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「収束」とはどういう意味?「終息」...(続き2)

よって一時的な小康状態といった様子は「終息」とはいいません。

「終息」はいかなる物事において、もう危惧するような事態は起こり得ない状況を指していうのです。

微妙なニュアンスの違い

「収束」と「終息」には同じようにみえて微妙にニュアンスが違っています。

ここではその違いについてみていきたいと思います。

完全に終わるのか落ち着くのか

「収束」と「終息」の意味の違いの決定的なものは、一旦落ち着いているだけなのか、完全に落ち着いて終わってしまったのか、の違いです。

例えてみますと、「台風の猛威が一旦は収束しました」という表現は一時的に台風の勢力が収まった状態をいうのに対して「台風の猛威が完全に終息しました」となると、もう台風は過ぎ去ったか温帯性低気圧に変わって猛威が消えたか、という意味合いになってきます。

「収束」と「終息」の意味の違い、お分かりいただけましたでしょうか?

「収束」の使い方と例文


それではここからは「収束」の使い方と例文をご紹介していきましょう。

事態や物事が落ち着いたとき

「収束」の使い方は「事態や物事が落ち着いたとき」に用います。

事態の収拾がつかずにどたばたしていた状態が一旦は収まり、小康状態になったようなケースを指していいます。

よって「収束」が扱う事態は、再び混乱やばたばたが起こり得る状態ともいえるのです。

これが最も一般的な「収束」の使い方なのです。

トラブルや事件の現状に対して

「収束」はトラブルや事件の現状に対しても使われます。

「昨日の案件の収束状態はどのようなものだ?」「事件の収束状況を説明してくれたまえ」といった具合ですね。

「収束」は今、起こっているトラブルや事件など厄介なことを総称しての意味もあるのです。

テレビドラマでも刑事もののドラマではよく使われる言葉ですよね。

「収束」の例文

それでは「収束」を使った例文を紹介していきましょう。

社内で起きたトラブルの収束を図る

この例文は「トラブル」を治めてゆくさまを描写した例文となっています。

つまり社内で起きたトラブルも「収束」であり、収束を図ろうとする行為も「収束」なのです。

一般的にトラブル沙汰は「収束」を使う絶好の場面です。

よって職場や家庭など「収束」を使う現場は、ありとあらゆるところに存在しているということがわかるでしょう。

いずれにせよ社内で起こってしまったトラブルは一刻も早く収束させるべきです。

それが例え完全決着でなかったとしても、組織を円滑に機能させるためにはほんの少しのトラブルも見逃すべきではありませんからね。

現場は混乱しており収束がつかない状態だ

この「収束」は混乱した現場が一向に治まらない様子を描写しています。

例えばゴシップネタを扱うような芸能記者たちは、お目当ての芸能人が現場に現れたら例えようのないくらい群がって周囲は大混乱します。

そのような状況で静かに列を作っておとなしくしていなさいと言っても、そう簡単にはそうならないでしょう。

我先にとターゲットの芸能人の写真を撮ったりインタビューしようと皆、血眼になるはずです。

そのような現場はいつまでも混乱が続き収拾がつかず事態の収束にはほど遠いこととなるでしょう。

事件の収束をただひたすらに待つ

この例文は事件の収束、つまり事件解決を心待ちにしている状況を表しています。

事件というものは当事者が願うほどにはそう簡単には解決しないでしょう。

時間がかかってしまうものとして当事者は覚悟していなければなりません。