おすすめの観光スポットの案内をしたら、その日にたまたま天候が崩れてしまい、お客から「おすすめの場所に行ったらずぶ濡れになった」と文句を言われてしまうこともあるでしょう。
予め天気予報があればまだ良いですが、天気雨の場合にはコンシェルジュには予測することはできませんよね。
そうしたどうしようもないクレームがあった時に、余計な罪悪感や落ち込みによる無力感を抱かないでいられる人は、コンシェルジュとして働きやすい精神状態と言えるでしょう。
自分のせいではないということをしっかり理解している
もしも理不尽なクレームを受けたときに、それが自分のせいではないということをしっかり理解していれば、余計な罪悪感や無力感を抱かずに済みます。
コンシェルジュは毎日たくさんの人と接しますので、いちいちすべてのクレームや愚痴に対して一喜一憂しているようでは、とてもコンシェルジュの仕事は勤まりません。
自分に責任のある失敗のときにはきちんと反省をして、そうでないときには罪悪感を抱かないように気持ちの切り替えがしっかりとできる人であれば、コンシェルジュとしても向いているでしょう。
情報収集力と知識向上力が強い
元々最新の情報を仕入れたり、気になったことはすぐに調べたりする性質の人であれば、コンシェルジュとしても向いています。
コンシェルジュの仕事では、常に最新の情報を取り扱う必要があります。
ぼーっと受け身で情報が送られてくるのを待っているようでは、どんどん他のコンシェルジュに差をつけられてしまいますし、お客からも「あのコンシェルジュは役に立たない」と思われてしまいます。
反対に、常に積極的に最新の情報を入手して、いつでも鮮度の高い情報をお客に提供するコンシェルジュの場合には、お客から「あの人はいつも最新の情報を教えてくれる」と信頼を得やすくなるでしょう。
お客の質が上がるほど、求められるコンシェルジュの質も必然的に上がってきます。
そのため、元々調べものや情報収集といった分野が得意な人であれば、コンシェルジュとして働くのも苦ではないでしょう。
お客様のための向上心がある
コンシェルジュとは、ある意味サービス業における最上級の仕事です。
そのため、お客に対する意識も「たんなる接客」ではなく、「心からお客様のために尽くそう・役に立とう」という気持ちがなければなりません。
その気持ちがないとお客に対する接客の質が上がりませんし、また心から楽しんでコンシェルジュの仕事をすることができないでしょう。
「所詮は接客業だから」「とっとと仕事を終わらせよう」という気持ちで接客の仕事をしている人では、まずコンシェルジュとして上を目指すことはできないでしょう。
反対に、「少しでもお客様の役に立てるように精一杯働こう」という気持ちが強い人ほど、コンシェルジュには向いているでしょう。
ホスピタリティーが高い
ホスピタリティーとは、人に対する思いやりやおもてなしの気持ちのことです。
接客業でいえば、表面上だけは笑顔で仕事をするのではなく、心からお客様に対して尽くそうという気持ちを持って仕事をすることです。
顔では笑顔でも、内心で不満ばかり抱いて仕事をしている人は、どうしても接客に全力を注ぐことはできません。
そしてそれは、鋭いお客ほど容易にこちらの本心を読み取ってしまいます。
しかし心からお客に対し尽くそうと思って仕事をしている人は、行動も言動もすべてが真実ですので、お客からも大きな信頼を得ることができます。
コンシェルジュの仕事も、ホスピタリティーが高い人ほど、お客から信頼され、好まれます。
嫌々ではなく、心から人のために役に立ちたいという気持ちの強い人ほど、コンシェルジュとしても向いているでしょう。
自分よりも人のために、という気持ちが強い
ホスピタリティーには、奉仕の精神も含まれています。
奉仕とは、人のために心から尽くし、仕えようとする気持ちのことです。
それは何も、相手に服従しようという気持ちではありません。
自分のことも大切にしながら、なおかつ時には自分よりも他人を気遣って行動できる人には奉仕の精神があります。
自分よりも人のために、という気持ちが強い人ほどホスピタリティーも高いです。
よく介護や看護の仕事をしていて、「人のためになれるのが嬉しい」という職員の声を聞くことがありますが、それを本心から思っている人は、間違いなくホスピタリティーの高い人です。
そうした献身的な気持ちの持ち主には、コンシェルの仕事も向いています。
誠実である
誠実な人は、私利私欲を交えずに、真心を持って人に接します。
よく「真面目な人は誠実な人だ」と言われますが、ただ真面目なだけでは誠実とは言えません。
例え真面目でなくても、誠実な人は人や物事に対して常に自分の本心で向き合おうとします。