モラハラとはモラルハラスメントの略で、目に見える暴力ではなく、言葉や態度による暴力と定義づけられています。
ですが、実際にはどういった事をされたらモラハラなのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
モラハラ夫に困っている…
モラハラは非常に高圧的なイメージを抱きがちですが、単に高圧的な態度をとるだけなら、亭主関白と何が違うんだと考える人もいるでしょう。
亭主関白は、確かに横暴で偉そうな態度をとってはいますが、心の中では一番に家族の幸せを考えているのだと思います。
それに対して、モラハラ夫の場合は、何があったとしても、一番に考えているのは自分の幸せだけです。
そのため、何か自分に不都合なことがあれば、直ぐに反論をして怒りに任せて色んな言葉や態度で家族を傷つけます。
モラハラ夫に悩んでいる女性は、焦らないで対処をする事が大切です。
しかも、精神的に色々と追い詰められてしまい、夫に従うしかないと思い込んでいる可能性が高いので注意が必要です。
中には、子どもがいるので、なかなか離婚を切り出すことが出来ない女性もいるでしょう。
しかし、モラハラは妻だけではなく、子どもにも被害が及ぶ可能性があります。
一緒に居ることで、悪影響しか与えない父親の傍に居るのであれば、勇気を出して別れを選択するという勇気を持つことも必要です。
自分ひとりで切り出すことが出来ないのであれば、弁護士などの専門家に相談をしてみるのも良いでしょう。
モラハラとは
モラハラとはモラルハラスメントの略で、暴力の1つです。
手を出して相手を傷付けるのではなく、言葉によって相手を支配して、行動や尊厳を奪います。
ただの口げんかとは異なり、妻の人格を否定するような言葉を繰り返し言い続けることで、マインドコントロールしていくことがあります。
そして、マインドコントロールされてしまった妻は、私さえ我慢をすれば良いんだと思うようになるため、周囲に気付かれにくく、発覚しにくいという難点があります。
精神的な暴力や嫌がらせ
モラハラはDVとは異なり、目に見える暴力をする訳ではありませんので、妻に傷を残すことはありません。
ですが、精神的な暴力や嫌がらせを長期間に渡って行います。
とにかく自分の非を認めずに、何か非難された時には色んな言い訳をして人のせいにします。
明らかに悪いのは夫であるにも関わらず、理不尽に妻を責め立てて、精神的に追い込みますので、だんだんと妻は言い返す気力も無くなっていきます。
そして、常に妻に対して否定的な発言をして、妻が謝るように仕向けてきます。
諦めて一度妻が謝ってしうと、待ってましたと言わんばかりに態度が大きくなり、妻を責め立てる行為が始まります。
基本的には、妻が何をしても気に入らないため、やらなかったこと、やったこと全てに対して怒りを向けますので、どうしようもありません。
妻が自分のいいなりにならない場合には、子どもを利用して洗脳してくる恐ろしいケースもあるようです。
このように、モラハラ夫は色んな手段を使って妻を縛りつけて、精神的に追い込んでいきますので、DVと同等、人によってはDV以上に心が傷ついてしまう事でしょう。
モラハラ夫の特徴17個
モラハラ夫は妻に精神的な苦痛を与え、言葉を使って暴力を行いますが、モラハラを行う夫の特徴には一体どんなものがあるのでしょうか。
1.無視をする
モラハラ夫は、妻に自分の欲求が通らない場合は、平気で無視をします。
それも短時間ではなく、酷い時には長期間続けます。
ただ無視をするだけではなく、家中のものに当たり散らしたりして、いかにも怒っているという雰囲気を自分で作り出すこともあります。
当然妻は何があったのだろうと不安になる事でしょう。
しかし、妻がどうしたの?と聞いても、何故怒っているのか、どうして欲しいのかというのはハッキリとは言いません。
逆に、そんなことも言わないと分らないのか!と言って妻を怒鳴りつけることもあるでしょう。
そして、さらに無視を続けて、妻を精神的に追い込んでいきます。
モラハラ夫は常に自分の非を認めず、人に責任転嫁をしますので、無視をしているのはお前が悪いという態度を絶対に崩さないでしょう。
妻の心を傷つけて、弱らせることで、夫の思い通りにするためのテクニックの1つなのです。
2.酷い悪口を言う
モラハラ夫は、妻に対して酷い悪口を言います。
