「比喩」とはどういう意味なのか?「比喩」の使い方や「比喩」を使った例文をご紹介して「比喩」を徹底解明していきたいと思います。

「比喩」の意味や使い方を学ぼう

私たちは日常的に何らかの手段で「比喩」という表現方法に触れていたり使っていたりします。

「比喩」というものの意味や使い方をマスターして、自身のコミュニケーション能力をアップさせる手助けにしましょう。

「比喩」の読み方

まずは「比喩」の読み方は「ひゆ」です。

それほど難しい漢字ではないと思いますので、このままで読み方を覚えておきましょう。

「比喩」の意味


それでは「比喩」の意味について説明してまいりましょう。

説明するときに他の物事になぞらえて表現すること

「比喩」とはあるものごとを説明しようとするときに内容や補足事項として好印象を与えたり、理解の手助けになるような言葉や単語で置き換えて説明する手段です。

文章で説明すると長々となって理解しにくいかもしれませんが、日常において使われている場面を耳にすれば「ああ、そういうことか」と、案外素早く理解できるものだと思いますよ。

簡単に言うと「何かに例えること」

「比喩」は簡単に言えば「何かほかのものに例えたり置き換えて言っている」方法です。

つまり「〇〇のような」「〇〇のようだ」といった使い方ですね。

「友人の〇〇くんは太陽のように明るい子だ」「タヌキがボールのように転がっている」といった具合です。

「比喩」の表現の仕方はさして難しくはありません。

ただ、センスがあればあるほど「比喩」という手段は大きくものを言う表現方法となるのです。

例文から見る「比喩」の使い方


それではここからは「比喩」という言葉を用いた例文をご紹介していきましょう。

比喩を使って文章を綴っていく

「比喩」を使って文章を脈々と綴っていく状況を示しています。

文章中にいくつかの比喩を用いている状況です。

勿論、この例文からはどのような比喩を用いているのかは分かりません。

あくまで「比喩」という言葉が使われている情景を示した例文といえます。

彼の用いる比喩は非常に分かりやすい

「比喩」というものはある程度のセンス、つまり国語力や日本語のセンスというものが問われます。

言い得て妙、という感じで相手に大きな感動と感激を与えらるような比喩を使えたなら、一層、比喩の効力が増すからです。

ただ、受けを狙い過ぎて墓穴を掘らないように気をつけるのも「比喩」の特徴です。

ということは日本語という言語が持つ奥ゆかしさや洒落っ気、笑いのツボというものを押さえる能力も求められることになるからです。

何にでも「比喩」の表現を使っても、伝える相手に正しく伝わらなければあなたの日本語能力を疑われかねなくなる、ということですね。

比喩は相手に伝わらないと意味がない

この例文は「比喩」の本質を問う、例文となっています。

すなわち「比喩」というものは一種の伝達手段であり、正しくない使い方をすれば相手に全く通じなくなる可能性を含むもの、ということを訴えているのです。

例えば「レモンのような鮮やかな緑色をしたサラダだ」と言ったとします。

さてこの比喩を聞いて何人の人が同感するでしょうか。

恐らく多くの人が、おかしな日本語として認識するでしょう。

そして相手のコミュニケーション能力に疑いの目を向けるでしょう。

このように「比喩」という伝達手段は相手の国語力を推し量ってしまうものさしにもなってしまうのです。

その比喩の仕方はオシャレだね

この例文で訴えている「比喩」は、相手のコミュニケーションのセンスを褒め称えている文章となっています。

「オシャレ」というセンスはなかなか難しいものです。

さりげなさとカッコよさ、頭のよさなどが求められます。

また押しつけがましさもない方が、相手にはいい印象を持ってもらえます。

言葉においてオシャレなセンスを持とうと思えば、生き方を根本的に見直していかないと思い通りにはいかないでしょう。

オシャレなセンスというものは、頭の中に知識だけを詰め込んでもなかなかうまくいきません。

人間性というものが問われますからね。

比喩表現をする意味

それでは次に比喩表現をする意味について考えてみましょう。

