このような立場になってしまうと、いじめの土壌について違うので一概には言えませんが、その立場をひっくり返すのは非常に難しいです。
仮にかなり先生に入って頂いていじめ問題を解決したとしても、「今度はこの人に関わると、うっかりと何かしてしまっただけで先生に言われてしまうのではないか」というような感じで恐怖の対象として見られることがあり、結局は友達ができないということになってしまいがちです。
SNSやネット上での悪口
昔はこんなことはなかったので良かったのですが、今はSNSやネットが盛んです。
ですので世界中に悪口などは拡散されてしまうところがあります。
中学生や高校生ぐらいだとまだ、ネットリテラシーが低い子も多く、悪口を書くときの本名とか住所などを書いてしまうということがあります。
だからこそ学生時代のSNS問題というのは大変深刻なものです。
親御さんであれば基本的に、このSNS問題を意識してルール作りをする必要性があります。
学校での居心地の悪さを感じる生徒
スクールカーストがあることで、学校生活で居心地の悪さを感じてしまうというような生徒もいます。
このような居心地の悪さを感じるのは、大抵三軍の方です。
特にいじめなどがなくても、なんとなく居心地が悪いというような経験をしている子もいます。
それは例えば自分が好きなものに関する否定の言葉がしょっちゅう聞かれるなど、暗に自分を否定されているかのように感じられるようなことも挙げられます。
先ほどアニメについて触れましたが、中には平気で「アニメを見ている子なんて暗いに決まっている!信じられない!」というような発言をしてくる子もいます。
その様にいわれると、アニメ好きなことしては居心地が悪くなっていきます。
不登校になってしまう人もいる
このような学校の居心地の悪い雰囲気から、不登校になってしまうということもあります。
もちろんいじめなどがあるということであれば、ダイレクトにわかることですので、すぐに原因を把握し、少なくともいじめを止めるということはできます。
しかし今度は先ほども触れたように逆差別ではないけれど、「この人に関わるとすぐに先生が出てくる」という風に思われ、違う意味で腫物扱いされるようになります。
それもまた居心地が悪く感じられるところがあります。
カーストなどなく仲の良い学校も
ただこのようなカーストはないだから、仲良くみんなが過ごしているような学校もあります。
多いケースとしては、少人数高などがそうでしょう。
このような階層ができるというのは、そこそこに人数がいないと難しいことです。
極端な例を挙げると、3人しかいないのにスクールカーストを作るというのは困難です。
またそこそこの人数があっても、クラスのメンバーによって、クラスの雰囲気は変わってくるところがありますので、そのようなスクールカーストはなく仲がいいところもあります。
著者の長女の中学校もそうみたいで、彼女はともすればアニメオタクに分類されがちなところがありますが、楽しく学校に通っているようです。
また子供の生活環境を意識して、学校選びをしようとしている親御さんも多いですが、こちらは学年ことで雰囲気が違うところがあるので、必ずということはありません。
評判が悪い中学校でも、お子さんが穏やかな学年に所属できれば穏やかに学校生活を送ることができる可能性が高いです。
逆に評判が良いと思っていたところでも、陰湿ないじめがあったりスクールカーストが激しいというような可能性もあります。
その年や時によってクラスの雰囲気や学年の雰囲気が変わります。
ですのでリサーチをしても、なかなか完璧な学校に巡り会うというのは少ないでしょう。
グループ自体は存在する傾向がある
確かにスクールカーストはないけれど、大まかにグループができているということはよくあります。
やはり好きなものが同じ子同士の方が集まりやすい傾向があります。
例えば漫画が好きなら漫画好きが集まりますし、スポーツが好きな子はスポーツは好きな子が集まります。
このように大体好きなことが同じ子の方が仲良くなりやすいケースがあり、結果的にスクールカーストはないけれど、なんとなくグループができているということはあります。
そして女子の場合は、このグループ分けが非常に顕著なところがあり、そのグループから外されるようなことがあると、新たなグループに所属するのが難しくなっていく一面があります。
ですのでスクールカーストがないにもかかわらず、お友達とのいざこざがあってグループから外されてしまったということで一気に、学校生活が辛くなって行き、ともすれば登校拒否になってしまうぐらいなお子さんもいます。
それに対して、男子はそこまでグループというものが強くあるわけではなく、そこまでの団結力はありません。