「馬鹿」や「死んでしまえ」といったような、酷い言葉はもちろんのこと、妻が他人から絶対に言われたくないような酷い言葉を、わざと探り出してはねちっこく言ってきます。
妻が言われて嫌な言葉というのは、主に「どんな育ち方をしてきたんだ」や「それでも母親か」などの、精神的に傷付くような言葉です。
そして、言い方もまくし立てるように、怒鳴りつけるのではなく、あくまでも口調は穏やかで、しつこく攻めてくるのでかえって精神的に参ってしまいます。
モラハラ夫は非常に口達者で、何を言い返しても否定してきたり、相手の言葉のあげ足を取るのが上手なことが多いです。
いかに妻がダメな人間なのかというのを、時間を掛けて毎日毎日責めるので、妻も次第に何も言い返せなくなってしまいます。
3.嘘をつく
モラハラ夫は、基本的に自分を常に優位に立たせたいため、平気で嘘をつきます。
自分の身を守るためにもっともらしい理由を付けようとしますので、非常に厄介です。
また、自分が妻よりも勝っているということを知らしめるために、平気で事実を捻じ曲げて嘘をつくこともあります。
また、客観的事実はどうでも良く、事実を勝手に曲げて嘘をつきますので、嘘をつかれたほうはたまったもんじゃありません。
直ぐにバレるような嘘をついても、そのことがバレたら自分はそういった意味で言ったのではなく、お前の勘違いだなどと言って平気でごまかしたりします。
良心が無いため、他人が間違っているように仕向けるためには、平気で色んな嘘をつくことでしょう。
4.脅しのような言葉を使う
自分の思い通りにならないことがあると、平気で妻を無視したり、時には脅しのような言葉を平気で使ってきます。
こんなときに夫に話しかけようものなら、ため息や舌打ちなどをしてくることもあるでしょう。
そして、あからさまにイヤそうな目つきで妻を見ます。
脅しの言葉には色々とありますが、妻を精神的に追い詰めるために、誰がお金を稼いできているんだとか、俺をこれ以上怒らせる気なら出て行けといった脅しをかけてくることもあるでしょう。
また、モラハラ夫から逃げるために、離婚や別居などを妻が提案すると態度が変わって、今度は自殺をするといった言葉を使って、妻に対して罪悪感を植え付けるような脅しの言葉を使ってくるケースもあります。
そのため、モラハラ夫から逃げたい場合には、夫に提案をするのではなくそっと逃げるように去るのが良いでしょう。
5.なんでも難癖をつける
家庭内で起こったトラブルに対して、何にでも難癖をつけるのはモラハラ夫の特徴とも言えます。
子どもが不登校になったり、成績が悪かったりすると、全て妻のせいにしてお前が悪いと言ったりお前のせいで子どもがバカになるんだ。などと罵ってくることがあります。
また、妻が風邪をひいてしまい家事を満足に出来ない場合も、何を仮病使っているんだと言って妻を卑下するでしょう。
モラハラ夫が妻に対して手を出して怪我をさせた場合も、包帯などを使うとわざと大げさなふりをしやがってとか、このまま死ねばよかったのになどと酷い難癖をつけることでしょう。
自分のせいで妻が酷い目にあっているのにも関わらず、そのトラブルに対しても不機嫌になって反応をすることも多いようです。
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6.独自のルールがある
モラハラ夫は「俺様ルール」というものを持っている人が多く、その独自のルールの中で妻は日常生活を送らなくてはいけません。
しかもそのルールには一貫性が無いため、妻はそのルールに従ったとしても最終的には妻が責められて終わってしまうことが多いです。
当然ですが、そのルールに従わなかった場合は酷く怒られます。
モラハラ夫は、常に自分優先で妻のことは一切考えていません。
そのくせ、俺の事を第一に考えろとか、お前は嫁に来た立場なんだから、俺に合わせなくてはいけないといった台詞を悪びれずに言うでしょう。
生活のあらゆる面で、あらゆる事がフェアではなく、全ては夫の機嫌や夫の気分によって左右されますので非常に大変です。
この独自のルールに頑張って従うと、次第に心も病んでいってしまうでしょう。
7.共感しない
モラハラ夫は、他人に共感する事が出来ず、周囲にも自分のルールを押し付けがちです。
また、相手も自分と同じものが好きでないと気が済まなかったり、自分の考え方や意見に対して反論されることを嫌がります。
