“善い行い”は、人生を豊かにしてくれる“サプリメント”です。
“善い行い”は、他の人への温かい思いやりから生まれてくる自然な行為を指します。
ですから、自分のためだけに行う自分本位の行動は、“善い行い”とは言えません。
善い行いは、他の人の人生ばかりではなく、自分自身の人生もステージアップさせる効果を生み出します。
他の人の事を大切に思える心の持ち主は、善い行いを自然な振る舞いとして行動できます。
一方、善い行いをすることが出来ない人は、他の人のことは二の次と考えがちです。
しかし、自分の事と同じく、他の人の事も大切に考えている人は、善い行いを意識しなくとも自然に出来ます。
善い行いをすることで、他の人々への温かい思いやりが伝わります。
他の人への思いやりをもつことは仕事面では、職場の人間関係を快い姿にしていきます。
家族やプライベートの面では、身近な人への思いやりをもつことで、温かい人間関係がますます育まれていき、善い行いが起きやすくなります。
善い行いを積み重ねることで、人同士の間に信頼関係が芽生えてきます。
善い行いにより育まれた信頼関係は、日々の生活の中で心の通う人間関係を広げてくれます。
善い行いの4個の具体例
善い行いは、特別な場面で行うものとは限りません。
様々な状況の中での行為が“善い行い”になり、他の人のお役に立てるケースがあります。
また、日常生活の中で直面した出来事を解決するための行動が結果として、他の人に、“善い行い”として影響を与えることもあります。
1つの行動が、善い行いか否かは、その行為を受け取った人の人生を好転させたか否かで決まることがあります。
善い行いは、受け取った人の人生を明るく灯し、心を温かくしてくれます。
お年寄りや妊婦さんに席を譲る
お年寄りや妊婦さんに席を譲る行為は、当たり前の基本的なマナーでした。
しかし、今の時代では、席を譲る行為が当たり前ではなくなってきました。
電車に乗り込んできた人が、“優先席”に向かって先を争うように“我先に”と座る姿は日本人のモラルの低下を如実に物語っています。
このような状況では、お年寄りや妊婦さん、体の不自由な人が優先席に座ることはできません。
空席がないときに、お年寄りや妊婦さんに席を譲る行為は、今の時代では基本的なマナーではなく、特別な行為として映るのです。
基本的なマナーであった行為が当たり前ではなく、特別な行為とみられることは、世の中の倫理観が変貌してきたことを物語っています。
このことは、他の人を思いやる心を持つ人が少なくなってきていると言えます。
以前は、お年寄りや妊婦さん、体の不自由な人に席を譲る行為は、基本的なマナーでした。
ところが、今は席を譲る行為が“善い行い”としてみられるのです。
電車やバスに設けられている“優先席”が健常者で占められている光景は珍しくありません。
お年寄りの荷物を持ってあげる
お年寄りが荷物を重たそうにして持っている姿に直面したとき、荷物を持ってあげる行為は、自然な振る舞いと言えます。
お年寄りの荷物を持ってあげるような、高齢者を労わる気持ちは、基本的なマナーとして、以前は人々の心に根付いていました。
しかし、今の世の中では基本的なマナーが次第に薄れてきました。
このため、お年寄りの荷物を持ってあげる行為が特別視される世の中になってしまいました。
今の世の中では、お年寄りを思いやる行為が基本的なマナーとしてみられるのではなく、“善い行い”として映るのです。
今の日本は以前は、“当たり前の行為”であったことが、“善い行い”として特別視されています。
お年寄りの荷物を持ってあげる行為に留まらず、様々な障害をもつ人々の荷物も持ってあげることが繰り返されることで、善い行いの“輪”が広がっていきます。
善い行いの“輪”が広がることで、世の中が今まで以上に明るくなっていきます。