その比喩の仕方はオシャレだね
この例文で訴えている「比喩」は、相手のコミュニケーションのセンスを褒め称えている文章となっています。
「オシャレ」というセンスはなかなか難しいものです。
さりげなさとカッコよさ、頭のよさなどが求められます。
また押しつけがましさもない方が、相手にはいい印象を持ってもらえます。
言葉においてオシャレなセンスを持とうと思えば、生き方を根本的に見直していかないと思い通りにはいかないでしょう。
オシャレなセンスというものは、頭の中に知識だけを詰め込んでもなかなかうまくいきません。
人間性というものが問われますからね。
比喩表現をする意味
それでは次に比喩表現をする意味について考えてみましょう。
相手にとって理解しやすくなる
比喩表現をすることは、相手にとって非常に物事を理解しやすくなるという特徴があります。
比喩はある説明したい事柄を別の言い方に置き換えています。
その置き換えられた言葉や内容は、誰にでもわかりやすい簡単なものが使われることが多いのです。
だから相手にとって非常に理解しやすくなるのです。
「比喩」という手法は相手の理解を短時間で劇的に深める画期的な方法だといえるのです。
説明の内容を印象付けられる
「比喩」という表現手段は説明の内容をより一層、記憶に印象付けることができます。
例えば色の説明をするにしても、赤色を説明しようと思ったら何か例えになるようなものを引き合いに出して説明した方が、圧倒的に相手に印象付けることができます。
赤という色はピンクよりも濃く黄色よりも鮮やか、といった表現をするよりも「血のような」とか「リンゴのような」という追加表現をした方が分かりやすいですよね。
比喩は相手が分かりやすいように伝えるための表現手段なのです。
比喩表現の種類
それではここからは「比喩表現の種類」についてみていきましょう。
「比喩」にはいくつかの種類が存在します。
それらを使いこなして「比喩」を自分のものにしてしまいましょう。
擬人法
「比喩」に使う種類に「擬人法」があります。
これは例えたい対象を例えられるはずもない「人」で比喩しているところに特徴があります。
以下に2つの例文を紹介しておきましょう。
海が私たちを呼んでいる
この例文からは待ちに待った夏休みか休暇で待望の海へ遊びに行くというプランが成り立ったか、あるいは実際に海に来て心躍る心境になっている気分を表しています。
海が人間のように自分たちを呼ぶはずがありません。
海はただひたすら波打ち際を寄せては返しているだけです。
それなのに海が呼んでいる。
それほど興味ある、あるいは好奇心でいっぱいの好きな人から声をかけられてウキウキしているのと同じ心境の自分の思いを吐露しているのです。
人間は好きな人から呼び止められたら一瞬「ドキッ」としますよね。
それくらい海が好きな対象である、という表現になっているのです。
たくさんの花が笑っている
この例文の主役は「花」ですが、花が笑うなんて面白い表現でもありますし、反対に怖い表現かもわかりませんね。
「たくさんの花が笑っている」。