妻に対して、自分はどれだけ苦しんでいて辛いのかという感情のアピールはすごい癖に、妻の苦しみや疲れ、悩みやストレスに関しては全く理解する事が出来ないため、思いやりやデリカシーが全くありません。
そのため、自分の苦しみを訴えてもムダだと妻が諦めてしまいます。
重度のモラルハラスメントになると、相手の不調や困難、病気を一切無視する、共感性の欠如や他者の内面に対する無関心が見られてきます。
そのため、人間関係を築くのが難しくなる事でしょう。
自分の興味あることに対しては熱心ですが、相手の好みや興味に関しては全く関心を示さないので、妻も酷く疲れてしまいます。
8.束縛する
モラハラ夫は、妻に対しての嫉妬が酷く、相手の自由を奪う程の束縛をしてきます。
例えば、一緒に出掛けている時に別の異性とちょっと話をしたり、何の気もなく目が合っただけで怒り出してしまう事も。
そして、自分以外の男とは絶対に口を聞くなと無理なルールを強制したり、着ている服装が露出しすぎだと文句を言ってくることもあります。
最初のうちは、そんな嫉妬や束縛も可愛く思えるかもしれません。
ですが、次第に理不尽なルールに対して、面倒だと感じるようになるでしょう。
モラハラ夫は、妻が主体的に物事を決めるのが許せません。
そのため、自分の思い通りにしようとしてきます。
スマートフォンで何かしている時も、無理やり取り上げて誰と電話やメールをしているのかSNSなどをチェックして、常に行動をチェックしてくるケースもあるようです。
9.妻を悪者にする
モラハラ夫は、何かあると直ぐに妻を悪者に仕立てあげます。
反省をすることはなく、悪いことは全て妻のせいです。
どんなに理不尽で、明らかに悪いのはモラハラ夫のほうだったとしても、常に自分を正当化してきます。
家庭内で何かトラブルがあろうものなら、悪いのは全て妻のせいです。
被害者意識が非常に強く、自分が今嫌な思いをしているのは全て妻のせいだと本気で思っているのかもしれません。
その一方で、何か良いことがあったり手柄があったりすると、それは全て自分があってこそだと思っています。
そのため、自分が妻に対してしてあげたことについては、何時までも恩着せがましくアピールしてくる事でしょう。
自己愛が非常に強く自分には甘いくせに、妻に対しては酷く厳しいという特徴があります。
自分は完璧な人間だと勘違いしているため、指摘をしても聞く耳を持たず逆に妻のせいにされてしまうでしょう。
10.思いやりがない
妻の事を道具としか考えていないモラハラ夫は、妻が体調を崩していたとしてもその体調を気に掛けることは全くありません。
そのため、代わりに家事をしてあげようという気持ちにもならないので、妻は精神的にもストレスが溜まってしまいます。
モラハラ夫は、基本的には肉体的な暴力は行いません。
それは、周囲からの評価や見た目を気にするので、暴力夫だと思われるのを何よりも恐れています。
また、肉体的な暴力を行うとどうしても証拠が残ってしまうため、計算高いモラハラ夫は絶対にそんな事はしません。
だからこそ、常に色んな言葉をぶつけて自分を優位に立たせる事で、妻を精神的に支配しようとします。
妻は自分にとって常に扱いやすい道具としか思っていないために、思いやる心が一切無いのでしょう。
11.時折優しくなる
モラハラ夫は、アメと鞭を使い分けます。
そのため、普段は妻が恐怖感を抱くほど怒ったり暴れたりしても、その後に人が変わったように優しい一面を妻に見せてくることもあります。
「君の事を愛しているからこそ、厳しくなるんだ。」とか、「さっきはゴメンね。」なんて謝られてしまうと、恐怖を味わった後の優しさなのでつい受け入れてしまいます。
ここで怖いのが、そうやって優しい一面を見せられてしまうと、妻がこの人は本当は優しい人なんだと思ってしまう事です。
だから、私が夫を怒らせたのがいけなかったんだと夫は悪くないと信じ込んでしまいます。
これは、モラルハラスメントで言う「ハネムーン期」というもので、この優しい時期はほんの一瞬の出来事です。
そのため、一緒に居る時間の殆どは鞭であり、常に酷い暴言や態度に苦しむ事となり、妻は精神的に参ってしまうことでしょう。
12.メンタルが弱い
モラハラ夫は、非常に強いイメージがありますが、実はそんな事はありません。
モラルハラスメントをする原因の1つに、メンタル面が非常に弱いからというのが挙げられます。
