残業で午前様は当たり前。

企業戦士としてバリバリ働いていた「モーレツ社員」ですが、一見すると現代の社畜と変わらないのでは?と思う人もいるかもしれません。

しかしモーレツ社員には、社畜とは決定的に違う点や特徴があります。

その違いを理解すれば、きっとあなたの会社に残るモーレツ社員への理解も深まることでしょう。

モーレツ社員の特徴について詳しくご紹介します!

まだまだ生息中?!モーレツ社員を解析!

モーレツ社員とは、家庭や個人のプライベートは二の次にして、とにかく会社のために働きまくる人のことを言います。

自分のプライベートを犠牲にしても、深夜まで必死に働いて会社のために尽くす、当時はそれが会社員の美徳とされていました。

もし現代の会社員がモーレツ社員の時代に存在したなら、会社からも家庭からも「怠け者!もっと働け!」と厳しく叱咤されることでしょう。

有給は消化するもので、仕事よりもプライベートの充実が大事という現代人にとっては、モーレツ世代の考え方は、もはや宇宙人のように理解不能でしょう。

しかし、そんな理解不能なモーレツ社員は、まだまだ会社には存在しています。

それも部長や副社長などの、平社員には頭の上がらない重役の立場にいることが多いです。

そのため、「昔の時代だから・・」と他人事で過ごすこともできません。

上役のモーレツ世代と上手くやっていくためにも、モーレツ世代を徹底解析して、攻略の糸口を見つけましょう!

高度成長期から急激に増えた

モーレツ社員は、高度成長期から急激に増えた世代の人たちです。

戦後の日本は、「アメリカに追いつけ追い越せ」の精神で、必死に働いて会社を急成長させてきました。

それが高度経済成長期であり、またこの時代には一生懸命に働けば、働いた分だけ必ず報われるという将来への希望もありました。

モーレツ世代の社員たちも、「亭主元気で留守がいい」の精神で、家庭よりも仕事を最優先にして必死で働いてきました。

そのため、日本の成長を大いに支えた存在であると言えるでしょう。

残業するのが当たり前


モーレツ社員にとって、仕事は何よりも優先させるべき重要な存在です。

そのため、毎日のように残業するのが当たり前ですし、午前に帰宅も頻繁に見られました。

朝早くに家を出て深夜に帰宅するため、家事はほとんど妻に任せっきりです。

現代では考えられませんが、当時は女性も夫がよく働いて稼いでくれればそれで満足という考えを持っていましたので、「仕事もいいけど家のこともやってよ!」と夫に訴えようものなら、周囲から非難されることの方が多かったでしょう。

妻の出産時に夫が仕事で立ち会えない、なんてことも珍しいことではありませんでした。

毎日の残業は、現代人からすれば社畜に思えることでしょう。

しかし、当時のモーレツ社員たちはむしろ、自分から進んで熱心に残業をしていました。

その点では、ネガティブな社畜と異なり、むしろモーレツ社員はポジティブに仕事に取り組んでいたと言えるでしょう。

昔はもてはやされたけど・・・

モーレツ社員は、日本が高度経済成長真っただ中の時には相当にもてはやされていました。

とりわけ自分や家庭を犠牲にしてでも会社のために尽くす人材は重宝され、「無理して働くことほど素晴らしい」と考えられていました。

もしも現代のホワイト企業に勤める会社員がモーレツ世代に行ったなら、ものの一ヶ月も持たずに体を壊してしまうでしょう。

一方で、すでに限界ギリギリで頑張っている社畜の人であれば、モーレツ世代でも何とかやっていけるかもしれません。

むしろ社畜からすれば、頑張った分だけ確実に得られるものがあるモーレツ世代の方が、まだ精神的な救いがあるかもしれませんね。

とはいえ、昔はもてはやされたモーレツ社員も、今となっては社会全体の考えにそぐわないため、会社では歓迎されないことの方が多いでしょう。

会社にとっては良い人材

会社は、社員たちに一生懸命に働いて会社を支えて欲しいと考えていますので、モーレツ社員のようにバリバリと働く人材は、むしろ会社にとっては有難い良い人材と言えるでしょう。

