「目安」という言葉は日常会話の中において頻繁に目にかかる機会が多いかと思います。

では「目安」とはどういった意味で、どういう使い方をすればいいのでしょうか。

例文を参考にしてもらいながら分かりやすく解説していきます。

「目安」の意味や使い方を学ぼう

「目安」という言葉は、日常生活においてもビジネスシーンにおいてもよく使われる言葉です。

よって知っておいて損のない役に立つ言葉となってくれるでしょう。

「目安」の意味、その使い方を徹底的にマスターしましょう。

「目安」の読み方

「目安」は「めやす」と読みます。

読み方については知っている方も多いのではないでしょうか。

「目安」の意味


それでは「目安」の意味について説明していきます。

おおよその基準

「目安」にはいくつかの意味があります。

まず最も一般的な解釈で認識されているものが「大よその基準」ということです。

基準というものは、ある一定ラインを下回らないように決められた最低線のことです。

よって基準というものは本来、厳格に守られなければならないものなのですが、目安はそれに較べれば厳格さが緩くなってきます。

例えばある商品の品質基準テストがあったとして、60点以下ならば基準を下回るのですが、そこに「目安」という言い方をするだけで60点前後の基準、という判断になってきます。

つまり59点、58点あたりでも場合によっては合格ラインとみなされるのです。

このように、おおよその基準というものは相手にプレッシャーを与えにくい効果もあります。

目安とは相手を追い詰めないための便利な基準値ともいえるのです。

だいたいの見当

世の中に認識されている「目安」のもう一つの意味は「だいたいの見当」です。

「見当」とは何かを行おうと思うに当たって、どれくらいの基準・レベルにまで仕上げたり完成させたりすればいいのかを判断するものです。

つまり一種の「ものさし」のようなものですね。

「目安」における「だいたいの見当」は猶予を大目にみています。

厳格に納期を決めるのではなく、2~3日の余裕を持った設定となっています。

こうすることによって、実行者に余計なプレッシャーをかけずに作業に没頭してもらう狙いがあるからなのです。

ミスや失敗を防ぎ、完成度の高い作業や作品作りができるという利点があるからですね。

箇条書きにした文章のこと

「目安」には別の意味として「箇条書きにした文章」という意味もあります。

箇条書きとは主語、述語などを省略したメモ程度の文章であり項目を一つ一つ分けて書いたものを言います。

これらの書き方も文章表現方法における一つの「目安的」な書き方と捉えらているのです。

古くは「目安書き」「目安箱」とも言われていましたね。

そろばんで使われる用語


「目安」はそろばんにも使われる意味があります。

梁に印したマークが目安と呼ばれ、これは小数点や位の位置を指し示すための使い方となっています。

そろばんを使ったことのある方は、すぐにご理解できると思います。

この目安がないと、そろばんで掛け算や割り算をやりにくくなりますからね。

「目安」の使い方

それでは次にまいります。

今度は「目安」の使い方についてみていきます。

世の中で「目安」はどのような場面で使われているのか、分かりやすく解説していきますね。

物事の判断をするときに

物事の判断をしたり下したりするときに「目安」という概念は使われます。

例えば、良い事と悪い事の区別をする際に「目安」という概念は生かされます。

人を叩いたり悪口を言ったりしたらそれは悪い事として区別します。

反対に人を褒めたり優しく頭を「よしよし」といった行為をするときは「良い事」としてみなされます。

これらの行動規範の区別を具体化したものが「目安」になります。

判断に迷うときはこのような「目安」を参考にすればいいのです。

他との比較をするときに

他のことと比較をしたいときにも「目安」は使われます。

今、自分が行っている事の成果が、果たして正しいのか間違っているのか。

その判断基準を知るものさしが「目安」になるのです。

例えば学校の図画工作の授業で、自分の作っている何かの彫刻の作品の出来栄えを他の人のものと比較してみる。

このような行為を行う際に「目安」というものが生かされます。

彫り具合や表面の滑らかさなど他者との比較をしないといい作品にはなりません。

このように自己満足の世界で終わらない効果を発揮するために「目安」というものは必要になってくるのです。

一般的に示すものとして