つまり、非常に精神年齢が低く、気が小さくて弱い人間だからこそ、そのバランスを取るために精神的な暴力を妻にふるってしまうのかもしれません。
モラハラ夫の精神年齢は3歳児程度だという意見もある程、自分の気に食わないことに対しては酷く怒りをあらわにして妻に暴言を吐きます。
しかし、いくらメンタル面が弱いからと言っても、妻に対して言葉の暴力を振るうことは決して許されることではありません。
結婚をしてしまった以上、お墓に入るまでずっと一緒に生活をおくらなくてはいけません。
離婚する道もありますが、モラハラ夫と離婚するのはとても大変です。
ストレスを抱える前にも、モラハラ夫かもしれないと感じたら、早急にモラハラ対策を打つ必要があるでしょう。
13.突然豹変する
初めて会った時はものすごく優しくて素敵だと感じていたのに、結婚をして子どもが出来た辺りから急に豹変して、本性を表してくる場合もあります。
モラハラ夫は、結婚や出産など、妻が簡単に別れを切り出すことが出来ないような状況になると、急に正体を現してくることも多いです。
そのため、妻もなかなか事前にモラハラ夫だいうことに気付くことが出来ません。
また、一度本性を出すと些細なことでも急に態度が豹変するようになるでしょう。
ついさっきまで、一緒にテレビを見ながら笑っていた筈なのに、理由も解らず次の瞬間には怒り出したりすることも。
その際に、単に大きな声を出して怒るだけではなく、酷い暴言を浴びせてきたり、物を叩いてきたり蹴ったりして、大きな音を立てて妻を威嚇してくるのです。
きっかけは本当に些細なことで、話し掛けたのに生返事をした、テーブルにゴミが落ちていたなど、そんなことで?と思うような内容で豹変することも多いでしょう。
14.自分の非を認めない
モラハラ夫は、とにかく自分の非を認めません。
そのため、何でも妻のせいにする傾向があります。
100%夫側に非があるとして、それをきちんと理由にして問い詰めたとしても、あれこれ言い訳をして人のせいにし、自分を正当化しようとします。
また、自分が酷く責められたことに対して酷く怒り、今度は妻を責め立てていきます。
妻がどんなに色々と手を尽くして説明しようとしても、モラハラ夫は言い方を変えてみたり、突然論点をずらして最終的には妻が悪いという方向へ話を持っていくでしょう。
今はそんな話をしていないのに、突然過去の話をされても妻は困りますよね。
そうすると、妻も真剣にモラハラ夫と話をするのが面倒になり、最終的には話し合いをしなくなったり、先に謝ってしまったほうがラクだと考えるようになり、謝る癖が出来てしまうんです。
15.自己中心的
モラハラ夫は、極端にプライドが高く自分以外を愛せないため、自分が常に正しいと思っています。
そのため、妻が体調を崩して家事が出来ない状況でも、一応心配はするものの心から心配をすることはありません。
むしろ、一切心配をしないで、あからさまに不機嫌そうな態度を取る夫もいます。
そして、体調が悪くて何もする事が出来ないというのに、ご飯を作れ!と命令口調で怒鳴り散らしたり、挙句の果てには妻が病気になったのは体調管理が悪いからだ!と言ってくることもあります。
しかも、子どもが体調を悪くすると、その原因も妻にあると訳のわからないことをいってきます。
モラハラ夫は他人への共感が無いため、相手が体調を崩していても苦しそうだなと感じることはないのかもしれません。
酷くなると、俺を大切にしないから体調を崩すんだ。
などと、とんでもない事を言ってくる夫もいるでしょう。
16.責任転嫁する
モラハラ夫は、何か責任を負うような局面に立ったときに、妻に必ず意見を求めてきます。
これは、お前は一体どうしたいんだ?と判断を委ねる事で、その責任を取らないで済むように仕組むからでしょう。
ですが、普段からモラルハラスメントに苦しんでいる妻は、このように判断を委ねられたとしても、必ず自分がどうしたいのかではなく夫が喜ぶ答えを必死に探そうとします。
全く意に沿わないことであったとしても、夫の気持ちを汲み取ってこうしたいと答えてしまうのです。
その妻が判断した結果が良ければ、モラハラ夫も機嫌を損ねることはありませんが、何か不都合なことが起こってしまった場合、夫は酷くその責任に対する追求をしてきます。
17.外ではいい顔をする
プライドが非常に高く、自分が優位に立つためには妻を苛め抜くモラハラ夫は、嫌なことに二面性を持っています。
それは何故か?
