デコトラは、別名「アートトラック」と言われているように、トラック運転手の自己主張をアート的センスで爆発させた、“走るアート作品”です。

デコトラは、トラック運転手の存在感を象徴する、“シンボル”とも言えます。

デコトラとは、デコレーショントラックを略したコトバです。

“デコレーション”の意味である“飾りつけ”が示す通り、トラックに装飾を施して、存在感を自己主張しているのです。

「トラック野郎」とも言われる、トラックの運転手にとっては、長距離を長時間、独りで運転し続ける孤独な仕事と言えます。

誰も振り向かない孤独な仕事の中で、トラックを飾り付けることで、人々の注目を浴びることができます。

トラック野郎にとっては、大切な“仕事場”であるデコトラが人々から注目されることで、自分自身の存在感を実感できます。

デコトラは、トラック運転手自身の存在感をアピールするための芸術作品と言えます。

デコトラは、別名“アートトラック”と言われているように、トラックの飾り付けに色々なアート的センスが発揮されています。

例えば、ペンキ塗装や電飾装備、クロムメッキなどがあり、それぞれトラック運転手の強い個性を発揮するために使われています。

トラック運転手の強い個性を、そのまま強烈なアートで表現された“走るキャンバス”がデコトラです。

デコトラは熱い男の証し!

デコトラの飾りつけに象徴されるように、トラック運転手の熱い自己主張が煌びやかな装飾に表れています。

デコトラは、仕事に賭ける男の熱い想いをデコレーションにして、爆発させているのです。

デコトラは、運転手にとっては、自己主張そのものと言えます。

人生を花咲かせる意気込みを、トラックへの装飾の華やかさで爆発させているのです。

華やかに飾り付けされたトラックが疾走する姿は、まさに男の仕事に賭ける情熱を象徴しています。

走るデコトラは、男が“人生を駆け抜ける”情熱を表わしているのです。

デコトラとは?


