この機能をなくしてしまったら、もはやホッチキスとは呼べなくなってしまいます。
最新型のステーショナリー用品は、かつてないほどの革新的なデザインや外見を施しながら使い勝手は見事に旧タイプを踏襲しているのです。
大学などの学校
大学などの学校も上位互換を意識したスタイルを貫いています。
それは時代が変わっても、学問や知識の本質に変わりはないからです。
もし昔から教えられてきていた教科の内容が時代の変遷とともに全く違うものになってしまったら、以前の教育は成り立たなくなってしまいます。
そんなことがないように大学や学校は時代に合った専門性を取り入れつつ、かつての教えも今の時代に通用するように配慮・工夫しています。
また大学などの学校群の「上位互換」の精神が発揮されなかったら競争の激しい今の時代にあって、大学といえども淘汰されてしまう危惧があることも忘れてはならないのです。
飲食店などのお店
飲食店などのお店も上位互換の精神で経営しています。
それはそのお店の「味」を損なってはいけないからです。
例えばラーメン屋さんだったとして、新商品を発売したとしてもそのお店の売りである「味」を落とした商品を出すわけにはいかないということです。
お客さんはそのお店の「味」のファンであるわけです。
値段が高くなったとしても脈々と受け継がれたそのお店の「味」は変えられないし、お値段が下のラーメンであっても上位に属するラーメンの味がリンクしていないとお客さんの期待を裏切ることになるからです。
飲食店の上位互換は舌の肥えたお客さんにはすぐに見破られてしまうことでしょう。
食べ物や料理
食べ物や料理にも当然ながら「上位互換」の精神は息づきます。
高いお値段の料理ならば尚更、そのお店の最多販売メニューの味付けの料理を凌駕していないといけませんし、その一品だけでお客さんを満足させなければいけません。
そしてお値段の安い料理でも高級料理に遜色のない満足感を出す事も食べ物や料理の宿命といえるでしょう。
芸能人やタレント
芸能人やタレントといった「芸」を売る人間たちにとっても「上位互換」の気持ちは必要です。
つまり売れている芸能人やタレントならば自分たちより売れていない同じ立場の人間よりも面白く、芸も逸品でなければならない、ということです。
売れていない芸能人の方が売れている芸能人よりも素晴らしかったり面白かったりしていたら、その人気の行方は一気に逆転してしまうでしょうね。
「上位互換」に関連する言葉
それでは次にまいります。
今度は「上位互換」に関連する言葉を紹介していきましょう。
下位互換
「下位互換」とはあるシリーズの下位に属する商品の機能がグレード的に上位に位置する商品の機能を使えるか、という事になります。
つまり「上位互換」と反対の意味を持つ言葉ということですね。
前方互換
「前方互換」とは、
新旧の製品のうち、古い製品がより新しい製品の機能やデータ形式を扱うことができることである。後に登場した製品の仕様に対する互換性(コンパチビリティ)ともいえる。
https://www.weblio.jp/content/%E5%89%8D%E6%96%B9%E4%BA%92%E6%8F%9B%E6%80%A7より引用
ということになります。
つまり発売されたタイミングを焦点にしているということですね。
後方互換
「後方互換」とは、
新旧の製品を対置して旧製品の側に基点を置き、旧製品が新製品に対する互換性を持っているかどうかを示す際に用いられる表現といえる。
例えば、オフィスソフトの新バージョンで採用されたデータ形式のファイルを旧バージョンでも開くことができる場合、(旧製品は)前方互換性を持つといえる。
前方互換性とは逆に、新製品が旧製品の仕様に対応している状況は「後方互換性がある」と表現される。