世の中の一般的な行動規範を指し示すものとしても「目安」は多数の場面で使われています。

家のテレビを何時間つけて視聴しているか。

これなどは個人差もありますが、大まかな平均値というものも各種の調査によって数値が出ています。

これらの基準を「目安」として自分に当てはめるのです。

例えば、全国平均の一般家庭のテレビ視聴時間数が5時間だったとして、自分の家が何時間テレビをつけて見ているか。

これを判断するための材料にするのです。

目安という概念は、世の中全ての一般的なものごとの判断に使われているのです。

数量などを教えるときに

数量などを数えるときにも「目安」は使います。

「おおまかな目安として3杯分、水を汲んできてください」とか「あの大学の合格偏差値はおよその目安、65だ」などという言い方ですね。

数を相手に伝える時は目安をよく使います。

それは数字は嘘をつかないからです。

「1」といえば間違いなく「1」ですし、「10」といえば「10」です。

数字には、間違いようのない概念が込められています。

だからビジネスや商売において、売上高や利益を伝える手段として数字が使われるのです。

「今期の会社の売上高は1000億円という目安です」などという言い方はしません。

数字はあくまで結果を伝えるものです。

未来予想をする場合のみ「目安」を用いるようにしましょう。

「目安」の例文

それでは「目安」を使った例文をいくつかご紹介していきましょう。

3日後を目安に作業を完成させる予定だ

この例文は「3日後」という将来の約束ごとを表現しています。

よって「3日後」を一つの目途にして作業にとりかかり完成させましょう、という意図が読み取れます。

3日間という期日の猶予は、この作業の大変さを慮っての数字です。

よって、あまりにも早く作業を完成させてしまったらミスの多い結果になっているかもわかりまんし、完成に4日も5日もかかっていたらそのやった本人の能力が劣っている、という見方をされる可能性もある、ということになるでしょう。

試験の合格は80点以上を目安とする

試験の合格最低点というものは、その年によって変動します。

それは問題の難易度が変わるからです。

易しい問題が多ければ合格最低点の下限は上がりますし、逆に難問ばかりだったらその数値は下がります。

80点という数字は、データの平均をとった数値ということになります。

よって、とりあえず80点を取っていたらその試験の合格に限りなく近づくであろう、という意図を込めた文書となっているのです。

飲み会にかかる費用の目安をつける

飲み会の参加費用は利用するお店によって変わります。

安い金額で済むお店は料理が美味しくないかも分かりまん。

かといって、あまりに高級なお店を選択すれば参加者に偏りが出てしまいます。

飲み会にはなるべく全員に参加してもらいたい。

よって、それにかかる費用を妥当な線で落ち着けたい額を「目安」という表現で表しているのです。

飲み会にかかる費用の目安をつけるのは幹事さんの腕次第でしょう。

カルピスを作るときは1:3を目安にする

この例文は、カルピスを最も美味しく飲むためのレシピを表しています。

つまりカルピスの原液1に対してお水を3倍分使うという事です。

ただこの数字配分も個人差を考えると絶対とは言えません。

あくまで多くの人がこの配分率なら、納得してカルピスを飲んで満足してもらえるだろうというものです。

「目安」というものは、不特定多数の人の意見に支持されているということも言えるのです。

目安で料理をつくれる人は料理上手だ

料理というものはさじ加減とも言われます。

つまり場数を踏んでその道のプロになってきたら、味つけの調味料の配分はいちいち計らなくともできるようになるのです。

だから目視しただけで塩や醤油の量を決められる人には「目安」という言葉を使っても大丈夫なのです。

これが料理の不得意な人に対してなら「目安」という言葉は使えないでしょう。

料理の決め手は「味付け」です。

これを会得するにはそれ相応の年月がかかります。

目安で料理を作れる人が料理上手と呼ばれる理由になります。

おわかりいただけましたでしょうか。

目安を決めておかないと集中できない

人が何かに取り組んで完成させようと思ったなら、ゴールをいつにするかということを決めておかないと集中して取り組めないものです。

大学や高校の受験においても、試験日が2月や3月と決まっているからやる気も起きるし集中力もわくのです。

これがいつ試験が行われるか分からない状態だったら、果たして集中力はわくでしょうか?

