簡単に諦めさせない
子供にとって難しいことや、なかなかクリアできない問題に立ち向かうと、それを乗り切るためにはたくさんの努力が必要です。
出来ないことを頑張ることは、決して楽しいことではないので、できれば諦めてしまったほうが気持ちが楽になりますよね。
そして頑張っても出来ないという子供の姿を見ているのは、親にとっても辛く苦しいことです。
しかし、出来ないことを諦めることは誰にでもできる簡単なことです。
なるべくなら、結果がどうあったとしても簡単に諦めずに頑張るだけの精神力を身につけさせるようにしましょう。
頑張り続けることは子供にとって大変なことなので、それが辛いものにならないように、親が少しの成果でも褒めてあげながら、限界まで続けさせてあげるのが良いでしょう。
粘り強く取り組むことで大成できることがあると知る
簡単に出来ないことと、頑張れば出来ることの2通りがあるとしたら、そのどちらも最初の時点で諦めてしまうと、後述のほうの可能性までゼロになってしまいます。
もしかしたら頑張れば出来たことによって、それがどんどん成長していき、いずれ大成する可能性もあります。
頑張り続けることは決して簡単なことではありませんが、子供自身が粘り強く取り組んだ成果があるということを知るのはとても大切なことです。
どんなこともすぐに諦めさせず、頑張った分だけ成果があるということを子供に教えてあげながら、親も一緒にサポートしていきましょう。
「頑張れ」と言葉で言うのは親にとって簡単なことですが、親も一緒に頑張ってくれて応援してくれているということが子供にとって1番の励みとなるよう、親も自分の態度を改めてあげる必要があるでしょう。
いつか大きく大成したときには、一緒にその喜びを分かち合える関係が素敵ですよね。
兄弟姉妹がいる場合は必ず平等に愛情を注ぐ
一人っ子の場合は両親のすべての愛情がそのまま1人の子供に注がれると思いますが、兄弟姉妹がいる場合はつい愛情に兄弟姉妹で差が出てしまったりするものです。
たとえばよくありがちなケースでは、最初に生まれた1番上の子は育児の何もかもが初めての子供になるため、ついその子に対してだけ慎重になりすぎてしまったりします。
最初の子は子育ての右も左も分からない状態なので、思い入れが強くなりやすい傾向があるのでしょうね。
また、その逆でマイペースに育った末っ子がその要領の良さで勉強も運動も兄弟よりも出来が良いというケースもあります。
この場合も、出来の良い下の子ばかりを可愛がってしまったりすることもあるかと思います。
しかし、決してこれらのケースは良い見本にはなりません。
子供は他の兄弟姉妹と愛情に差をつけられることにとても寂しい思いをしているはずです。
兄弟姉妹がいるからこそ、なるべく平等に愛情を注いであげるようにしましょう。
子供は親の少しの変化にも敏感
子供は親の少しの変化にも敏感に反応するものです。
たとえば、テストで兄弟姉妹は良い点数をとったけど自分が1番点数が低かった…というときなど、つい家族みんなの前で兄弟姉妹を褒めて喜びすぎてしまうと、点数が低かった兄弟姉妹のほうは「自分は兄弟姉妹に比べてだめな子だ」と自己嫌悪になることでしょう。
叱ったりしなくても、親の態度により愛情に差を感じてしまったりと、子供ながらに敏感に反応してしまうのです。
親は自分で子供に対して同じように愛情を注いでいるつもりでも、子供のほうが「違う」と感じてしまったらそれまでなので、兄弟姉妹のいる家庭はそれぞれへの対応に十分気をつけるようにしましょう。
態度でもそうですが、ときどきは言葉でしっかりとそれぞれに愛情を伝えるようにしたり、それぞれの子供に寂しい思いをさせないことが大切です。
しかし、子供が何かをしようとしているときは、たいていそれは子供が興味を示している事柄です。
せっかく子供が興味を示して挑戦しようとしていることにも「あれをしたら危ないよ」と親が止めに入ってしまうと、せっかくの子供の関心を途絶えさせてしまうことになります。
その事柄が、他人に迷惑をかけるものでもなく、犯罪や法に触れるものではない限り、ある程度のものに関してはあまり過保護になりすぎないようにしましょう。
親が子供を心配する気持ちは当然ですし、子供を守れるのは親だけですが、過保護が行き過ぎてしまうことは子供にとってあまり良いことではありません。
子供を過保護にしすぎてしまうと、その子供のやる気や関心を途絶えさせてしまうことになるため注意しましょう。
冒険心や自信を養うため
子供が自分で「やってみたい」と思う感情は、その子の冒険心や自信を養うとても良いチャンスです。
やってみたいと思うことを、親の考えや過保護になりすぎて辞めさせてしまうと、せっかくの子供の成長がそこで終わってしまいます。
親の教育方針で、自分の子供にやらせたいことというのがそれぞれにあるかもしれませんが、それよりもまずは子供自身が関心を持っていることを見つけてあげて、それを全力でサポートしながらやらせてあげるのが良いでしょう。
冒険心や自信は、子供が自分で養っていかなくては身につかないものです。