しかし現代では、労働基準法が厳しくなっているため、社員を一定時間以上働かせてはいけないことになっています。

法律でそう決まっているのですから、いくらモーレツ社員が「働きたい!」と強く望んだところで、その望みを叶えさせてあげることはできません。

会社としても、モーレツ社員の存在は有難い反面、あまり無理をされては会社の経営に支障が出てしまう可能性があるため、判断に困ってしまうところがあるでしょう。

家族や友人からは賛成されない

モーレツ社員は会社にとっては歓迎される存在ですが、一方で家族や友人からはあまり賛成されません。

何せ家庭を犠牲にしてまで働きますので、家にいる時間が少なく、家事や子育てに参加することもほとんどありません。

また、友人が飲みや遊びに誘っても、休日にも仕事をしようとするため、まともに時間を合わせることもできなくなってしまいます。

働いてお金を稼ぐことは大切ですが、少なくとも現代では「家庭も顧みないなら何で家族を作ったのか」と責められてしまうことでしょう。

昔はともかく、今は男性も子育てに積極的に参加する時代です。

それなのに仕事ばかりでまったく家庭を顧みない人は、家庭での生活を円満に送るのは難しいでしょう。

社畜とは違う

モーレツ社員は、社畜とは違います。

同じくらいの時間を働いていたとしても、気持ちの持ちようはまったく正反対でしょう。

社畜が無理矢理に働かされているのに対して、モーレツ社員は自らバリバリと残業して働いています。

また、社畜と呼ばれる人たちは、働きに見合っただけの収入を得られていないことが多いですが、モーレツ世代では働きに見合っただけの収入を得られていました。

得るものが少ないのに無理矢理に働かされるのと、積極的に働いて働いた分だけ多くを得られるのとではまったく違います。

ここまで分かりやすくモチベーションが違いますので、社畜とモーレツ社員とを同列に考えるのはおかしな話ですよね。

もしモーレツ世代の人たちが、現代で働かされていたとしたら、同じく自分たちのことを社畜だと考えて、仕事に対するモチベーションもかなり下がっていることでしょう。

反対に、社畜の人がモーレツ世代に行ったなら、がらりと気持ちが明るくなって、前向きに働いているかもしれません。

それほど社畜とモーレツ社員とでは大きな違いがあるのです。

自らモーレツに仕事をしているから

モーレツ社員は、一生懸命に働けばその分だけ出世したり、稼げたりしていました。

そのため、社畜とは違い自らモーレツに仕事をしていた人がほとんどです。

現代の実力主義の社会とも異なり、能力で多少差はあれ、勤続年数で確実に昇進は出来ましたし、収入も増えていましたので、「とにかく一生懸命に長く働こう」と考える人が多かったです。

現代のように、自分に合う仕事を探して職を転々とする人は少数派でしたし、勤めては直ぐに辞めて、家に引きこもってしまうような人も現代に比べれば少なかったです。

まさに「働けばそれに見合っただけのものを得られる」という安心感の元に、バリバリと自ら働くモーレツ社員が多かったのです。

社畜の場合には、好き好んで残業続きの毎日を送っているわけではありません。

会社の方針で、仕方なく仕事を「させられている」のですから、モチベーションがだだ下がってしまっても仕方がないでしょう。

モーレツ社員の5個の特徴

モーレツ社員は現代でも会社に残っています。

また、モーレツ社員の多くが今では会社の重要なポストに就いていますので、その人たちと上手くやれなければ、自分の出世にも響いてしまうでしょう。

モーレツ社員と上手に付き合いながら自分が上を目指していくには、モーレツ社員の特徴を把握しておかなければなりません。

ここからは、モーレツ社員の特徴についていくつかご紹介していきます。

モーレツ社員の全員に必ず当てはまるとは限りませんが、モーレツ社員の世代に多い特徴をまとめました。

参考にして、自分の会社のモーレツ社員とも上手に付き合っていきましょう!

本当に仕事が大好き


モーレツ社員の中には、本当に心から仕事をするのが大好きという人もいます。

よく働く人のことをワーカホリックと言いますが、働くのが大好きなモーレツ社員の場合には、自ら進んでワーカホリックになっていることが多いです。

やらなければならない仕事があるからやるのではなく、やることがなくなったら自分で仕事を探してやろうとするタイプですので、常に自分で自分を忙しくしているのが好きです。

口では「あー忙しい」と言いながらも、その充実感を楽しんでいることも多いため、人から休養を勧められても、なかなか休みを取ろうとはしません。

また、自分で仕事を抱え込んでやろうとすることも多いため、人に仕事を押し付けるよりは、何でも自分でやろうとする傾向が強いです。

プライドが高い

モーレツ社員の世代は、とにかく一生懸命に働いて上を目指すのが当たり前でしたので、ライバルは蹴落として、自分が上にのし上がろうという野心も人一倍強い人が多いです。

また、バリバリ仕事をしてきたという自負から、仕事に対する自身のプライドもかなり高いです。

時々中身が伴っていないのにプライドだけは高い人がいますが、モーレツ社員の場合には、「自分はこれだけやってきたんだ!」という確固たる自信を持っています。

それがプライドになっているため、仕事でも自分のやり方を通そうとしたり、自分の意見で何でも進めようとしたりします。

それが悪い方向へと向かってしまうと、時代の流れに対応できなかったり、変化を受け入れる柔軟性が身につかなかったりして、周囲からは「時代遅れ」だと陰口を叩かれてしまうこともあります。

