3日後を目安に作業を完成させる予定だ
この例文は「3日後」という将来の約束ごとを表現しています。
よって「3日後」を一つの目途にして作業にとりかかり完成させましょう、という意図が読み取れます。
3日間という期日の猶予は、この作業の大変さを慮っての数字です。
よって、あまりにも早く作業を完成させてしまったらミスの多い結果になっているかもわかりまんし、完成に4日も5日もかかっていたらそのやった本人の能力が劣っている、という見方をされる可能性もある、ということになるでしょう。
試験の合格は80点以上を目安とする
試験の合格最低点というものは、その年によって変動します。
それは問題の難易度が変わるからです。
易しい問題が多ければ合格最低点の下限は上がりますし、逆に難問ばかりだったらその数値は下がります。
80点という数字は、データの平均をとった数値ということになります。
よって、とりあえず80点を取っていたらその試験の合格に限りなく近づくであろう、という意図を込めた文書となっているのです。
飲み会にかかる費用の目安をつける
飲み会の参加費用は利用するお店によって変わります。
安い金額で済むお店は料理が美味しくないかも分かりまん。
かといって、あまりに高級なお店を選択すれば参加者に偏りが出てしまいます。
飲み会にはなるべく全員に参加してもらいたい。
よって、それにかかる費用を妥当な線で落ち着けたい額を「目安」という表現で表しているのです。
飲み会にかかる費用の目安をつけるのは幹事さんの腕次第でしょう。
カルピスを作るときは1:3を目安にする
この例文は、カルピスを最も美味しく飲むためのレシピを表しています。
つまりカルピスの原液1に対してお水を3倍分使うという事です。
ただこの数字配分も個人差を考えると絶対とは言えません。
あくまで多くの人がこの配分率なら、納得してカルピスを飲んで満足してもらえるだろうというものです。
「目安」というものは、不特定多数の人の意見に支持されているということも言えるのです。
目安で料理をつくれる人は料理上手だ
料理というものはさじ加減とも言われます。
つまり場数を踏んでその道のプロになってきたら、味つけの調味料の配分はいちいち計らなくともできるようになるのです。
だから目視しただけで塩や醤油の量を決められる人には「目安」という言葉を使っても大丈夫なのです。
これが料理の不得意な人に対してなら「目安」という言葉は使えないでしょう。
料理の決め手は「味付け」です。
これを会得するにはそれ相応の年月がかかります。
目安で料理を作れる人が料理上手と呼ばれる理由になります。
おわかりいただけましたでしょうか。
目安を決めておかないと集中できない
人が何かに取り組んで完成させようと思ったなら、ゴールをいつにするかということを決めておかないと集中して取り組めないものです。
大学や高校の受験においても、試験日が2月や3月と決まっているからやる気も起きるし集中力もわくのです。
これがいつ試験が行われるか分からない状態だったら、果たして集中力はわくでしょうか?
先を見越した期日やゴールを決めておくこと。
それが「目安」というわけです。
到達点の設定なくしていい結果は生まれないでしょう。