デコトラは言葉通り、デコレーションされて華やかに“疾走する芸術作品”です。

デコトラは、男の仕事空間であって、なおかつ自己表現するアート作品と言えます。

「トラック野郎」という言葉に象徴されるように、長距離トラックの運転手のハートには、仕事に賭ける熱い想いが渦巻いています。

ハートに込められた熱い想いが、飾りつけとして自己主張されたトラックが“芸術作品”に変貌するのです。

芸術作品に変貌したトラックが高速道路を疾走する姿には、男の熱い想いが光り輝いているのです。

デコトラが生まれた背景

デコトラが生まれた背景には、水産物の輸送トラックの存在があります。

水揚げされた魚を運ぶ水産物の輸送トラック車体が、魚が帯びている海水の塩害で錆びることが多々ありました。

車体が塩害で錆びないように、車体の表面をステンレス鋼板で表面加工して覆ったことが、デコトラの始まりと言われています。

車体を覆ったステンレス鋼板が独特の光沢を放っていたことが、車体を電飾で装飾するキッカケになったと言われています。

トラック運転手の間では30年ほど前から、デコレーションされたトラックとして話題になっていました。

その後、映画「トラック野郎」で、デコトラの存在が一躍注目を浴びるようになりました。

デコレーションは、日常生活で使われる身近な商品を飾り付ける“デコ文化”として、従来からあります。

例えば、スマートフォンを飾り付けることは、若い女性に人気があります。

“デコ文化”が、トラック運転手の間に広まって、デコトラの華やかな装飾が世間の注目を浴びるようになりました。

アートトラックとも呼ばれる

デコトラの名前に象徴されるように、デコレーションされたトラックの華やかさが注目を浴びています。

特に、夜間に華やかなライトの光を放ちながら高速で疾走する姿は圧巻と言えます。

華やかな飾り付けは、装飾の域を超えて、高度なアート作品としての評価を得るようになりました。

夜間に走行するデコトラのアートが織り成す色々なイルミネーションのライトアップがトラックの存在感を際立たせます。

まさにデコトラは、光のアート作品と言えます。

こうした背景から、デコトラは、別名「アートトラック」とも呼ばれています。

関東風と関西風がある

デコトラの始まりは、錆びたトラックの車体を補修するために、ステンレスの板を用いたことがキッカケと言われています。

ステンレス板から始まり、その後、商店や企業の看板を装着するようになり、更に、運転手の趣味を表現したアート作品へと発展していった歴史があります。

電飾や装飾が発展していく中で、次第に地域性が生まれてきて、関東風と関西風それぞれに、独特な個性的アート作品へと進化していきました。

関西風はイルミネーションを多用しています。

ウロコステンレスや色彩豊かなマーカーランプにより、派手さを追求しているところが特徴になっています。

一方、関東風はイルミネーションを控えめにしています。

メッキパーツを駆使してエッチング加工を施したステンレス鋼板を多用し、バスフェンダーと呼ばれる後ろのフェンダー部分が大きいのが特徴です。

また、メッキや鏡面ステンレス、蛍光灯を内蔵したアンドンで装飾するパターンもあるのが関東風です。

有名な映画『トラック野郎』

1970年代後半の有名な映画『トラック野郎』シリーズの大ヒットにより、デコトラの存在が世間に知れ渡るキッカケとなりました。

トラックの車体を電飾やペイントで装飾して疾走する“アートトラック”が全国的に増えることとなりました。

派手な電飾や極彩画で装飾された長距離トラックの疾走する姿は、多くのファンを増やし、プラモデルの世界にまで広まりました。

どんなものでデコレーションされている?

デコトラには、色々な装飾のパターンがあります。

派手な電飾やペイント塗装、アニメの主人公を描くなど、人目を惹く派手さで自己表現しています。

デコレーションの手段で、トラック運転手の自己主張をしているのです。

デコレーションは、外側からは見えないトラックの内装まで凝った装飾が施されていることが少なくありません。

電飾

トラック用の電飾は、夜間の長距離運転の際に、夜道を照らす目的に使われます。

しかし、一方では、デコトラの存在をアピールするために、大切な装飾品としての役割を発揮しています。

電飾はデコトラの派手さを演出するためには欠かせない必需アイテムです。

電飾で装飾された長距離トラックが夜間疾走する姿は、圧巻の存在感を発揮します。

電飾ランプには、色や形、明るさ、サイズなど色々な種類があります。

更に、LEDランプやランプ周辺機器などを多用して様々なカスタマイズが出来るのです。

電飾を多用することで、夜間走行の際には、バリエーション豊かなイルミネーションを演出してくれます。

ペイント塗装

デコトラのペイント塗装は、トラックの荷台やコンテナ部に色鮮やかに施され、デコトラの派手さと存在感を大きくアピールします。

“目立ちたい”気持ちを抱いているデコトラの運転手にとっては、派手なペイント塗装を施すことで、“自己アピール”の手段になります。

ペイント塗装の方法には色々ありますが、パソコンでデザインした絵柄をトラックのコンテナ部分に塗装することもあります。

メッキ塗装

メッキ塗装は、トラックの車体をピカピカに光り輝かせる効果があります。

ですから、デコトラの存在をアピールするためには、欠かせません。

昼間の走行でも、メッキ塗装したピカピカのデコトラは、派手さを益々発揮させるために大きな効果があります。

外装だけでなく内装まで?!


デコトラは、外装の派手さが大きなポイントです。

しかし、デコトラへの熱意が強いトラック運転手は、内装にも煌びやかな装飾を施しています。

外装の派手さは、運転手自身が運転中には味わうことが出来ません。

一方、内装は運転席に座ることで派手さを堪能できます。

内装の派手さは、仕事への情熱を表わしています。

また、深夜の長距離運転の眠気を覚ます効果もあります。

装飾するのにいくらくらいかかるの?