相手にとって理解しやすくなる

比喩表現をすることは、相手にとって非常に物事を理解しやすくなるという特徴があります。

比喩はある説明したい事柄を別の言い方に置き換えています。

その置き換えられた言葉や内容は、誰にでもわかりやすい簡単なものが使われることが多いのです。

だから相手にとって非常に理解しやすくなるのです。

「比喩」という手法は相手の理解を短時間で劇的に深める画期的な方法だといえるのです。

説明の内容を印象付けられる

「比喩」という表現手段は説明の内容をより一層、記憶に印象付けることができます。

例えば色の説明をするにしても、赤色を説明しようと思ったら何か例えになるようなものを引き合いに出して説明した方が、圧倒的に相手に印象付けることができます。

赤という色はピンクよりも濃く黄色よりも鮮やか、といった表現をするよりも「血のような」とか「リンゴのような」という追加表現をした方が分かりやすいですよね。

比喩は相手が分かりやすいように伝えるための表現手段なのです。

比喩表現の種類

それではここからは「比喩表現の種類」についてみていきましょう。

「比喩」にはいくつかの種類が存在します。

それらを使いこなして「比喩」を自分のものにしてしまいましょう。

擬人法

「比喩」に使う種類に「擬人法」があります。

これは例えたい対象を例えられるはずもない「人」で比喩しているところに特徴があります。

以下に2つの例文を紹介しておきましょう。

海が私たちを呼んでいる

この例文からは待ちに待った夏休みか休暇で待望の海へ遊びに行くというプランが成り立ったか、あるいは実際に海に来て心躍る心境になっている気分を表しています。

海が人間のように自分たちを呼ぶはずがありません。

海はただひたすら波打ち際を寄せては返しているだけです。

それなのに海が呼んでいる。

それほど興味ある、あるいは好奇心でいっぱいの好きな人から声をかけられてウキウキしているのと同じ心境の自分の思いを吐露しているのです。

人間は好きな人から呼び止められたら一瞬「ドキッ」としますよね。

それくらい海が好きな対象である、という表現になっているのです。

たくさんの花が笑っている

この例文の主役は「花」ですが、花が笑うなんて面白い表現でもありますし、反対に怖い表現かもわかりませんね。

「たくさんの花が笑っている」。

つまり花があたかも友人や気心の知れた人たちかのように親しげに、かつ優しく自分に微笑みかけてくれている、といった心境を表しているのです。

先程の海といい、花といい、どちらも人間ではない対象が人間が行うような行動を取っているかのような表現こそ、比喩における「擬人法」の真骨頂といえるのです。

直喩

比喩に用いられる「直喩」とは「2つの物事を使って直接的に比較した表現法」となります。

つまりその2つの物事は全く同じ意味をなしています。

直喩も比喩の一種となるのです。

彼の饒舌さは落語家のようだ

この例文は落語家が流れるように饒舌に話すことを前提として、彼の話し方を直喩しています。

つまり彼の話し方は落語家顔負けなほど饒舌だと言っているのです。

一般的に落語家が話し下手で、たどたどしく話すようなイメージは持たないでしょう。

落語家と名の付く人はご多分に漏れず饒舌で話し好きです。

彼の話しっぷりはまさしく落語家と同じだと比喩しているのです。

幽霊のように存在感がない

この例文の幽霊に対して使われている対象は、人なのか物なのか判別がつきません。

ただその対象は幽霊のように存在感が恐ろしくないことを比喩しています。

つまりそのものは幽霊と同じような存在感を持っている、という直喩になっています。

もしこの対象者が人間だったらありがたくない比喩でしょう。

その人はあまりにも物静かでどこにいるのか気配すら感じられない、ということですからね。

直喩に使う言葉があまりありがたくない言葉を使う場合は、配慮と気遣いも必要になってくるでしょう。

隠喩

さて次は「隠喩」です。

隠喩とは通常の比喩による表現、「〇〇のようだ」ではなく「〇〇は〇〇だ」というように別の言葉をダイレクトに決めつけた表現手段となります。

