「上位互換」という言葉を聞いたことはありますか?

この記事では「上位互換」とはどういう意味なのか、どういう場面で使ったらいいのか、詳しく解説していきたいと思います。

「上位互換」の意味や使い方を学ぼう

「上位互換」という言葉についてみていきましょう。

この言葉は元々IT用語として知れ渡っていった言葉になります。

会話でもよく使われる「上位互換」

「上位互換」は今や会話でもよく使われる言葉となりました。

特にスマホやPCを当たり前に扱える若い世代にとっては馴染み深い言葉かもしれません。

しかし、スマホやPCを苦手としている人々には、なかなか馴染みがない言葉だと思います。

なるべく専門分野に偏らないよう、誰が聞いてもわかりやすいかたちで説明していきたいと思います。

「上位互換」の読み方

まずは読み方から始めます。

「上位互換」は「じょういごかん」と読みます。

読み方はそのままなので、そこまで難しくはないと思います。

「上位互換」の意味

それでは「上位互換」についての意味について説明してまいりましょう。

上位のものが下位のものと互換性を持つこと

「上位互換」の意味は、「上位にある商品などが下位にランクされている商品の性能に対して互換性を持っている状態」となります。

一般的に商品や製品というものは後から発売されるものの方が性能面でも機能面でも優れているものです。

それは車や家電製品、パソコンに関する製品においても例外ではありません。

後発になればなるほど先発商品の不足していた機能や性能が改善され、より完成度の高いものとして生まれ変わるのです。

ところが従来ならば後から出た商品は先発された商品の旧機能を使えない、つまり互換性がなかった事態がほとんどだったのです。

それを改善したものが「上位互換」という発想なのです。

グレードが上がっている状態を指す

「上位互換」とは「グレードが上がっている状態」を一般的に指して言うことになります。

後発された商品や部品、製品の類は先発されたそれらの特徴を踏まえたうえで、消費者が求めるニーズを満たしていないと厳しい競争に勝てません。

よって「上位互換」に値するものは必ずと言っていいほどグレードが上がっているのが通常と思ってもらっていいでしょう。

そもそも「グレード」とは「等級」「階級」「学年」「階層」といったようにある基準を満たしたものが所属するグループのようなもので内容やレベルが上がるにつれてグレードも上がっていきます。