よくパソコンにデータを打ち込めばすぐに作業が終わるところを、わざわざ手作業でやることにこだわっている人がいますが、モーレツ社員の中にはそのように、昔ながらのやり方にこだわってしまう人もいます。

周囲の目を気にする

モーレツ社員の多くは、「自分が稼ぎたい・出世したい」という気持ちが人一倍強い傾向があります。

他人よりも自分の仕事を優先したり、他人を認めるよりも自分を周りに認めて欲しいと思ったりしますので、自己顕示欲が強い人が多いです。

自己顕示欲が強いということは、常に自分が周囲からどう思われているのかが気になるということですので、事あるごとに周囲の目を気にします。

「できる男と思われたい」「格好いい上司って思われているのかな」など、とにかく周囲からの自分に対する気持ちや評価に敏感です。

そのため、周りからおだてられればその気になりやすいですし、反面無関心な態度を取られると不機嫌になることもあります。

部下にとっては、面倒な上司である一方で、扱いやすい上司でもあると言えるでしょう。

忠誠心が強い

モーレツ世代に育った人は、会社に対する忠誠心が強い傾向があります。

自分が「会社に雇用してもらえている」ということにしっかりと恩義を感じていますので、多少自分が無理をしてでも会社のために尽くそうとします。

今の若い世代の人にとって、会社とはあくまでも自分が収入を得るための手段に過ぎず、会社そのものに対してはそこまで強く思い入れがないことが多いため、モーレツ社員のように会社に対する熱心な忠誠心は理解できないかもしれませんね。

モーレツ世代の上司が、「会社のために必死で尽くすんだぞ!」といくら熱弁を振るったところで、今の世代の人たちにはその気持ちが理解できないため、共感もできず、「何であんなに熱くなっているんだか」と呆れてしまうこともあるでしょう。

会社に対する思い入れの温度差が、大きく開いていることも少なくはありません。

家族や自分よりも仕事や会社が最優先

モーレツ社員にとって、会社で仕事をすることは、自分の中での何よりの最優先です。

妻が産気づこうとも残業し、毎週のように付き合いの飲み会に出かけ、子どもから冷たい父親だと思われようが気にせず休日出勤をし、また体調を崩していても無理して出社するなど、家族や自分よりも仕事や会社を最優先にします。

会社からすれば、会社のためによく尽くし、働く社員の存在は有難いかもしれません。

しかし、家族や自分のケアもまともにできずに無理して働いたところで、いずれガタがきてしまうというものです。

それでも、モーレツ社員の中には「体調が悪くても頑張って出社する自分」に酔いしれている人もいるのです。

そこまでいってしまうと、単なる独りよがりになってしまうのですが、本人はそれに気づいていないことも多いです。

現代ではモーレツ社員は嫌われる

モーレツ社員が活躍していた時代には、頑張れば頑張っただけ昇級や昇進がありました。

また、社会全体が「上を目指して頑張ろう!!」という気迫に満ちていましたので、社員一人ひとりに活気があり、会社で働いていれば自然と「モーレツ状態」になることも多かったです。

社会全体が、モーレツ世代を「そういうもの」だと認識していましたので、勢いもあり、ある意味無敵な状態と言えましたが、時代は変化していくものです。

少なくとも、今の時代では家庭よりも会社を優先すれば家族や恋人からは非難を受けやすく、どれだけ頑張っても昇進は望めないケースもたくさんあります。

ひたすらに上を目指して努力するのではなく、一歩引いたところから情勢を見極めて、冷静に進んでいくのが今の時代のやり方です。

そこにモーレツ時代のやり方を未だに当てはめている人は、今の世代の人たちからは嫌煙されてしまうことも少なくありません。

いわゆる、「ノリが違う」状態なのです。

家族を顧みないのはNG

モーレツ世代には、仕事最優先で家庭を顧みなくても、「それも仕方がない」と納得する家族は多かったです。

しかし、現代ではむしろ、「仕事よりも優先すべきは家庭の方だ」という考え方が主流になっています。

また、仕事とプライベートは両立すべきであって、どちらかだけを優先すべきものではないという考えも当たり前になっていますので、未だに「会社第一」の考えを持っている人は、家庭の中で孤立してしまいやすいです。

