忍耐力がない人は、少しの間でもジッと静かに黙っていることを苦痛に感じたり、やらなければならないことがあるのに、すぐ誘惑に負けてしまったりします。
試験が近づいているのに、勉強よりも遊びや部屋の片づけをついやってしまう人や、仕事に集中しなければならないのについスマホを触ってしまったりする人などは、自分でも「分かっているんだけどね・・」と忍耐力の無さを自覚していることでしょう。
忍耐力は我慢を積み重ねて身に付けるものですので、そうした我慢の積み重ねの経験がない人ほど、自分でも忍耐力が欠けていることを感じていることが多いです。
愛情深さ
愛情は人間ならば誰しもが持っている感情です。
子どもに対する愛情や、弱いものを慈しむ心、家族や友人、恋人への愛情など、誰かをとても大切に思う気持ちが愛情です。
そうした愛情は誰しもが本来持ち合わせているものですが、それが深くない人も中にはいます。
いわゆる「博愛主義」の人では、誰に対しても平等に愛情を向けることができますが、その代わりに特定の個人に対して深い愛情を抱くことはあまりありません。
また、育った環境によっては、自分のことばかりが大事で、他人に対する愛情がそこまで深くない人もいます。
愛情深さに欠けている人の場合、本人よりも第三者から「あの人は愛情深さに欠けている」と認識されることが多いです。
それが良くないというわけではありませんが、時には愛情深さが欠けていることによって、人間関係でトラブルが起きてしまうこともあるかもしれません。
気配り力
気配り力に欠けている人は、基本的に何でも自分中心に物事を捉えています。
もちろん誰でも自分が一番大切ではありますが、自分よりも弱い立場の人がいれば、自然とその人を気遣って、自分よりも優先させてあげようとする思い遣りの気持ちはあるでしょう。
しかし、気配り力に欠けている人の場合は、相手が自分よりも弱者であったとしても、それでも自分の都合を最優先にしようとしがちです。
時々、電車で人が倒れて助けた人が緊急停止ボタンを押したというニュースがありますが、その際に「電車を止めたせいで会社に遅刻する羽目になった」とか、「倒れるなら別の電車で倒れればよかったのに」などと心無い一言をSNSなどで呟いている人がいますよね。
そうした人たちは気配り力に欠けていると言わざるを得ないでしょう。
他人の気持ちや事情を考えられずに、常に自分中心でしか物事を考えられない人にこのタイプが多いです。
計画性
計画性に欠けている人は、自分でもそのことを自覚していることが少なくありません。
友達とどこかに出かける約束をしたのは良いものの、いざ相手から当日の待ち合わせやスケジュールについての相談がない限り、自分では何も計画を立てようとしない人に特に多いです。
計画性がない人は、プライベートでも仕事でも同じように予め計画を立てて行動しようとはしないため、いつもギリギリになって慌てたり、いざ行動に移しても穴だらけだったりすることがよくあります。
それで失敗をした人は、自分の計画性に欠けている部分を自覚して直そうとしますが、実際に直せるかどうかはその人次第です。
勇気
言いたいことがあっても、周りの反応が怖くて何も言えない人や、やりたいことがあっても失敗した時のことを考えてしまって行動できない人など、世の中には勇気が欠けている人もたくさんいます。
誰しも心の奥底には勇気を持っていますが、勇気に欠けている人は、自分の勇気を必要な場面で出すことが苦手です。
そのためいつも自分の格好いい姿は想像の世界だけで、現実ではやりたいことができずに後悔ばかりしてしまうことも多いのです。
ほんの一歩勇気を出して前に出てみれば、それでがらりと世界が変わってしまうことはよくあります。
けれどもその一歩を踏み出せないからこそ、いつも代わり映えのない人生になってしまうのでしょう。
勇気が欠けている人というのは、実際に勇気を出した経験が少ないことが多いです。
欠けているものよりもあるものを意識しよう
自分に何が欠けているのか自覚している人は、それを失くそうと努力したり、別の形で補おうとしたりします。
その行動も素晴らしいものですが、欠けている部分によっては、自分ではどうすることもできないこともあります。
すると欠けている部分にばかり目がいって、気持ちが落ち込んでしまいやすいですが、そんな時には欠けているものよりも、今自分が持っているものやあるものに対して目を向けるようにしましょう。
「これができない」と思うよりは、「これができる」と考えた方が、気持ちも前向きになりますし、自分に対しても肯定的でいられます。
ないものねだりをするのではなくて、今自分にあるものを意識して、そこから欠けている部分を補ったり、気持ちを切り替えたりしていきましょう!