トラックを装飾する技法には、コンテナ部のペイント塗装やマーカーランプなどの電飾装備、クロムメッキなど様々なパターンがあります。

一般的なトラックを“アートトラック”にするためには、色々なパーツを組み合わせた装飾技法を施しますので、多額のお金がかかります。

ですから、トラックを自分好みにカスタマイズして、デコトラとして仕上げるためには、高額になります。

改造費は、例えばコンテナ部にイラストで飾る場合は、数十万円以上かかります。

電飾も簡単なものでも数十万円以上かかります。

ペイント塗装やカラフルな電飾など色々組み合わせると、数百万円になるとも言われています。

更には、フルカスタムの装飾になりますと、1,000万円を超える高額なケースもあります。

デコトラに乗っている人の特徴

デコトラに乗っている運転手は、長距離トラック運転の仕事に、大きな誇りを抱いています。

誇りだけではなく、仕事に情熱を注いでいます。

溢れる情熱を、自らの“仕事場”であるトラックを装飾することで、“爆発”させているのです。

トラック運転手にとっては、トラックは“仕事場”であり、なおかつ自己表現のための“相棒”でもあります。

独りで、夜間に長距離を運転していると、運転手の身体が疾走するトラックと一心同体となります。

デコトラは、運転手のトラックへの熱い想いを、強烈なデコレーションで自己主張しているのです。

楽しいことが大好き

デコトラに乗る運転手は、ポジティブ志向で、楽しいことが大好きな人が少なくありません。

また、情熱家でもあります。

ほとばしる情熱が、派手なデコレーションに表われているのです。

自分好みのデコレーションでトラックを飾ることで、楽しんでいる気持ちがストレートに表現できます。

トラックへの愛着が、楽しい気持ちに表われているのです。

トラックの運転が大好き

デコレーションは、トラックへの強い愛着の表れです。

運転が大好きな気持ちを、色々な装飾で表現しているのです。

トラックを運転することへの情熱が、装飾の派手さになって表れているのです。

目立ちたがり

デコトラの派手な装飾は、運転手の目立ちたがりの自己顕示欲を満たしてくれます。

デコトラの運転手は、長距離トラック運転の仕事に強い生き甲斐を抱いています。

自分の仕事への愛着を抱いていると共に、目立ちたがりの面もあります。

目立ちたがりの面をデコトラの派手なアートで発揮させているのです。

器用

デコトラを派手に装飾する方法には、アートトラック専門の工房に依頼するのが一般的です。

しかし、トラック運転手自身が自分の手で好みの装飾を施す器用な人も居ます。

トラックを装飾するパターンは色々です。

ペイント塗装や電飾装飾、アンドン、メッキパーツの使用など様々なアート技法があります。

トラック運転手で器用な人は、装飾への強い拘りを自らの手で、自分好みの装飾を自由奔放に表現します。

アートセンスがある

デコトラは別名「アートトラック」と言われているように、トラックを装飾するためには、ペイント塗装や電飾のための優れた芸術的センスが必要です。

また、デコトラを「走る芸術」と言う人が居るように、デコトラの装飾を施すには、電飾などに関する技術面だけではなく、優れたアートセンスが求められます。

世の中には、アートトラックのペイント塗装や電飾を専門とする、デコトラのための工房があります。

デコトラの6個の魅力を紹介

デコトラが発祥した1970年代から約50年が経ち、未だに人気があり、観る人に感動を与える作品も多くあります。

長距離トラックの運転手は自らの職業に情熱と誇りを抱いています。

運転手が抱いている情熱を、自身の仕事場であるトラックを自分好みのアート作品として飾ることで、自己存在をアピールしているのです。

煌びやかで芸術性が高い

デコトラの派手な装飾は、煌びやかで芸術性が高いため、観る人に感動を与えます。

デコトラの装飾は外装に留まらず、内装も施すことが少なくありません。

また、高い芸術性と技術を持つデコトラ専門の工房が手掛けた“トラックアート”作品は、煌びやかな“芸術作品”として、観る人を驚かせます。

ただ派手なだけではダメ

デコトラは、ただ派手なだけでは観る人の感動を呼び覚ましません。