モラルハラスメントをする夫は世間の評価を異常な程気にするため、対外的にはものすごく妻に優しい理想の夫を演じきるからです。
そのため、妻がモラハラに遭っているという事を、周囲の人々に話して助けを求めようとしても、何を冗談言っているの。と、まともに話を聞いてもらう事が出来ず余計独りで苦しむ羽目になります。
それでもまだ、自分で何とかしようと離婚や別居を切り出すことが出来れば良いのですが、話を聞いてもらえないことに対して諦めてしまうと、どんどんと精神的に追い込まれていきます。
モラハラ夫は妻を束縛し、彼女の自由を奪い、自分の好きな時に苛め抜くのを生きがいにしています。
外で良い夫を演じている分、溜まったストレスを妻にぶつけるのですから、本当に最低だと言えるでしょう。
モラハラ夫への対応
モラハラ夫に対して、自分が悪いんだと割り切るのは良くありません。
中には、子どもがいるので安易に離婚を切り出すことが出来ないという女性もいるでしょう。
ですが、子どもがいれば尚更、モラハラ夫への対応を急がなくては子どもの成長に関わってくる場合があるので、勇気を持って行動する事が大切です。
自分を強く持つ
モラハラ夫と距離を置きたい場合、別居や離婚を切り出してもすんなりとOKを出すことはめったにありません。
何故かと申しますと、モラハラ夫にしてみると、妻に対してモラルハラスメントをしているという認識は一切無いからです。
また、夫からしてみると、妻が自分に逆らうことは受け入れられないため、色んな手段を使って今まで以上に妻を操作しようとするでしょう。
そのため、今まで毎日何かある度に機嫌が悪くなって、怒鳴り散らしていたにも関わらず、突然泣き始めたり、妻の怒りを解こうと優しくするといった行動をしてくる可能性があります。
ですが、ここで夫が反省をしたんだと思って、別居や離婚をしないという選択をしてしまうと、以前よりももっと厳しい方法を使って妻を束縛し洗脳しようと行動してくるかもしれません。
一度夫と離れると決めたのであれば、自分を強く持ってその行動を引っ込めてはいけません。
判断を間違えないように気をつけましょう。
聞き流す
もしかしたら自分の夫はモラハラ夫かもしれないと感じたら、自分が悪いのではないかと感じるのはもうやめましょう。
モラハラ夫の言葉を全て受け入れてしまいますと、自分を毎日責め続けることになり、心が疲れ切ってしまいます。
モラハラ夫の言っていることは、基本的に全て聞き流すことが大切です。
過剰に反応してしまうことで、かえってモラハラが悪化する可能性もあります。
そのため、夫が命令的な言動をしてきたり、訳もわからず怒ってきた場合には、その事に対して怒りを見せたり泣くといったことはせず、一切の反応をやめて聞き流すようにしましょう。
妻がしっかりと毅然とした態度を見せれば、夫の中にも変化が起こるはずです。
反応しない
モラハラ夫は常に妻に対して歪んだ目線を持っています。
妻が自分の行動に対して泣いたり怒ったりする反応を見て、それが自分に対する愛情だと勘違いしている可能性があるのです。
そのため、夫が急に怒り出したり不機嫌になったとしても、あなたは一切反応を見せないようにするといいでしょう。
悪い言動には一切取り合わずに、良い行動をした時だけ夫の相手をするように心掛ければ、逆にモラハラ夫のほうが、貴方を失うかもしれないという危機感を持つようになるかもしれません。
モラハラ夫が妻に対して責めるような言動をするのは、自分の弱いところを隠すために、妻よりも優位に立ちたいと思っている場合があります。
ですので、いちいち相手が怒っている時に顔色を窺っていると、かえってモラハラが悪化する可能性があります。
モラハラの証拠を抑える
モラハラ夫の言動や態度が原因で、辛くて眠れなかったり、子どもへの悪影響が心配される場合には離婚への準備が必要です。
何も準備をしないで離婚を切り出しても、思うように別れられないことがあります。
何故かと言いますと、モラルハラスメントはDVとは異なり、目に見える暴力を受ける訳では無い為、何処からがハラスメントになるのかという境界線が非常に曖昧だからです。
中でも、毎日つける日記は立派な証拠になりますので、今は離婚を考えていないとしても、いざという時の武器になるため、しっかりと残しておきましょう。
また、ボイスレコーダーなどを使って、日常のやり取りを録音しておくことも証拠として有力です。
家族や友人に相談
出来ることであれば、夫婦間の問題は誰にも相談したくないでしょう。
ですが、夫が豹変するという事はきちんと第三者に理解をしてもらわなくてはいけません。
実家や信頼できる友人に話すことで、自身のストレスも和らげることが出来ますし、いざモラハラが悪化した時に味方になってもらいやすくなります。
ですが、第三者に間に入ってもらって、悩みを相談する際には間違いのないように人選を選びましょう。
極端にどちらかの味方になるような人には相談をしてはいけません。
冷静で客観的な立場に立って、物事を判断してくれる人が理想と言えます。
そういった人が周りに居ないという人は、家族や友人に相談をするのではなく、カウンセラーにお願いしても良いでしょう。
カウンセラーに相談
モラハラ夫は非常に外面が良いため、親しい友人に相談をしても、一笑されてしまうこともあるでしょう。
そういった場合には、カウンセラーに相談をすることをおすすめします。
カウンセラーは何も相談をしたからと言って、すぐに離婚を勧めるようなことはしないでしょう。
