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「お加減」とはどういう意味?使い方...(続き2)

使い勝手

「お加減」には「使い勝手」といった意味でも使われます。

それは「いい加減」という言い方です。

ある道具やものを使用して使い勝手がよかったら「いい加減」といった表現を無意識にしていませんか?「加減」には何かを使っていて丁度いい結果が出た時にも使える言葉なのです。

ただ「いい加減」には「ものごとを大雑把に処理する」といった意味合いの時にも用いられます。

混同しないように注意しましょう。

状況や事情

「加減」にはものごとの状況や事情の進捗具合を尋ねる際にも使われます。

「A社との話しはその後どんな加減になっている?」といった具合です。

「加減」は時と状況に関わらず、非常に広範囲に使える便利な言葉だということが分かりますね。

「お加減」の例文

ではここからは「お加減」についての例文を紹介しながら解説していきましょう。

お加減はいかがでしょうか?一日も早い回復を祈っております。

こちらの例文は「お加減」の代表的な使い方といえるでしょう。

つまり目上の人や立場が上の人を対象として、その人の身体の具合を心配して尋ねているからです。

文の最後は「一日も早い回復を祈っております」という一文で終わっています。

かなりビジネスライク的で固い印象を受けます。

この展開が「お加減」を使う時の定番的な表現といえるのです。

先日は体調が悪そうでしたが、お加減はいかがですか?

この例文も相手の体調を気遣った気持ちが優先されています。

この場合の「お加減」も体調や健康状態を敬意を持って聞いている描写となっています。

これがもし「加減はいかが?」といった聞き方になってしまったら、相手のことを敬う立場ではなく、同等か気の置けない相手への呼びかけとなってしまうでしょう。

お加減はいかがでしょうか。ご無理なさらないようにしてください。

この例文も相手への敬いの気持ちがあふれています。

恐らく相手の方は、自分にとって尊敬するべき相手であるか職場の上役や先輩にあたる人なのでしょう。

よって気遣いと相手の体調を慮る気持ちを込めた言い方が必要となってきます。

「お加減」という言い方は相手への敬いと尊敬の念を表した言葉なのです。

入院されたと伺い大変驚きました。お加減はいかがでしょうか。

この場合も相手への健康と体調の変化に対する心配の気持ちを「お加減」という言葉で代弁しています。

入院してしまったのですから何かしら体のどこかに変調があったのは確かでしょう。

その事実を「お加減」という表現で柔らかく聞いているわけです。

相手への敬意と尊敬の念を表現した言い方ですね。

手術は無事成功と伺い安心しました。術後のお加減はいかがでしょうか。

この例文でも相手への健康状態を気遣う気持ちが込められています。

手術を行うほどの状況だったのですから、当然ながら「健康」とは言えないはずです。

そのあたりをくんで暗に相手への配慮と心配の気持ちを柔らかく聞いている気持ちが表現されています。

「お加減」という言い方は、相手への格別の思いと心配の念を同時に表す言葉だということですね。

「お加減」の使い方と注意点

それではここからは「お加減」の使い方と注意点について説明していきましょう。

正しい敬語で使う