都合の良い部分でだけ、一家の大黒柱として仕事をしている事を棚にあげて家事育児を丸投げしている…程度ならまだしも、充分な所得を稼ぐ事が出来ずに、妻も共働きで仕事をして家計を担っているにも関わらずワンオペ育児になっている家庭も少なくはないでしょう。
ワンオペ育児はママの負担が重い
ワンオペ育児になると、当たり前のことですがママの負担はかなり大きなものになります。
体力に自身があるママでも、子どものこと、家庭のこと、全ての判断を自分一人で行いありとあらゆるタスクを消化していくのは精神的な負担が大きくなってしまいます。
この精神的な負担が積もることで身体的にも影響が出てしまい体調を崩してしまうママも少なくないでしょう。
昔は、一つの家に3世帯程で生活しているのが当たり前だったこともあり、家事や育児はある程度分担できていたものですが、現在は核家族化が進み全てを一人でこなす必要があります。
家自体も小さくなってきてはいますが、その負担は正に「やってみないと分からない」と言う程計り知れないものなのです。
疲れもストレスも溜まってしまう
ワンオペ育児をするママにとって、最も恐ろしいのがストレスです。
「何故自分ばかりこんな負担を強いられなくてはいけないのか」というストレスを感じてしまうことで、日々の生活が辛いものになり、心の余裕を失ってしまいます。
フとした事で子どもに八つ当たりをしてしまい、その罪悪感に胸を痛めるママもいることでしょう。
心の余裕を失うと、その皺寄せは子どもが受けてしまうというパターンも珍しくはありません。
自分の時間が全く持てなくなる
ワンオペ育児をしていると、朝起きてから夜寝るまでひたすら誰かの為に動いている状況になります。
夫がスマホを見たりダラダラしたりと、自分の時間を満喫している横で、ワンオペ育児をしている妻は子どもの事あ家庭の事をしているのです。
そこに自分にかける時間はほんの少しもなく、自分の時間を作ろうとすると睡眠時間を削る他ありません。
ワンオペ育児を回避する方法
ワンオペ育児に悩まされるママがいる半面、夫と助け合いながら仕事や家事育児を行うママも存在します、その決定的な違いとは何なのでしょうか?ワンオペ育児を回避する方法を参考に、今の家庭のあり方を見直してみましょう。
兼業主婦の場合は、仕事の価値=賃金としない
いくら女性の社会進出を推進しているとはいえ、子どもを産めるのは女性だけですし、母親と子どもというのは特別な信頼関係が結ばれやすいものです。
女性はいくら社会に席を置けたとしても、独身の頃の様にフルで仕事に万進するという訳にはいかなくなるでしょう。
それなのに「仕事の価値=賃金」としてしまうと、「これだけしか稼いできていないのだから家事も育児も負担してよ」という夫が現れてしまうものなのです。
そもそも「何故、女性が仕事をセーブしなければいけないのか?」という根本を考えましょう。
それは「家庭という職場との兼業を行うために、両立をさせる必要があるから」なのです。
小さな子どもが居る家庭だと、特に仕事は大きくセーブせざるを得ないでしょう。
しかし、その期間を乗り越えて子どもに手がかからなくなれば、またフルで働く事ができる時がくるのです。
逆に、両立ができないからと退職をしてしまうと、元よりも条件の良い働き口が見つかる可能性はとても低いものです。
例え夫に比べて妻の賃金低くても「今は家族のために仕事をセーブしている」という事を夫婦で理解することが必要なのです。
「できない」を通用させない
ワンオペ意気に陥る家庭の多くは夫の「できない」を受け入れてしまっている妻がいます。
特に育児に関しては「ママじゃないとダメ」「失敗しそうで怖い」「やったことないからできない」とオムツ変えや寝かしつけを渋る夫は少なくありません。
しかし、ママだって全て初めての状態から育児をスタートさせた訳ですから練習することで必ずできるようになるものなのです。
「できない」という夫を奮い立たせて、もたつく姿を見るのは確かに妻にとってもストレスになるかもしれません。
しかし、夫の「できない」を受け入れてしまうからこそ、全て妻におんぶにだっこ状態のワンオペ育児家庭が出来上がってしまうのです。
タスクを可視化する
育児や家事には見えないタスクが多すぎるものです。
例えばオムツを変えるという行動の背後には「オムツの消費量をチェックし、必要に応じて買い足す(常に切れない様にしなければいけない)」「オムツを交換する際に子どもの健康状態も把握する」「オムツのゴミを清潔に処理する」などのタスクがあります。
しかし、夫からすると「汚れたオムツをキレイな物に交換して終わり」となってしまうものなのです。
これらのマルチタスクを全て把握しながら行わない限り、日常生活は円滑に進まず問題が起きてしまいます。
トラブルが起きれば夫からすると「これだから自分がやるより妻が行う方が効率が良い」と手を出さなくなしますし、妻も「夫に任せていては余計に仕事が増えてしまう」と自らワンオペ育児を引き受けてしまう状態になるのです。