あくまでも貴方が抱えている問題を聞いて、夫婦一緒に心の傷を治していけるように最善の努力をしてくれます。
もしも夫のモラハラが原因で、精神的にもおかしくなってしまいそうだと感じたり、離婚をしたいと強く願っているのであれば、離婚をするための準備をするのと同時に、自分の心のケアもしっかりと行うようにしましょう。
子供を守る
モラハラ夫との間に子どもが居る場合は、その被害は妻だけではなく子どもにまで及ぶ可能性があります。
夫が常に攻撃の対象にしているのは妻だけだとしても、大きな声で怒鳴られたり、文句を言われたり、物に当たって大きな音を出されてしまっては、子どもも毎日怯えながら暮らさなくてはいけません。
確かに今離婚をしたら、子どもにとってお父さんが居なくなるので可哀想だと考える妻もいるでしょう。
また、経済的にも夫を失ってしまったら、生活が出来なくなるかもしれません。
ですが、今は怒りの矛先が妻に向かっていたとしても、モラハラ夫は何時子どもにも手を出してくるかわかりません。
また、モラハラ環境で育った子どもは、大人になると夫のように結婚をした相手にモラハラをする可能性があります。
それだけ小さい頃の生活環境というものは大切です。
何かあった時に、子どもを守ることが出来るのは貴方しかいないと言うことを知っておきましょう。
別居する
モラハラ夫から逃れるためには、まずは別居をして夫との距離を取ることが大切です。
独りになることで顔を合わせることもなくなり、精神的にも安定してきます。
さらに、別居をすると、これから自分がするべき行動を冷静に考えることが出来ますので、離婚を考えている場合にはその準備も素早く行う事が出来ます。
特にモラハラ夫と離婚を考えている場合は、通常の離婚ですと夫婦間の話し合いになりますので、相手と顔を合わせることでまた被害に遭う可能性があります。
また、相手に全くモラハラに対する罪悪感が無い場合には、離婚に応じてくれないこともあるでしょう。
そのため、離婚を考える場合には調停離婚が最もベストだと言えます。
調停離婚であれば、夫婦で顔を合わせる必要がないため安心です。
しかし、離婚をするための準備を念入りにするためにも、精神的に落ち着かなくてはいけません。
そのため、絶対に離婚を考えているのであれば、まずは別居をするといいかもしれません。
【別居婚については、こちらの記事もチェック!】
モラハラをする人が言いやすいセリフ
モラハラをする人にはいくつか共通する点があり、セリフもその1つです。
ふとしたときやケンカをしたときに発するセリフは、その人の本性をさらけ出している言葉なので要注意です。
モラハラをする人たちはどんなセリフを言いやすいのでしょうか。
「俺がこんなにしてやってるのに」
モラハラをする人は自分のことが大好きで自分が1番だと思っている人が多いので、自分の思っている方向に事が運ばないのが大嫌いです。
自分の管理下に入っていると思っていた妻が自分の行為や発言に賛同しなかったり、相手のためと思ってやったことを拒絶されたら「俺はこんなにしてやっているのに!」と激情することがあります。
本当に相手のことを思っていれば違う意見も反論も受け入れるものですが、モラハラ気味の人にはそんなものは関係ありません。
自分より下だと思っていた相手が自分のことを受け入れないのが気に入らないのです。
「お前のせいだ」「お前が悪い」
モラハラ夫は、自分が一番正しいと思っているところがあるので、何か問題が起きたり行き違いがあったりすると「お前のせいだ」「お前が悪い」とすべて妻のせいにします。
自分に非があったとしても決してそれを認めるようなことはしません。
最初はモラハラ夫に抵抗もしていたことでしょう。
ですが、ずっと「お前のせいだ」だの「お前が悪い」だの言われ続けた妻は、徐々に自分に自信を無くします。
そして、本当に自分のせいだ、自分が悪いんだと思い込むようになってしまします。
「だからお前はダメなんだ」
ちょっとしたミスをしたときやモラハラ夫の思う通りに動かなかったときは、モラハラ夫はここぞとばかりに「だからお前はダメなんだ!」と妻のことを罵ります。
そして、大したミスではないのに大げさにダメだダメだと言います。
気に入らないことをしたら「何もわかってないダメな女」とモラハラ夫は否定してくるのです。
酷いときは人前や子供の前でも「ダメな妻」と平気で妻を罵ってくることをします。
自分だけのときに散々罵られるのであればまだ耐えられるという人でも、子供の前で罵られると母親としてのプライドがズタズタになってしまうことでしょう。
人は「ダメなヤツだ」と言われる続けると本当に自分はダメな人間なのではと思うようになってしまいます。
そうなるとモラハラ夫の思うツボです。
「お前を理解してやれるのは俺だけだ」
モラハラ夫の大きな悪い癖が、散々罵ったり否定したりしたあとに「そんなお前を理解してやれるのは俺だけだ」というようなことを言い放つことです。
どうしようもなくダメな妻を受け止めてあげられるような夫。
というような立場になったつもりになり、妻の気持ちや考えをコントロールしようとします。
そう言われた妻も、これまでのモラハラ夫の仕打ちによって正常な思考が奪われていることもあります。
そして、「こんなダメな私には、夫しかいない」と勘違いするようになってしまいます。
こうなってしまうと、モラハラ夫と妻の共依存の関係が出来上がってしまうのです。
モラハラを受けやすい人の特徴
ここまでは、モラハラ夫についてを色々お伝えしてきましたが、その妻(モラハラを受けやすい人)は人はどんな人なのでしょうか?