高い芸術性と共に、運転手の存在感を著わしたメッセージ性を兼ね備えていなければなりません。

長距離トラック運転手の孤独な時間が多い仕事の中で抱く情熱をデコレーションとして発揮することで、“走る芸術作品”になっていくのです。

デコトラ愛好者が集まるイベントがある

デコトラ愛好者である、“トラック野郎”が集まるイベントは、全国各地で開かれています。

例えば、東日本大震災のチャリティーイベントとして、2011年から毎年開催している団体があります。

「国営ひたち海浜公園」で開催されるイベントには、約500台近いデコトラが参加します。

また、開催の年によっては、1,000台のデコトラが集まることもあります。

写真撮影会も

イベントに参加するデコトラ運転手の中には、ねじり鉢巻きやツナギ姿のイカツイ人も居ます。

日常では、あまり見かけないデコトラ運転手の個性的な姿は、観る人の強い好奇心をかき立てます。

ですから、写真撮影会も開催され、デコトラ運転手の存在が身近に感じることができます。

長距離運転を楽しく続けられる

長距離運転は、話し相手の居ない孤独な仕事として映ります。

しかし、デコレーションを施したトラックの疾走する姿は、観る人の心を惹き付けます。

デコトラの派手なイラストや電飾の輝きを通して、運転手と観る人との間には、“感動”を媒介にしたコミュニケーションが生まれます。

ですから、デコトラの運転手にとっては、長距離運転を楽しく続けられるのです。

デコトラを運転すると気分が上がる

デコトラの派手な装飾は、外装ばかりではなく、内装までにも及びます。

煌びやかな装飾は観る人を感動させるだけではなく、デコトラ運転手の気持ちも昂らせます。

どんどんカスタマイズして進化させられる

デコトラの装飾には際限がありません。

カスタマイズの技術的レベルや芸術性がドンドン高まる中で、進化を続けています。

デコトラは、トラック野郎同士の競い合いの面もあります。

ですから、カスタマイズの多様性も日々進化しています。

デコトラのカスタマイズは長距離運転手にとって、自己表現を演出する“舞台”でもあります。

デコトラは、自己表現の“舞台”として、日々進化しているのです。

自分の個性をアピールできる

トラックの長距離運転手が運転席で黙々と運転する姿からは、自分の個性を表現する機会を持つことが出来ません。

しかし、自身が運転するトラックをデコレーションすることで、自己表現できます。

ペイント塗装や派手な電飾を用いたアート作品を通して、自分の個性をアピールすることができるのです。

デコトラは、自分の個性をアピールするためのアート作品として、観る人に感動を与えています。

ひと目でセンスが分かる

トラックのコンテナ部に描かれたイラストや絵画からは、運転手の個性が感じ取れます。

ペイント塗装や派手な電飾からは、運転手のセンスを伺い知ることができます。

デコトラは、運転手の人柄とセンスが露わになるアート作品なのです。

強い人だとアピールできる

デコトラの煌びやかで派手な装飾からは、運転手の強い個性を感じさせます。

また、ペイント塗装や派手な光を放つ電飾は、運転手の強さをアピールしているのです。

一見怖い人なのかと思われる

トラックの長距離運転は、気を緩めることのできない過酷な仕事です。

特に深夜の長距離運転は、神経を張り詰めた時間の連続です。

気の緩みを許されない厳しい仕事の一面があります。

厳しい仕事の連続から、表情が厳しくなることがあります。

厳しい表情からは、一見怖い人なのかと思われる面もあります。

しかし、仕事を離れた時の表情は柔らかくなり、優しい人柄を醸し出しています。

まとめ

デコトラは、長距離運転の仕事に情熱と誇りを抱いているトラック運転手の自己表現の象徴です。

デコトラの派手な装飾や煌びやかな電飾は、デコトラ運転手の情熱そのものです。

デコトラは、運転手にとっては、仕事場であり、なおかつ自分の個性をアート作品として演出する“舞台”でもあります。

デコトラの煌びやかな輝きは、観る人に感動を与えるとともに、閉塞感に包まれた社会の中にあって、閉塞感を打ち破る役割をもっています。

デコトラの“文化”は、人々に元気を与えてくれる貴重な存在です。