「同情」とは、「他人の身の上になって、その感情をともにすること。特に他人の不幸や苦悩を、自分のことのように思いやっていたわること。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%90%8C%E6%83%85/より引用
「同情」といえば有名な「同情するなら金をくれ!」というセリフがありましたね。
つまり「同情」とは相手の不幸を思いやり自分も同じ境遇となったつもりで相手に接する行動です。
よって「共鳴」すると比べれば本質的には違ってくるのでしょうが、どちらも同じ立場、気持ちに立っていますから類義語として扱うべきでしょう。
共感
「共感」とは、「他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%85%B1%E6%84%9F/より引用
「共感」は相手の意見・感情に特に強く同意しているわけではないのですが、反対の意思を表明しているわけでもありませんので「共鳴」の類義語として扱うのがふさわしいでしょう。
ただ、「共感」は「共鳴」に比べれば心から同感している度合いは薄いようです。
周りの皆が全て共感の意を示しているから自分も自然とそうなった、というムードも否定できないでしょうね。
シンパシー
「シンパシー」とは、「同情。また、共感。共鳴。」という意味になります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC/より引用
つまり「シンパシー」という和製英語は「共鳴」を含む他の類義語の和訳した言葉という便利な扱いになっています。
「シンパシー」一つで「共鳴」「共感」「同情」といった意味をとれるのですから、確かに汎用性に富んだ言葉だといえます。
ただ、だからといって何にでも「シンパシー」を当てはめてしまったら、あなたのボキャブラリー量が不足してしまいかねないかもしれません。
状況に応じた正しい言葉を使用したいものですね。
意気投合
「意気投合」とは、「互いの気持ちや考えなどが、ぴったりと一致すること。気が合うことをいう。」という意味になります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%84%8F%E6%B0%97%E6%8A%95%E5%90%88/より引用
「意気投合」も「共鳴」ほどの強固な意思の同感とまではいかないかも分かりませんが、相手の気持ちに同意して同じ考えの元で賛同する点においては、同じ意味合いとあり類義語として通用するレベルにあるでしょう。
以心伝心
「以心伝心」とは、「文字や言葉を使わなくても、お互いの心と心で通じ合うこと。」となります。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BB%A5%E5%BF%83%E4%BC%9D%E5%BF%83/より引用
「以心伝心」も「共鳴」しあったからこその結果となって表れた形態といえ、意味的にはどちらも同じ意味合いだと思っていただいていいでしょう。
よって両者ともしっかりとした類義語として扱えます。
「共鳴」の正しい使い方を覚えておこう!
今回は「共鳴」という言葉について、その正しい使い方を説明してまいりました。
人と人が互いに共鳴しあうようになるためには何らかのきっかけが必要になります。
それは形ある作品がきっかけになったりスポーツを通じて行われる場合もあれば、相手の気概や気心、生き方に惹かれて成立する場合もあります。
いずれにしても「共鳴」しあうためには、自分自身にもしっかりした「もの」がないことには成立しえません。
まずは自分に自信を持つことが「共鳴」していくためのスタートになるかもわかりませんね。