この事実を周囲の人間は、重々理解してかかることです。
必要以上に相手の病状や具合を詮索するように聞きだそうとする行為は厳に慎みましょう。
相手の方に辛さや苦しさを与えるばかりか、せっかく築けてきたはずの人間関係も一気に崩壊してしまう可能性もあります。
「お加減いかがですか?」には聞く方の人間のモラルと人間性が備わっているかどうかを試す言葉でもあることを意識しておきたいものです。
不満や愚痴を言わない
「お加減いかがですか?」と相手の容態を気遣って見舞いに行っているはずなのに、逆に相手へ自分の日頃の不満や不平などを愚痴っぽく言ってしまう行為は下の下、と言わざるをえないでしょう。
相手の方は恐らく健康状態がすぐれていません。
心身共に弱っていて当然です。
元気な時ならば相手からのブラックジョークや愚痴、不満の類も聞いてあげるくらいのことはできるでしょうが今は状況が違います。
健康がすぐれない人にとったら悪意のこもった一言がひどく心に突き刺さるものです。
「お加減いかかですか?」と聞いておきながら、こちらの不平・不満を言ってしまう行為。
これも厳に戒めるべきでしょう。
「お加減」の類語
それでは次にまいりましょう。
今度は「お加減」の類語について説明してまいります。
体調
「お加減」という言葉は相手の健康状態や体調を聞くための言葉です。
よってこの言葉の類語として当てはまるものは「体調」となります。
人間の体調というものは健康と密接に関わっています。
風邪気味だったり熱があったり下痢や吐き気を催していたらとても健康状態が良いとはいえませんし、体調も当然ながら悪くなります。
体調が悪くなって体が言う事をきいてくれなかったり、時には寝込んでしまう経験をされた方も多いのではないでしょうか?
そういった状態の時にこそ「お加減はいかがですか?」と聞かれると、人間はその相手の人のことを信用・信頼するものなのですよ。
具合
「お加減」の類語のもう一つは「具合」になります。
「具合」も体の健康状態のことを代弁する言葉です。
「お加減」と聞くかわりに「具合の方はいかがですか?」と聞いても何ら問題はないでしょう。
「お加減」にするか「体調」を使うか「具合」を使うか。
時と状況に応じて使い分けましょう。
「お加減」を使うときはマナーを守って使おう!
今回は「お加減」についてその意味や使い方、また使う際の注意点などを説明してまいりました。
人は健康に留意しながらも急に体の具合を悪くしたり予期せぬ風邪を引いてしまったりするものです。
そしてそれらの症状が重度になってしまえば否が応でも病院のお世話にならなければなりません。
そのような時にお見舞いに行ったあなたが迷うことなくこの言葉を使いこなせたら、あなたの社会的評価は一定のラインを保てることでしょう。
「お加減」は耳にしやすい言葉であるため、安易に使うケースもあるかもわかりません。
どうぞこの言葉の持つ本来の意味を忘れずに正しく使うことを心がけてください。