「上位互換」に属する意味合いとはこの「グレード」の高低にも影響を与えるのです。

上位互換とされるものの対象

それではここからは「上位互換」とされる対象を紹介していきます。

品質

「品質」は「上位互換」の対象となる重要な要素です。

同じ洋服でも1ヶ月でヨレヨレになるものと、2年以上着ていても全くつかれない洋服とでは素材を含めて品質が大きく違うということは分かると思います。

「上位互換」に位置づけられるものには「品質」が大きくものをいっているのです。

性能

「性能」とは機械や道具を使って何かをしようとしている時に、いかに性質が合っていて能力が高いかを問うものです。

この「性能」が高ければ高いほど「上位互換」としての対象に相応しい要素となるのです。

性能が高ければ仕事は捗りますし作業も効率よく行えます。

性能のよくない商品や部品をカバーしてくれれば、まさに「効率的」な買い物となるでしょう。

デザイン

「デザイン」も「上位互換」の対象となりえる要素です。

デザインとは意識して図案や模様を考案して描かれたものです。

そこには限りなく商業的なイメージがついてきます。

ということはデザインがよければ売れる、よくなければ売れないという事実が存在するから「上位互換」の対象となり得たのです。

世の中の進歩は留まりません。

デザインも同じように常に私たちのイメージを覆していくものなのです。

機能

「機能」も上位互換の対象となる要素です。

「機能」とは「ある行いたい事に対して、それを行うに当たって、本来備えている働きが期待に削がずしっかりと結果を出すようなさま」を言います。

「暑い時にエアコンが機能する」「バッターの選球眼が機能する」といった感じですね。

何かを解決したいときにそれを手助けして満足いく結果を引きだしてくれる重要な手段を指していいます。

上位互換に値するものはこのような「機能」を備えているからこそ、多くの消費者からの支持を得られるのです。

人物

上位互換の発想には「物」ばかりではなく人間、つまり「人物」も対象となってきます。

組織において上の立場にいる人間ならば当然ながら下の人間が行う仕事や任務にも高パフォーマンスを発揮して当然、という見方です。

これはその人物がどれくらいの下積みを経験してきたかによっても結果は変わってくるでしょう。

企業にとったら人が嫌がるような仕事でも、レベルを落とさずに結果を出してくれる人材が多数必要ということになるわけですね。

人に対して使用するときは注意

「上位互換」の考え方を人に対して使用するときは十分な配慮が必要となります。

特に公務員のエリートコース採用されたような人物たちには要注意です。

それはこれらの人達が平均的な下積みを経験せずに出世街道をひた走るからです。

そのような人達がレスポンスの低い作業や仕事をこなせるか、はなはだ疑問符がついてしまいますからね。

「上位互換」の対象となるべきものは人物も考えられますが、全ての人が対象者とはならないことを意識しましょう。

上位互換の具体的な例

それではここからは「上位互換」に相当する具体的な例を列挙していきましょう。

スマートフォン


スマートフォンの進化は留まるところを知りません。

メーカー各社は競うように、毎年新機種を発表し消費者の需要の喚起を図っています。

しかし、だからといって消費者全てが毎年、新しいスマートフォンに買い替えるわけではありません。

むしろ現状の機種を末永く使っている人の方が多いと思います。

そのためスマートフォンの新機種も旧機種の機能を、一切使えないようにすることはできないのです。

新しい機種には魅力的な機能が増えていると思いますが、従来から使用されている機能にも十分対応しているからこそ顧客からの信用を失わないのでしょう。

TV

「TV」も上位互換に相応しい対象物といえるでしょう。

TVの進化の波は4Kや8Kの登場により、ますます激しくなっていきます。

しかし、かつての薄型ハイビジョンテレビで十分だという層も圧倒的です。

よって新しく発売されるTVも、旧機種の特徴を踏まえた機種作りがまだまだ主流になっているでしょう。

特にTVの背面端子は、かつてのビデオやオーディオ機器が使えるように配慮されています。

このあたりが「上位互換」としての面目躍如といったところなのでしょう。

オーディオ機器

オーディオ機器の進化の波も早いです。

音楽媒体の主流はレコードやカセットテープ、CDからネット配信へと変貌していきました。

しかし、CDやMDを使える機種も旧タイプながら一部残っています。

いずれはそのような機能を持つオーディオ機器も消えるかもしれませんが、今の時代ならばまだまだ「上位互換」として使うことができる機種を探せますよ。

キッチン家電

近年のキッチン家電の進歩は目覚ましいものがあります。

ほんの数年前の商品、例えば炊飯器一つとってもご飯を美味しく炊くための機能が日進月歩で進化してきています。

しかしながら、キッチン家電は誰が使っても美味しい料理を提供するという目的は変わりません。

キッチン家電こそ旧機種のいいところも物足らなかったところも包み込んだ電気製品として、今後も多くの消費者の需要を満たすでしょう。

本などの新版


本などの「新版」と呼ばれるものはまごうことなき「上位互換」を代表するものといえます。

つまり本や書籍類に載っている文字や文章が変わってしまうことはないからです。

一般的に本などが新版として発行される時は旧タイプよりも、文字の大きさが変わっていたり全体の体裁がよくなって読みやすくなっているものです。

勿論、旧タイプの本でも作品の品質に何の変化はありません。

本などの新版の「上位互換」は、読む人のことを考えたありがたい「改変」といえるでしょう。

ゲーム機

ゲーム機の「上位互換」もゲーマーの方にとったら半ば常識といえるでしょう。

新しいゲーム機を購入して古いゲームソフトを使えないようでは意味がないからです。

様々なタイプに対応できるから「上位互換」という発想がゲーム機に成り立つのですよね。

PCソフト

PCソフトも「上位互換」必須のものでしょう。