争い事が苦手
争い事や揉め事が嫌いな平和主義な人は、怒っているときでも基本的には怒りをあらわにあすることはありません。
どれだけ怒っていても自分がきっかけで争いやもめ事に発展するのがイヤだからです。
そんな人はモラハラ夫にとっては格好のモラハラ対象になってしまいがちです。
モラハラ夫がどれだけ妻のことをなじっても、妻は「穏便に済ませたい」「ケンカ腰になって夫を更に怒らせたくない」という思いから、それを耐えてしまう可能性があります。
言い返すことが苦手
何かの言い争いになったときに、自分の意見を述べたり何か反論したりするのが苦手な人はモラハラを受けやすい人と言えるでしょう。
心の中では何かを思っていても、その場でとっさに言い返すこと出来ないと「コイツはオレに逆らえない」とモラハラ夫に思われてしまうからです。
モラハラ夫は妻を罵ったりバカにするときは、かなりまくしたてるように攻撃します。
そのため、言い返すのが苦手な人はやられっぱなしになってしまうことでしょう。
相手の意見に従いやすい
モラハラ夫は自分の思うように妻をコントロールしたいと思ってるので、相手の言うことををよく聞いて従いやすい人を好みます。
そのため、相手の意見に従いやすい人はモラハラを受けやすい人と言えるでしょう。
また、相手の意見によく従いやすい人は相手に合わせる優しい人とも言えます。
しかし、自分のはっきりとした意見を持っていない人でもあります。
モラハラ夫が自分の都合のいいように話を持っていても「そうなんだ、夫がそういうなら従っとこう」と何も疑問を持つことなく、それに従ってしまうことでしょう。
非がなくても「私も悪かった」と思う
自分に自信がない人や自分の考えを持っていない人は、何も悪くなくてもモラハラ夫から「お前が悪い!」と言われると「そうだね、私も悪いね」と感じてしまうものです。
そんな人はまさにモラハラを受けやすい人と言えて、モラハラ夫からすると自分の思い通りの反応をしてくれるそんな人は、相性がピッタリなことでしょう。
優しい
どんな人にも優しく接することが出来る人は、モラハラを受けやすいタイプとも言えるでしょう。
モラハラ夫の妻の尊厳を奪うような言動をされたら、普通の女性であれば激怒して許すことはできませんよね。
人によっては徹底的に言い返して大きなバトルに発展することでしょう。
ですが、とても優しい人はモラハラ夫から理不尽な怒りをぶつけられたり妻を否定するようなヒドい言葉を言われても「どうしたんだろう?何か辛いことがあったのかな」「仕事が大変だからストレスが溜まっているのね」と優しく包み込んでしまうのです。
モラハラ夫はそんな妻の優しさに甘えて、妻をサンドバックかのように扱っていくことでしょう。
自分に自信がない
自己肯定感が低く、自分の意見や考えに自信がない人は、モラハラ夫にコントロールされてしまう恐れがあります。
「お前は何をやらせてもダメだな」とモラハラ発言をされた後に「だからお前はオレの言う通りにしていればいいんだよ」と言われると、自分に自信がない妻は「そうだ、自分の考えより夫の考えでいけば間違いない」と思い込んでしまうのです。
モラハラ夫と暮らしていると元々低かった自己肯定感は、更に低くなってしまうことでしょう。
溜め込んでしまう
不満があっても簡単に外には出さず、どんどん溜め込んでいってしまうような我慢強い人はモラハラを受けやすい傾向にあります。
子供がいる家庭の場合は、夫がモラハラ夫でも「自分だけが我慢したら…」と妻が溜め込んでしまうケースが多いです。
相談が苦手
モラハラを受けやすい妻は、誰かに相談をするのは苦手な人は多いです。
モラハラ夫から辛い仕打ちを受けていることを自分の親やお友達、然るべき施設などに相談できたら問題ないのです。
ですが「あくまで私と夫の問題だから人に話すのはちょっと…」「どんな感じで相談したらいいのかわからない」と思っている人は誰にも相談できません。
そして、助けを求めることができないのでそのままずっとモラハラを受け続けることになるでしょう。
モラハラする人かどうかを見極めるコツ
モラハラ夫と結婚すると、待ってるのは自尊心を奪われて夫にコントロールさせる地獄のような日々です。
そんな結婚生活にしないためにも、結婚相手はモラハラする人かどうかをしっかりと見極める必要があります。
