CoCoSiA(ココシア)

不文律とはどういう意味?具体例で使...(続き2)

といった類のことになります。

約束事も説明を付け加えるほど特殊な内容を知らしめているものではありません。

そういった意味では「不文律」の類語として使えるでしょう。

「掟」とは「決まり」であり既にその社会で定められている事柄であり、一つの崩すことのできない絶対的ルールでもあります。

よって「掟」を破るものにはそれに相応する厳しい罰や処分が下されるのが慣例です。

つまり「掟」も一種の「不文律」と同じ意味となります。

明文化はされていなくても人々の心の中に厳しく刻印されている「決まりごと」なのですから。

暗黙の了解

「暗黙の了解」も「不文律」と同様の意味をもった類語です。

どちらも明文化はされていません。

そしてかえって文章化されたルールよりも強い拘束力を持っているかのような錯覚さえ覚えさせる効力を持ち合わせているところも共通しています。

ただ「暗黙の了解」の方が、より「闇」を感じさせるほどの効力を感じさせます。

そういった部分では「掟」も同様といえるでしょう。

どちらにせよ「不文律」と同じで人の心の中に深く強く刻み込まれる拘束力の強い「決まり」なのです。

反対語は成分律

「不文律」の反対語は「成分律」または「成文法」となります。

こちらは書いて字の如く、「文字」から成り立っている「決まり」ということになります。

会社の就業規則、学校の校則などは立派な「成分律」ということになりますね。

不文律の具体例

それでは次にまいりましょう。

今度は不文律の具体例をあげていきましょう。

会社内や組織内の不文律

会社内や組織内での不文律といってまず思い浮かぶのが最高権力者への服従でしょう。

ということは社長や組織のトップに対して絶対的に服従しなさい、といった文章は規則集の中には存在しない、ということです。

あるいは会社や多くの組織においては「タテ社会」、つまり上司や先輩に対して反抗してはいけない、というものも不文律の代表といえるでしょう。

この感覚は上の立場の人や年長者を敬うという日本古来からある思想が現代にまで残っている名残かもわかりませんね。

学校やクラスでの不文律


学校やクラスでの不文律といえば「先生を敬う」もしくは「勉強する」「友達と仲良くする」といったものになりそうです。

学校という場所は当然ながら勉強をする場所です。

恐らく学校の校則にも「勉強しましょう」と書いてあるかもわかりませんが、それがなくとも「勉強する」場所であることを頭の中にいれておかなければなりません。

同時にクラスにおいては同じクラスメートとは仲良くして楽しい学校生活を送りたいものです。

校則に書かれていないから、といって相手の嫌がることを言ったりやったりしてはいけないことはいくら子供でも自覚しておかなければならないことでしょう。

友人間での不文律

友人間での不文律は「裏切らない」「約束を守る」になるでしょう。

友人同志というのは仲がいいとか気が合う、などの理由で交友が始まります。

その仲を壊さないようにするためには相手の嫌がること、相手を戒めるような行為を率先して行わないことなのです。

友情というものに成分律は必要ありませんからね。

黙っていても相手のいいところを認め合い、助け合う。

これが友人間での不文律なのです。