好なものになります。
また、誰かを助けることで自分が助けられることもありますし、心から信頼し合えるような仲間や友人にも恵まれるでしょう。
何よりも、道徳心を持つことで自らの心の成長にも繋がりますので、常に自身が向上心を持って日々を生活できるようになります。
人生を充実させたい人は、ぜひとも道徳心をしっかりと身に付けるべきですが、どうすれば道徳心は身につくのでしょうか?
道徳心を持つために必要なことを、基本からご紹介していきます。
まずはルールを守る
道徳心を持つためには、まずはルールを守ることから始めましょう。
ルールとは、社会生活を皆が円滑に営むためには必要不可欠なものです。
いわば社会の秩序の部分でもありますので、このルールをしっかりと守れる人は、道徳心を身に付けることも可能でしょう。
ルールは社会において必要なものであるため、ルールを破る人がいればその人は当然周囲の人たちからは嫌われたり、責められたりします。
若い内や捻くれた考えを持った人は、あえてルールを破ろうとすることもありますが、ほとんどの場合はルールを破ったことで自分が得をしたことはないでしょう。
ルールは自分が属する社会や集団において少しずつ変わってきます。
例えば日本人という集団社会においては、「公共の場では静かにする」や「列に横入りをしない」ことなどがルールとして挙げられます。
それが学校になると、「クラス全員で協力し合う」や「いじめをしない」など、その集団社会における独特のルールに変わってきます。
どんなルールであれ、その場においては必要なもので、またきちんとした意味のあるものですので、まずは自分が属する場所のルールから守るように心がけましょう。
嘘をつかない
嘘をつく人は、その嘘が露見した時点で周りから「この人は嘘つきだ」と認識されます。
良い噂や評価よりも、悪い噂や評価の方が広まりやすく、また一度定着するとなかなか悪いイメージというものは払拭できません。
そのため、一度「嘘つき」だと周りに思われてしまうと、不誠実で道徳心がないと周りには評価されてしまい、例え真実を口にしたとしても、それを真実だと信用してもらい難くなります。