PCに使われるソフトは1ヶ月もたたないうちにどんどん更新されていきます。

すなわち「アップデート」という行為です。

しかし、全ての人がこの処理を行っているわけでもありません。

PCソフトやその他のPCサイト、プログラムはどれだけ型が最新式になったとしてもそれらのすべては旧式を元にして生まれています。

よって新しいソフトを導入したからといって、今まで使っていた様々な機能が使えなくなる、ということはありません。

ファッションブランド

ファッションブランドも上位互換の常連といえます。

ファッションはそれまでの流行やデザインといったものを踏襲しながら、新しいものを立ち上げていきます。

つまり原稿の最先端のブランドには脈々と裏付けられた、そのブランドのみが持つ「オリジナリティ」というものが息づいているからです。

「グッチ」や「エルメス」などの超一流ブランドが普遍的に受け入れられているのも、古くからあるそのブランドのオリジナリティが守られているからです。

これこそファッションブランドにおける「上位互換」といえるでしょう。

ステーショナリー用品

「ステーショナリー用品」、つまり「文房具」や「事務用品」のことですね。

これらにも「上位互換」の精神が息づいています。

例えばホッチキス。

今やプチファッション感覚のホッチキスが店頭に並んでいます。

しかし機能面を含めて使う用途は書類を綴じることです。

この機能をなくしてしまったら、もはやホッチキスとは呼べなくなってしまいます。

最新型のステーショナリー用品は、かつてないほどの革新的なデザインや外見を施しながら使い勝手は見事に旧タイプを踏襲しているのです。

大学などの学校

大学などの学校も上位互換を意識したスタイルを貫いています。

それは時代が変わっても、学問や知識の本質に変わりはないからです。

もし昔から教えられてきていた教科の内容が時代の変遷とともに全く違うものになってしまったら、以前の教育は成り立たなくなってしまいます。

そんなことがないように大学や学校は時代に合った専門性を取り入れつつ、かつての教えも今の時代に通用するように配慮・工夫しています。

また大学などの学校群の「上位互換」の精神が発揮されなかったら競争の激しい今の時代にあって、大学といえども淘汰されてしまう危惧があることも忘れてはならないのです。

飲食店などのお店

飲食店などのお店も上位互換の精神で経営しています。

それはそのお店の「味」を損なってはいけないからです。

例えばラーメン屋さんだったとして、新商品を発売したとしてもそのお店の売りである「味」を落とした商品を出すわけにはいかないということです。

お客さんはそのお店の「味」のファンであるわけです。

値段が高くなったとしても脈々と受け継がれたそのお店の「味」は変えられないし、お値段が下のラーメンであっても上位に属するラーメンの味がリンクしていないとお客さんの期待を裏切ることになるからです。

飲食店の上位互換は舌の肥えたお客さんにはすぐに見破られてしまうことでしょう。

食べ物や料理

食べ物や料理にも当然ながら「上位互換」の精神は息づきます。

高いお値段の料理ならば尚更、そのお店の最多販売メニューの味付けの料理を凌駕していないといけませんし、その一品だけでお客さんを満足させなければいけません。

そしてお値段の安い料理でも高級料理に遜色のない満足感を出す事も食べ物や料理の宿命といえるでしょう。

芸能人やタレント

芸能人やタレントといった「芸」を売る人間たちにとっても「上位互換」の気持ちは必要です。

つまり売れている芸能人やタレントならば自分たちより売れていない同じ立場の人間よりも面白く、芸も逸品でなければならない、ということです。

売れていない芸能人の方が売れている芸能人よりも素晴らしかったり面白かったりしていたら、その人気の行方は一気に逆転してしまうでしょうね。

「上位互換」に関連する言葉

それでは次にまいります。

今度は「上位互換」に関連する言葉を紹介していきましょう。

下位互換

「下位互換」とはあるシリーズの下位に属する商品の機能がグレード的に上位に位置する商品の機能を使えるか、という事になります。

つまり「上位互換」と反対の意味を持つ言葉ということですね。

前方互換

「前方互換」とは、
新旧の製品のうち、古い製品がより新しい製品の機能やデータ形式を扱うことができることである。後に登場した製品の仕様に対する互換性(コンパチビリティ)ともいえる。

https://www.weblio.jp/content/%E5%89%8D%E6%96%B9%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7より引用

ということになります。

つまり発売されたタイミングを焦点にしているということですね。

後方互換

「後方互換」とは、
新旧の製品を対置して旧製品の側に基点を置き、旧製品が新製品に対する互換性を持っているかどうかを示す際に用いられる表現といえる。

例えば、オフィスソフトの新バージョンで採用されたデータ形式のファイルを旧バージョンでも開くことができる場合、(旧製品は)前方互換性を持つといえる。

前方互換性とは逆に、新製品が旧製品の仕様に対応している状況は「後方互換性がある」と表現される。

https://www.weblio.jp/content/%E5%BE%8C%E6%96%B9%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7より引用

となっています。

つまり新しい方の商品を主役にしている点がポイントとなっています。

少々ややこしかったかもしれませんが、しっかりと基本をおさえておきましょう。

「上位互換」を正しく使いこなそう!

今回は「上位互換」という言葉について意味や使い方などを解説してまいりました。

「上位互換」という言葉自体はIT用語に分類される言葉なのですが、日常会話にも応用して使えますので覚えておいて損のない言葉だと思います。

しっかりと理解しておきましょう。