先を見越した期日やゴールを決めておくこと。

それが「目安」というわけです。

到達点の設定なくしていい結果は生まれないでしょう。

ゲームクリアにかかる時間の目安は30分だ

ゲームは一種の競争であり、それを達成するからこそ満足感や達成感を味わえるものなのです。

この例文の場合の30分という時間は、ゲーム克服にかける合格ラインのようなものです。

つまりそれ以上かかっていたらゲーム落第、という意味になるのでしょう。

よって29分、28分といったタイムでゲームを終えることが合格最低ラインをクリアした、という意味合いになるわけですね。

「目安」の類語

それでは次にまいります。

今度は「目安」の類語についてみていくことに致しましょう。

目標

「目標」とは行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%9B%AE%E6%A8%99/から引用

目標は上記の例から考えるに「目安」よりもキツめのかなり厳格な数字となってきます。

昔風にみたら「ノルマ」というニュアンスの方が当てはまるでしょう。

ただ何かを実現・達成するための到達点と考えれば「目安」の類語とみなすこともできるでしょう。

指標

「指標」とは物事を判断したり評価したりするための目じるしとなるもの。となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%8C%87%E6%A8%99/から引用

この「目じるし」という意味合いが「目安」とほぼ同じ意味と捉えてよいでしょう。

そして「指標」は多くのデータや平均値から割り出された数値でもありますので「目安」と同じような性質を持っていると捉えられるでしょう。

目処

「目途(めど)」とは目指すところ。目当て。また、物事の見通し。という意味を持ちます。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%9B%AE%E5%87%A6/から引用

「目安」とかなり似通った意味合いと捉えていいでしょう。

よって日常的会話に使う場合は「目安」でも「目途」でも同じようなニュアンスで相手に伝わる言葉と考えてもらっていいと思います。

基準

「基準」とは物事の基礎となるよりどころ。また、満たさねばならない一定の要件。という意味になります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%9F%BA%E6%BA%96/から引用

このように「満たさねばならない」という断定の意味合いを持つ言葉です。

少々、緩い期間設定をしている「目安」とは、細かく見たら意味が違うことに気づくでしょう。

ただ広義で考えれば物事を処理するに当たっての「期限」ともとれますので、あながち意味が全く違うとも言い切れないでしょう。

そう考えれば「基準」は「目安」の類語として認識しておいてもいいでしょう。

指針

「指針」とは物事を進めるうえでたよりとなるもの。参考となる基本的な方針。手引き。となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%8C%87%E9%87%9D/から引用

厳密に突き詰めたら「目安」とはニュアンスが違ってきますが、日常会話で使っても特に違和感はなく使えるでしょう。

ただ「指針」の方が内容において、より厳しい印象は受けますね。

物差し

「物差し」とは、物事を評価するときの基準。尺度。となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%89%A9%E5%B7%AE/から引用

「物差し」は通常なら定規や巻き尺のように長さを計る道具なのですが「目安」の類語としては上記の意味で捉えらえます。

「物差し」と「目安」は限りなく意味の近い類語としてみていいでしょう。

バロメーター

「バロメーター」とは状態・程度を推し量る基準となるもの。指標。となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC/から引用

細かくみれば「目安」とニュアンスは違ってきますが、日常会話レベルなら「目安」と類語扱いしていい言葉でしょう。

引き合い

「引き合い」の意味にはいくつかありますが、ここでは証拠・参考として例に引くこと。となります。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BC%95%E5%90%88%E3%81%84/から引用

証拠や参考にするためのある基準ともとれますので「証拠や参考の目安にする」ともいえるわけです。

「引き合い」も十分、「目安」の類語として使えるでしょう。

「目安」の意味や使い方をマスターしよう

今回は「目安」について説明してまいりました。

「目安」という言葉は日常的に様々な現場で用いられる言葉です。

この言葉の意味や使い方、及び類語の類についてもしっかり理解して、あなたのボキャブラリーの一つとして使いこなしマスターしましょう。