また、現代の社会全体がそのような考えになっているため、周りの人に「うちのやつが分かってくれない」と相談したところで、共感や賛同を得られないこともあるでしょう。

家族を顧みずに会社を優先にし続けていると、その内「三行半」を突き付けられてしまうかもしれませんね。

同僚や後輩が引いてしまう

同じモーレツ世代に育った人ならまだしも、今の世代を生きる人にとっては、モーレツ社員の勢いにはついていくことはできません。

「会社を何よりも優先しろ」と熱弁したところで、「何よりも優先させるべきは自分の生活だ」と反論されてしまいますし、そもそもモーレツ社員特有の熱血のノリにはついていけない人が多いでしょう。

モーレツ社員が会社の社長であれば、渋々でも部下は従うかもしれません。

しかし、ろくに昇級や昇進もないのに会社を最優先にしろと命じたところで、誰もがその会社で定年まで働きたいとは思わないでしょう。

モーレツ世代のままのノリと勢いを強要したところで、同僚や後輩は引いてしまうだけです。

終いにはモーレツ社員だけを抜いた飲み会で、「あの人のノリにはついていけないよ」「考え方が古いんだよなぁ、今は時代が違うんだよ」などと愚痴のネタにされてしまいかねないでしょう。

周囲の人が帰りにくい雰囲気になる

モーレツ世代に育った人が上司になると、上司になっても当たり前に残業をしようとしますので、周囲の人が気にして帰りにくい雰囲気になってしまうこともよくあります。

日本の会社では、未だに「上司よりも先に帰るのはNG」という理不尽な風習が残っています。

そのため、できる上司は定時になるとさっさと上がって、「お前たちも早く帰れよ」と部下や同僚の帰宅を促します。

もし残業をする場合でも、一旦上がったふりをして、他の社員が帰った後でこっそりと会社に戻るという上司もいるでしょう。

しかし、そんな気遣いのできる上司ではなく、モーレツ社員が上司になると、「さあ皆で残業しよう!」と周囲に残業を強要することもあります。

周囲の人たちは、例え自分に仕事が残っていなくても、何となく帰りにくい雰囲気になってしまって、結局は無理矢理に仕事を探さなければならなくなってしまいます。

ましてやそれがサービス残業であれば、馬鹿馬鹿しくてこの上ないと思えてしまうでしょう。

健康を害するから

モーレツ社員がバリバリ働いていた時代には、働き過ぎて体を壊すくらいがちょうどいいというおかしな考えを持つ人までいました。

むしろ、人によっては「体調を崩してないのなら、まだたいして働いていないんだ」などと、体調不良を仕事の頑張りの指標にしているケースもありました。

しかし、昔も今も、体を壊してしまったら仕事に支障が出てしまいます。

少なくとも現代では、仕事に支障が出ないように体調管理をするのが社会人にとっての常識とされていますので、働き過ぎで体調を崩す人がいれば、オーバーワークだとして社会問題に発展することもあります。

誰しも体調を崩すほどに働きたいとは思わないでしょう。

しかしモーレツ社員の中にはそれを求める人もいますので、「体を壊すくらいに働け」という人は周囲からは嫌われてしまうのです。

知らず知らず体を壊してしまう

モーレツ社員がバリバリの現役で働いていた時には、とにかく勢いがあり、体調を崩しても気合いで治せていたという人も少なくはなかったでしょう。

しかし、今となってはモーレツ社員の世代は60代前後になっています。

高齢になれば当然、無理をしたらその分だけ体に負荷がかかりますし、現役の頃のように直ぐに復活することも難しいでしょう。

体は老いてきているのに、気持ちだけ現役のままでは、本人も知らず知らずのうちに体を壊してしまうこともあるでしょう。

まとめ

時代は常に変化しています。

モーレツ社員が現役だった頃には、社会全体に勢いがあり、時代も活気に満ちていました。

しかし、時代が変化するのなら、人もそれに合わせて少しずつ変わっていかなければなりません。

それができているモーレツ社員は、今の時代でも上手に生き抜くことができ、また周囲とも良い関係を築けるでしょう。

しかし、時代の変化に対応できずにいると、会社の中で浮いてしまったり、家族に見捨てられたり、周囲から嫌われてしまうこともあります。

現役だった頃の良い部分は部下に受け継がせ、変わる部分は変わっていくことで、モーレツ世代の良い部分を会社に残し続けることもできることでしょう。