ではその例文を以下に紹介していきましょう。

君の瞳はダイヤモンドだ

この例文は、好きな女性に対して何とか気を引きたい男性が使っている場面なのでしょう。

女性に気に入られるためにはとにかく褒めることです。

瞳がダイヤモンドと同じだと言われて悪い気はしないと思います。

最高の褒め言葉となる可能性は大きいでしょう。

隠喩表現はこのように単刀直入に言い切ってしまうのが使い方の基本です。

君は僕の太陽だ

この例文も相手を褒めちぎる言葉です。

「君は僕の太陽だ」と言い切るのですから、相手に対する好意は並々ならぬものがあります。

太陽とはあらゆる生物が生きてゆくためになくてはならないものです。

相手の人物なしでは自分の人生も終わりになる、という思いをこの例文から受け取ることができるでしょう。

「比喩」の類語

それでは次にまいります。

今度は「比喩」の類語について紹介していきましょう。

形容

「形容」とはものごとの姿、形、本質、性質、ありさまといったものを他のものに例えて言い表すことを意味します。

他のものに例えるという表現方法は、まさしく「比喩」と同じ意味となり類語として認識されるべきものでしょう。

「野生のライオンは言葉には言い表せないくらいの荒々しさを持つ」といった言い方になります。

「比喩」とは文章表現において言い回しが違ってきますが、言おうとしているところは同じになりますね。

暗喩

「暗喩」とは比喩の手法の一つであり別名を「隠喩」とも言います。

つまり「〇〇のような」といった表現ではなく、ストレートにズバリ決め込む言い方となるのです。

「彼は鬼だ」「朝日は美しい」といった具合です。

比喩的な表現だと「彼は鬼のようだ」「朝日のように美しい」となります。

暗喩的表現を使えば、より強烈な印象を相手に与える効果があるでしょう。

明喩

「明喩」は「直喩」とほぼ同じ意味の言葉です。

つまり「〇〇のようだ」「〇〇のような」といった表現手段をとる比喩です。

「彼女の愛嬌の良さはまるで天使だ」「雪のように白い肌をしている」といった具合です。

それぞれ「ように」や「ようだ」で形容された「天使」や「雪」という言葉で具体的な想像ができる、といった具合になります。

間接的に相手を表現する手法が「明喩」であり「直喩」ということになるのです。

その反対でストレートにズバリ、指摘するのが「暗喩」であり「隠喩」なのです。

象徴

「象徴」とは英語の「シンボル」とも言いますね。

抽象的で説明しにくい事柄や物事をある具体的な分かりやすい別の言葉を用いて分かりやすくしたもののことを言います。

例えば「鳩は平和の象徴だ」とか「バッハはクラシック音楽を象徴する音楽家だ」といった具合ですね。

「鳩」とはどういった思いが込められている生き物なのか、あるいはバッハはどういった人物なのかということが一言で理解できる表現手段なのです。

象徴にまつわる単語をたくさん覚えておけば、あなたのコミュニケーション能力は格段にアップすること間違いないでしょう。

縮図

「縮図」とは「世の中のあらゆる様相を規模や視点を小さくして捉えた表現手段」です。

「ストレスは社会の縮図だ」とか「受験は世の中の縮図だ」といった感じです。

つまり「ストレス」というものは社会全般において多くの人を悩ませるありがたくないもの、という意味を訴えており「受験」というものは世の中において避けては通れず、かつ得点主義の優劣を嫌でも味わされる過酷な一瞬、といった背景を訴えています。

このような表現方法も限りなく「比喩」と同類とみなされるもの、という位置づけになっているのです。

比喩を使えば話上手になれる!

今回は「比喩」の意味や使い方を例文をつけて説明してまいりました。

比喩的な手法を取り入れて日常会話に臨めば、あなたの語彙は豊富になりコミュニケーション能力の格段のアップに役立ってくれるでしょう。

日本語という言語は単純な伝達手段ではありません。

相手の心に印象に残る言葉を伝えるためには、様々な表現の仕方が存在するのです。

「比喩」もそんな手段の一つです。

「比喩」の使い方をマスターして相手から敬意を受けるような言葉の力を培いましょう。