「結婚してからわかった」のでは遅いので、結婚前にしっかりとチェックしておきましょう。
彼のお父さんとお母さんのやり取りを確認する
彼のことを育てた彼のお父さんとお母さんのやり取りは、彼が常識だと思っている「夫婦のかたち」でしょう。
幼いころからずっと見ているやり取りなので、自分も結婚したこんな感じになるんだと擦り込まれているものです。
そんな彼の「夫婦観」の基礎となっている彼のご両親のやり取りや関係性を確認することで、彼にモラハラの傾向があるかどうかを知ることができます。
相手に対する言葉遣い
まずは、お父さんのお母さんに対する言葉遣いをチェックしてみましょう。
お父さんがお母さんを「お前」と呼ぶことは年代的に珍しくないのでいいとして、何かを催促するときのお父さんの言葉遣いなどをよく注意して聞いてみましょう。
「お茶のおかわり、ちょうだいよ(くれないか)」「今日の晩飯、早めにしようか」などの優しい言葉遣いであれば問題なしです。
ですが「おい、早くお茶持ってこいよ」「晩飯早めにするからな、わかったな」というような冷たい命令口調や主人が従者に使うような言葉遣いをしていたら要注意かもしれません。
特にお母さんの態度は?
お父さんの言葉遣いもよく見ておく必要がありますが、それ以上に注意して観察しておきたのが「お母さんの態度」です。
お父さんの言葉遣いは、外面のいい人であれば上手に演技をして誤魔化されるおそれがありますが、お母さんの態度は嘘をつくことはできません。
もし長年モラハラを受け続けていたのであれば、怯えた表情をしているか感情を失ったような感じかになっているはずです。
目立つ人や成功している人が周りにいたとき
モラハラする傾向にある人は、自分が一番正しい、自分が大好きだという人が多いです。
そのため、自分より目立つ人や成功している人が気に入りません。
そんな人が彼の周りにいた場合は、彼のその人の対する態度や感想でモラハラ度チェックをすることができます。
「あいつは運だけだ」と努力を認めない
自分よりも目立つ人や成功している人を「運だけだよ」「たまたまじゃない?」などと言う彼は、モラハラの傾向があります。
どれだけ妻が努力して家事をして夫に尽くしてもその努力を認めないように、自分の周りの成功者の努力も一切認めることはないでしょう。
自分中心で生きている人なので、自分以外の努力や苦労は決して認めることはしません。
嫌な顔をする
何も言いはしないけど、嫌な顔だけをした彼もモラハラの気配がします。
周りの人の成功や功績は、そこまで嬉しいものでなかったとしても嫌に感じるものでもありませんよね。
しかし顔に出てしまうほど不快に感じているのであれば「くだらない」「俺よりダメなやつのくせに」と思っている恐れがあります。
店員さんへの態度を確認する
彼を一緒に買い物に行ったり食事に行ったりしたときに、彼の店員さんに対する態度は要チェックです。
もし彼が丁寧に店員さんに接していたのであれば問題はありません。
しかし、初めて行った店の初めて接した店員さんに対していきなりため口だったり、オーダーの仕方が乱暴だったりしませんか?
また、「早く水持ってきてよ!」「まだ料理届かないの?」など焦らすような言葉を言っていたりしたら、将来の妻にも同じような態度を取るであろうなとて思っておきましょう。
お客様と店員さんの関係をご主人と従者の関係と勘違いしている様は、夫と妻の関係も同様なんだろうなということがうかがい知れます。
お年寄りや障害者に対する態度は悪くないか
モラハラする人は、自分より弱い立場の人を馬鹿にして見下す傾向があります。
そのため、体に自由が利かなくなっているお年寄りやサポートが必要な障害者などに対して冷たい態度をとることがままあります。
例えば電車で彼と2人で座っているときに、お年寄りが電車に乗ってきたとします。
他に席が空いておらずお年寄りが立っていると、モラハラ傾向はある彼の場合は「いつでも座れると思うなよ」「立つのが嫌ならタクシーでも乗れよ」というようなお年寄りを労わる心が一切ないような冷たい言葉を平気で言い放つでしょう。
モラハラをする人はそのような感覚の持ち主なので、妻に対しても「自分の稼ぎで食べている(自分より立場が下)」と思うことはほぼ間違いないでしょう。
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