デコトラは別名「アートトラック」と言われているように、トラックを装飾するためには、ペイント塗装や電飾のための優れた芸術的センスが必要です。
また、デコトラを「走る芸術」と言う人が居るように、デコトラの装飾を施すには、電飾などに関する技術面だけではなく、優れたアートセンスが求められます。
世の中には、アートトラックのペイント塗装や電飾を専門とする、デコトラのための工房があります。
デコトラの6個の魅力を紹介
デコトラが発祥した1970年代から約50年が経ち、未だに人気があり、観る人に感動を与える作品も多くあります。
長距離トラックの運転手は自らの職業に情熱と誇りを抱いています。
運転手が抱いている情熱を、自身の仕事場であるトラックを自分好みのアート作品として飾ることで、自己存在をアピールしているのです。
煌びやかで芸術性が高い
デコトラの派手な装飾は、煌びやかで芸術性が高いため、観る人に感動を与えます。
デコトラの装飾は外装に留まらず、内装も施すことが少なくありません。
また、高い芸術性と技術を持つデコトラ専門の工房が手掛けた“トラックアート”作品は、煌びやかな“芸術作品”として、観る人を驚かせます。
ただ派手なだけではダメ
デコトラは、ただ派手なだけでは観る人の感動を呼び覚ましません。
高い芸術性と共に、運転手の存在感を著わしたメッセージ性を兼ね備えていなければなりません。
長距離トラック運転手の孤独な時間が多い仕事の中で抱く情熱をデコレーションとして発揮することで、“走る芸術作品”になっていくのです。
デコトラ愛好者が集まるイベントがある
デコトラ愛好者である、“トラック野郎”が集まるイベントは、全国各地で開かれています。
例えば、東日本大震災のチャリティーイベントとして、2011年から毎年開催している団体があります。
「国営ひたち海浜公園」で開催されるイベントには、約500台近いデコトラが参加します。
また、開催の年によっては、1,000台のデコトラが集まることもあります。
写真撮影会も
イベントに参加するデコトラ運転手の中には、ねじり鉢巻きやツナギ姿のイカツイ人も居ます。
日常では、あまり見かけないデコトラ運転手の個性的な姿は、観る人の強い好奇心をかき立てます。
ですから、写真撮影会も開催され、デコトラ運転手の存在が身近に感じることができます。
長距離運転を楽しく続けられる
長距離運転は、話し相手の居ない孤独な仕事として映ります。
しかし、デコレーションを施したトラックの疾走する姿は、観る人の心を惹き付けます。
デコトラの派手なイラストや電飾の輝きを通して、運転手と観る人との間には、“感動”を媒介にしたコミュニケーションが生まれます。
ですから、デコトラの運転手にとっては、長距離運転を楽しく続けられるのです。
デコトラを運転すると気分が上がる
デコトラの派手な装飾は、外装ばかりではなく、内装までにも及びます。
煌びやかな装飾は観る人を感動させるだけではなく、デコトラ運転手の気持ちも昂らせます。
どんどんカスタマイズして進化させられる
デコトラの装飾には際限がありません。
カスタマイズの技術的レベルや芸術性がドンドン高まる中で、進化を続けています。
デコトラは、トラック野郎同士の競い合いの面もあります。
ですから、カスタマイズの多様性も日々進化しています。
デコトラのカスタマイズは長距離運転手にとって、自己表現を演出する“舞台”でもあります。
デコトラは、自己表現の“舞台”として、日々進化しているのです。