「鎮火する」とは「火事が収まる」「火を消す」という意味です。
つまり大変な事態(火事)が消える(一点に集中する、収まる)という意味となり「収束」と同一とみなすことになります。
確かに火事が起こったら大変な事です。
しかし「収束」程度では被害はますます出ます。
「鎮火(終息)」くらいの勢いで火を消さないと本当におおごとです。
そういった意味でも「鎮火」は、厄介なことやもめ事が確実に終わった状況を指すのです。
世の中全般の様々なケースで使われる言葉だともいえるでしょう。
正常化
「正常化」とは「普通の状態に戻る」あるいは「戻す」行為や状況をいいます。
まさしく混乱していたものがまとまって一点に集まるかのように収束していく状況と同じだといえるでしょう。
ただ「正常化」はどちらかというと「終息」の方に意味が近いとも思えます。
つまり「正常化」は結果であり、最終的な姿を意味しているからです。
そういった意味においては、一時的な平定を意味する「収束」とは少々意味を異にしてしまう言葉かもわかりませんね。
平常に戻る
「平常に戻る」。
この言葉の意味は「混乱や動乱が元に戻る」状態を意味しています。
つまりは「正常化」とほぼ同じ意味であり「収束」の類義語として扱われるべき言葉でしょう。
「平常に戻る」も「収束化する」もどちらも混乱・動乱状態が普通の状態に戻り平静になっていく様を表すことはお分かりいただけた事と思います。
雨降って地固まる
「雨降って地固まる」は、「もめごとや争いごと・災害などがあった後は、かえって基盤や地盤が強固になって良い状態になる」という意味があります。
つまり混乱や動乱が収まり、平穏な状況になるということで「収束」の類義語として認識してもらっていいでしょう。
但し、深い意味で追求したら確かに意味合いは違ってきます。
「収束」には自身の力でなんとか局面打開を行える可能性もありますが「雨降って地固まる」の方は規模がもっと大きく己の力の及ばない程度が伺える部分もあります。
ただ夫婦喧嘩などの類のものは確かに雨降って地固まるの境地でしょう。
互いの思い違いが時間と相互信用を通して前よりも強い絆を育みますからね。
「収束」とは違い成果を感じることでしょう。
間違えやすい「収束」を正しく覚えよう
今回は「収束」という言葉について説明してまいりました。
「収束」という言葉は本文中にもありましたが「終息」の方と混同してしまって使い方が正しくない方が結構いるかもわかりません。
一時的、あるいは一旦、決着がつく方が「収束」で決着が完全についた方が「終息」です。
この二つ、意味と使い方を正しく理解して使用していきましょう。
「収束」を正しく使って行くことができたなら、あなたのボキャブラリーは間違いなくアップすると思います。